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2011年2月11日 (金)

熈代勝覧(きだいしょうらん)

      
「熈代勝覧(きだいしょうらん)」というのは絵巻物の名前で 2000年にベルリンの東洋美術館で見つかったものだそうです
描かれているのは 1805年(文化2年)の日本橋の大通り(今の中央通り)の様子で、日本橋の南詰めから 真っ直ぐ北に 神田今川橋までの1kmほどを克明に描いているのです。
通りの西側に並ぶ八十八のお店は 店の名前はもちろん 商う物や客の様子までわかるほど。
この絵巻に登場する江戸の人々は1700人ほどになるそうです。
日本橋三越の地下の地下鉄通路に、この絵巻物の複製が展示されています。
当時の賑わっている様子は、落語の舞台・風俗を知るにも、大変興味深いものです。
「お江戸日本橋」は、今年が架橋100周年になるそうで、最近元気な日本橋の街と相俟って、江戸の象徴としての往時を取り戻しつつあるようです。

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