朝ぼらけ
明け方を表わす言葉シリーズ。今回は「朝ぼらけ」。
辞書には、「夜のほのぼのと明けるころ。夜明け方。"あけぼの"より少し明るくなったころをいうか」、とあります。
"あさぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里にふれる白雪"
・・・なんていう歌もあります。
旧制第二高校校歌「天(そら)は東北」の一番の歌詞をご紹介します。
天は東北山高く 水清き郷七州の
光り教えの因るところ 庭のあしたの玲瓏の
露に塵なし踏みわくる 我れ人生の朝ぼらけ
あの土井晩翠作詞の名歌にも、「朝ぼらけ」が出て来ます。「人生の朝ぼらけ」って、これからどんどん明るくなっていく感じが出ていて、とても好きなフレーズです。
学生時代が「人生の朝ぼらけ」なら、今の私は「人生のたそがれ」と言うんですかねぇ。
そのうちに、「誰そ彼」でなく、自分のことすら分からなくなってしまう「誰そ我」・・・?
「人生の朝ぼらけ」だった人も、だんだん「人生の浅ぼけ」になる?