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2010年12月 1日 (水)

灰皿にテキーラ

Minamiza1012

古都の師走を彩り、「歌舞伎の正月」ともいわれる京都南座の吉例顔見世興行が昨日初日を迎え、東西の人気歌舞伎役者らが華やかな舞台を繰り広げたそうです。
舞踊「羽衣」で幕開け、このあと「伊賀越道中双六」の「沼津」などが披露され、人気狂言である「仮名手本忠臣蔵」の「七段目」などが上演されたようです。
飲食店で殴られてけがを負った、あの若手人気役者さんは(当然のことながら)休演。
ただ、急なことだったので、まねき看板は掲げられたまま。
この芝居、1等席は25,000円だそうです。

「灰皿にテキーラ」・・・・某新聞朝刊の見出しの表現です。
流行語大賞にしたいですね。
偶然にその家系に生まれ、いくらか芸は学んだのかもしれませんが、恐らく人の道は学んでいない(教えられていない)のでしょう。
先日話題にした、横綱双葉山や白鵬とは全く違います。
日本人は、酒の上だからとか、芸人だからとか、芸の肥やしになるとか、こういう輩に対して異常に甘いと思います。
確かに、昔から、破天荒な芸人に対して寛容な所を見せてはいましたが、それは根底に"蔑視眼"があればこそのものだったはずです。
若気の至りと弁護する人には、彼は既に三十路、白鵬はまだ二十代ですよと、声を大にして言いたいですよ。
だって、そんな料簡の人の演る芝居なんて、観たくないでしょう。
「灰皿でテキーラ」・・・・酒の席だからと言って、有名人だからと言って、他人の尊厳や人権を蹂躙して良いものではありません。
こんな人に"なりたや(成田屋)"でなく、決して"なりたくなや"。
私のようなしがないサラリーマンでも、よく上司から言われていたし、常日頃から心がけていたのは、「肩書きが上に行けば行くほど謙虚になれ」ということでした。
どの世界、就中、芸の世界には必要だと思うのですがねぇ・・。
ましてや「人間国宝」になると豪語しているなら。
あれは自分で宣言してなるのではなく、人に評価され、認められ、推されないとなれないのですから。
「ノブリスオブリージュ」という言葉があります。
社会的な地位の高い人、有名人、あるいはお金持ちといった、いわゆる「勝ち組」と言われる人なればこそ、社会から高貴な品格・品性を求められるというものでしょう。
≪ノブリスオブリージュ no・blesse o・blige≫
身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」の意。

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