江戸の"在"
「千葉都民」という言葉があります。
住まいは千葉県ですが、都内に通勤していて、地元との接点がなく、全く知らない、興味がないという"根なし族"。
私も「千葉都民」を自認する者の一人です。
その昔、隅田川(大川)の対岸は下総の国で、「向こう両国」と言われたそうですが、現代の我々は、さしずめ江戸の"在"と言ったところでしょうか。
さて、1ヶ月前あたりから、駅の入口に知らない人が旗を揚げて立ち、ビラを配りながら・・、
「おはようございます」
「○○です」
「よろしくお願いします」
「行ってらっしゃい」 ・・・と、毎朝違う人が立っています。
案の定、市議会議員選挙が近づいたからなんです。
「お、おはよう・・、何だよ、やぶからぼうに・・」
「おめえなんか知らねぇよ」
「よろしくぅ?って、何をよろしくなんでぇ!」
「行ってらっしゃいだぁ? ふん、余計なお世話でぃ!」
「・・・てやんでぇ、べらぼうめぇ」ってなもんですよ。
国会議員から市議会議員に至るまで、選挙の直前だけ辻立ちをする・・。シンパシーなど微塵も感じません。
「辻立ちするならいつも(毎日)やれよ、選挙の時だけならやるな!浅ましい・・・。」なんて・・。
中には手慣れていないので、チラシを配ろうとして通行人の邪魔になったりして。
近くに設置された選挙ポスターの掲示板を見て驚きました。
その大きい(長い)こと! 何と81マスありましたよ。
民主主義だから、多く立候補するのは良いのでしょうが、議員定数もかなりになるはずで、こんなに議員が必要なんでしょうかねえ。
≪在(ざい)≫
「在郷(ざいごう)」の略》いなか。在所。多く、都市の周辺をいう。