人間国宝
どこかの御曹司もどきの不良息子が「オレは人間国宝(になるん)だぁ!」と嘯いていたという「人間国宝」というのは、「重要無形文化財保持者」として各個認定された人物を指す"通称"なんだそうです。
文化財保護法では、無形文化財とは、演劇、音楽、工芸技術その他の無形の文化的所産で我が国にとって歴史上又は芸術上価値の高いものをいい、その中でも特に重要なものを、文部科学大臣は重要無形文化財に指定することになっています。
芸能分野は、雅楽、能楽、文楽、歌舞伎、組踊、音楽、舞踊、演芸の8つの種別に分かれていて、2009までに認定された芸能分野の重要無形文化財保持者は、死亡により認定解除された人を含め、のべ168名になるそうです。
そのうち、落語界では、五代目柳家小さん師匠と上方の三代目桂米朝師匠。
講談では、 一龍斎貞水先生が、人間国宝に選ばれています。
ですから、米朝師匠がご出演の落語会では、「入場料(木戸銭)」ではなく「拝観料」を払わないといけないんだとか・・・。
実に、ありがたいことです。