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2011年1月 3日 (月)

待乳山聖天「大根まつり」

大根まつり
「待乳山聖天(まつちやましょうでん)」の「大根まつり」。
地下鉄の駅でポスターを発見しました。1月7日だそうです。
待乳山本龍院(ほんりゅういん)は、聖観音宗の寺院で、浅草寺の子院のひとつである十一面観音菩薩を本地仏としています。
聖天(大聖歓喜天)は、仏法を守護し、仏道を行ずる人々を守護する天部の神様で、衆生の迷いを救い、願いを叶えてくれるそうです。
境内には巾着や大根が目立ちます。祈願することによって得られるその御利益を端的に表したものなのだそうです。
巾着は財宝で商売繁盛を表し、大根は身体を丈夫にしていただき、良縁を成就し、夫婦仲良く末永い一家の和合を表しているそうです。
さて、その「大根まつり」の説明。 Daikonnmaturi
大根は清浄、淡白な味わいのある食物としてすべての人に好まれ、しかも体内の毒素を中和して消化を助ける働きがあるところから、聖天様ご供養に欠かせないお供物とされています。
そのお下がり(おさがり)を頂くことによって、聖天様のお徳をそっくり頂戴し、身体と、心の健康を得ることが出来ます。
当山では昭和49年(1974年)より、毎年正月七日に大根まつりを行い、元旦以来ご本尊様にお供えされた大根を、フロふきにし調理して、御神酒と共にご参詣の皆様に召し上がって頂きます。

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待乳山聖天などという、ちょっと変わった名前の寺院を知ったのも落語でした。
三遊亭圓生師匠の名演「文七元結」で、長兵衛が吉原の佐野槌を出て、本所の自宅に帰る道すがらを語る部分があります。
長兵衛が吉原を出た後、「五十両の金を懐に表へ出たが・・闇の夜に吉原ばかり月夜かな・・大門をそこそこに、見返り柳を後に見て、道哲を右に見て、待乳山聖天の森を左に見、山の宿から花川戸、左へ曲がる吾妻橋・・・」という名台詞・・・。

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