仮名手本忠臣蔵
待ちに待った、国立劇場12月歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」。
三宅坂の国立大劇場の10列31番という特別席。
タイ米、でなく大枚を払って観に行きました。 http://www.ntj.jac.go.jp/cgi-bin/pre/performance_img.cgi?img=5893_1.jpg&idx=1
今回は、松本幸四郎さんの高師直と大星由良之助の2役。
息子の染五郎さんとの高麗屋親子の共演。
楽しみ満載です。
さすがに奮発した席ですから、舞台の見渡しや花道もよく見えて、役者さんたちの息遣いも聞こえて来るようでした。
大きな緞帳が上がると、歌舞伎の幕が出て来ます。
「三段目」は、刃傷事件の場面。役人の癒着が思い出されます。
「四段目」は、塩冶判官の切腹の場面。白装束が美しい。
落語の「淀五郎」に出て来る場面の数々を、本式の芝居の中でじっくり観ることが出来ました。
「そうか・・・、落語では、市川團蔵はあそこで、淀五郎のところに近寄って行かないんだな。」
ところが、今日は、大星由良之助と塩冶判官役は実の親子だから、待ちかねているところへすぐに近づきますよ。
「由良之助かぁぁ。。待ちかねたぁぁ。。」。
いやぁ、この場面ですよ。これこれ。
「四段目」が終わると仲入り。
幕の内弁当を予約していたので、指定された店に行くと、おいしそうな弁当が用意されています。
「お芝居を観に行く」を実感できる瞬間です。贅沢な時間。
ただし、幕間は25~30分ぐらいですから、そんなにゆっくりできる訳ではありません。
幕が開くと、お軽と勘平の道行を、福助と染五郎が魅せてくれます。
そして「七段目」の一力茶屋の名場面。
落語「七段目」の前後が繋がり、よく分かりますよ。
「じゃれつきあって身受けの相談。じゃら、じゃら・・・。」
いいですねぇぇ。
「十一段目」の討ち入りも面白かった。
花水橋のセットが綺麗でしたね。
こういうところは、「宝塚歌劇」も似た雰囲気があると思います。
今回は通しではありませんでしたが、堪能しました。
昨日のすき焼きに続いて今日の歌舞伎と、2日続けての贅沢三昧をしてしまいました。
日本人に生まれて良かった・・・・。