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2011年1月26日 (水)

袷(あわせ)と単衣(ひとえ)

H1

「袷(あわせ)」は、裏地のある和服のことで、その反対語が単衣(ひとえ)です。
更衣(ころもがえ)の慣例としては10月から5月までの間に着るものですが、ウールなど暖かい素材の普及と暖房器具の発達により、真冬にのみ着る人もいます。
表布と裏布とをあわせ、1枚の布のように仕立てるので、裏側の縫い目や縫い代(しろ)が隠れ、表布、裏布の空間の空気層は保温効果をあげて防寒用となり、また二重になるため、とても丈夫です。
更衣は、季節に応じて、綿入れ→袷→単衣→帷子(かたびら)に着替えて行く訳です。

袷長着の表地は、男物は「羽二重(はぶたえ)」、「大島紬」、「結城紬」などが用いられ、礼装には「黒羽二重五つ紋付」を用いる。
女物は「縮緬」、「綸子(りんず)」、「綸子縮緬」、「お召(めし)」、「羽二重」、「黄八丈」、「大島紬」、「結城紬」などの絹織物、「絣(かすり)」、「縞(しま)」などの綿織物、「モスリン」などの毛織物および化学繊維の織物など数多くあり、礼装、晴れ着、平常用など使い分けをしているのです。

裏は一般に、男物は「通し裏」にし、女物は通し裏ではなく「胴裏」と「裾回し」にする。
男物袷長着の裏には「金巾(かなきん)」、「秩父(ちちぶ)絹」、「羽二重」などを用いる。
女物袷長着の裏は「胴裏」、「裾回し」の上下に、色、布地の異なったものを用いる。

裏は「花色木綿」ではないんですなぁ。
一方、「単衣(ひとえ)」は、一重に仕立てられた衣服の総称
。おもに夏の衣服に用いられます。
布地は「綿織物」に「浴衣(ゆかた)地」、「絣(かすり)木綿」、「縞(しま)木綿」、「三浦絞り(有松絞り)」や「博多絞り」などの絞り類、経(たて)または緯(よこ)糸に太い糸を織り込んだ「紅梅織」もある。
絹織物には盛夏用として「平絽(ひらろ)」、「絽縮緬(ろちりめん)」、「紗(しゃ)」、「夏大島」、「小千谷縮(おぢやちぢみ)」、「上布(じょうふ)」、「薄御召(おめし)」、「翠紗(すいしゃ)」などがあり、初夏、初秋には縮緬、綸子(りんず)、御召、紬なども使用される。
夏の礼装、正装には男女とも「絽」を用いる。

落語をやるにも、季節感が必要でしょうが、最近は冷暖房設備が充実していますし、素人は汗だくになりますから、袷は着づらいと思います。
圓窓師匠も仰っていましたが、今では、プロの噺家さんでも、袷は着ずに年中
単衣だけの噺家さんも多いそうです。
尤も、夏は、「紗」や「絽」を着て高座に上がる人を見かけますが。
我々素人は、単衣で十分でしょう。
「衣装」ではなく「衣裳」なんですからね。

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