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2010年11月11日 (木)

漏れ聞く話

どこかの週刊誌に、チケットが即時完売する大看板の師匠がご出演の某落語会で、当日券を販売したというのが記事になっていたというのを聞きました。

プラチナチケットになる「K」師匠ご出演の落語会で、当日券を販売するなんて・・、原因は何なんだという訳です。
そこでやり玉に上げられたのが、当日の共演者だった「S」さんです。
このコラムの筆者は、著名な演芸評論家で、「S」が出演するので嫌がった(聴きたくない)人が多くいたために、チケットが即日完売にならなかった。「S」が、大看板の「K」師匠に恥をかかせたと。
自分は噺家さんの好みが偏っているが、色々な噺家さんを聴いている「Hi」さんや「Ho」さんのような著名な評論家たちも、「S」は聴きたくないと言っている、と言っていると言っているのだそうです。

私はこの話を漏れ聞いて、それなりに名の知られた評論家の方が、しかもメジャーな雑誌に書くにしては、随分狭量なコメントではないのかなと思いました。
人気の噺家さんの独演会のチケットは即時完売でも、それぞれ人気のある噺家さんの二人会だと、比較的容易にチケットが取れることはよくあることです。
やはり、熱狂的なファンの方は、独演会でないと行かないということもままあるのでしょう。
実は、数年前に私が落語に戻って初めて聴きに行った落語会にも、この「K」師匠がご出演でした。この落語会も歴史のある有名なホール落語会でしたが、会の直前だったにも拘らずチケットが確保できましたし、確か当日券も出ていましたよ。
それに、共演者を言うなら、「S」さんのほかにも、「K」師匠のお弟子さんの「H」さんと、実力派の若手真打「Ke」さんも出演していたのですから、「S」さんだけを責めるのはとうなのかなぁ?と思うのです。
また、この落語会は、最近定例化している落語会で、私はまだ行ったことがありませんが、会場が定まらず、様々な場所で開催されている気がします。従って落語会の知名度も発展途上で、集客力もこれからの落語会だと思うのです。
また、この評論家の方は、「S」さんは、(実力以上の?)大きな噺ばかりやりたがり、落語本来の笑いの多い滑稽噺をやらないから駄目だというトーンのコメントもあったようです。
落語や噺家さんに対する思いや好みは、それこそ各人各様だと思います。褒めるならともかく、自身の尺度だけで、名指しして批判だけするのは、どうなのかなぁ・・・・。
大看板へのよいしょのつもりかもしれませんが、かえって「K」師匠にも失礼ではないのかなぁぁ・・・・と、素朴に思った次第です。

まあ、細かいことは言わずに、素朴に落語を楽しみましょうよ。
それに、私は「S」さんが嫌いじゃありませんがねぇ。

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