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2010年11月13日 (土)

落語百選≪55≫

Issue_55_1

DVDは、権太楼師匠と志ん輔師匠ですよ。

◇ 宿屋の仇討ち   柳家権太楼
◇ 紙屑屋       古今亭志ん輔

両方とも生で聴いたことがありますが、それぞれ個性豊かに演っています。

噺家列伝は、初代柳家小せん。
丁寧な演出と警句を交じえた巧みな口調が早くから注目されており、落語研究会の有力な若手として期待を集めていた。
真打昇進後、それまでの過度の廓通いが祟って脳脊髄梅毒症を患い腰が抜けたため、人力車で寄席通いをするになり、妻に背負われて楽屋入りし板付きで高座を勤めるようになった。更には白内障にかかって失明してしまう。
落語の実力は他の追随を許さないほど優れていた。師匠小さんのネタはほとんど演じておらず、「居残り佐平次」「お見立て」「お茶汲み」「五人廻し」などの廓噺を得意とした。
速記も残されている。
晩年は師匠三代目小さんの薦めにより、自宅を稽古場として月謝をとって落語を教えており、この稽古場は「小せん学校」と称された。
直弟子はいなかったが五代目古今亭志ん生、林家彦六、六代目三遊亭圓生、三代目三遊亭金馬など、後に名人となった多くの落語家が小せんから直接教えを受けている。
享年37歳。

資料を見る限り、その生き様には感心ませんが、芸は素晴らしかった芸人さんのようです。
こういう壮絶な生き方ゆえに、凡人の次元を超えた域での話芸が出来上がったのでしょうか・・・。

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