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2011年1月18日 (火)

香盤

香盤
「香盤(こうばん)」というのは、もともとは「香道」で用いられる盤のことで、碁盤の升目のように縦横の直線で構成されているのだそうですが、劇場やその制作の裏方と落語の世界で、見た目が似ているので、香盤と呼ばれるようになったもののようです。
いずれも"興行"に関する用語ではありますが、かなり意味が違っているようです。
まず、劇場においての「香盤」は、座席表を指し、観客がどこに座るかを示したもの。
次に、制作裏方においては、出演者と出演時期(出演順番、登場時刻、場面)を対比させた表。
なるほど、随分違っているものです。
そして、落語の世界では、表として実在するのでなく、あくまでも抽象的なもので、「落語家相互の順番」を言うようです。
噺家さんの順番・序列ということですね。
相撲の番付みたいなものでしょう。
香盤の上下というのは、具体的には以下のことを言うようです。
◆協会内部の序列
◆落語家相互間の私的交友における上下関係(座る位置、どちらが敬語を使うか、命令できるのはどちらかなど)
◆寄席の割り(番組)
我々が意識するのは、やはり協会内部の序列・・ということでしょう。
あくまでも噺家さんの協会内部で作成されるもので、その順序は、他の協会では通用しないそうですが。
具体的には、以下の順番になるそうです。
 1.会長・副会長経験者 - 会長になった順
 2.副会長経験者 - 副会長になった順
 3.現役の会長
 4.(落語協会のみ)役員 - 役員になった順
 5.真打 - 真打昇進順
 6.二つ目 - 二つ目昇進順
 7.前座 - 前座身分になった順
・・・・頓平師匠から、落語協会のカレンダーの芸人名鑑のコピーを頂戴しました。
これがまさに「香盤」というやつで、上記のルールに当てはめると、ベリートップは以下のようになる訳ですね。(敬称略)
三遊亭圓歌・鈴々舎馬風・三遊亭金馬・柳家さん助・橘家圓蔵・古今亭圓菊・柳家小三治・三遊亭圓窓・入船亭扇橋・林家こん平・・
これは、小三治師匠が会長になる前のものですね。

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