« 月曜日の朝・・ | トップページ | 根岸の里のわび住まい »

2010年11月23日 (火)

"落語ブーム"のこと


柳家さん喬師匠が、先日の「雪の瀬川を聴く会」の時に、落語という芸能、落語ブームについて、仲入り前の「ちりとてちん」のマクラで触れていました。
(細かい部分は違っているかもしれませんが、概ね・・・)

数年前に「落語ブーム」と呼ばれ、テレビドラマや映画や本など、落語に関係するものがブームになった。
しかし、テレビ番組でも、落語そのものの番組(演芸番組)は全く増えていない。
だから、あのブームは、落語のブームではなく、落語の周りのもののブームだった。
そのブームが一段落した今、ちょうど落ち着きを取り戻したところ。
以前、どんな娯楽が一番好きですかと質問されて、「落語・寄席」と答える人が、都内に何人ぐらいいるのか調べたことがあるが、確か2000人ぐらいだった。
東京都の人口1200万人の中の僅か2000人程度の方々が、寄席や様々な落語会に通ってくださっている。ささやかな規模だから、どこに行っても、必ずどこかで見たお客さまがいる。
あらゆる機会で、新しいお客さまを増やしていかなくてはいけない。

フランスでは、日本の3大芸能は、「能狂言」「歌舞伎」そして「落語」だと言われているそうだ。
「能狂言」や「歌舞伎」は、形を伝えていく伝承芸だが、落語は伝承芸とはいえ、形を伝えるものではない。
だから、落語の芸はその高座(その時代)の瞬間に消えて行くもの、変わって行くもの。
時代に合う、時代が求める噺が残り、そして磨かれて行く。
合わなくなった噺は演者もいなくなり、やがて消えて行くことになる。
が、一旦消えても、時代に合う、時代に合わせられる噺家によって復活するものもある。
落語は、今を語り、すぐに消えて行く伝承芸。


落語ブームに対する見方は、角度こそ違うものの、非常に同感できるものでした。
圓窓師匠もそうですが、こういう師匠がいらっしゃる限り、落語はずっと残っていくものだと確信します。

以下は、私が落研創部50周年記念誌に投稿した内容です。
「落語ブーム・考」
   〜金願亭乱志(仙都に笑いを・創部50周年記念号より)

http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/10/post-f2f3.html
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/10/post-d8bd.html
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/10/post-9632.html
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/10/post-9ec7.html
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/10/post-5b4d.html

« 月曜日の朝・・ | トップページ | 根岸の里のわび住まい »

噺家さん・芸人さん」カテゴリの記事