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2010年10月12日 (火)

三代目三遊亭歌笑

人気絶頂のまさにこれからという時に、突然死してしまったスターと言えば、ジェームスディーン、赤木圭一郎と、三遊亭歌笑・・・とはかなり言い過ぎですか?
そもそも先の2人とは、顔の並びや輪郭をはじめ、あらゆる面であまりにも違うようです。
でも、3人ともにリアルタイムで知らない私ですから、まぁお許しいただけることでしょう。

暫く前まで、「三遊亭」でなく「三笑亭」だと勘違いしていましたが、三代目金馬師匠のお弟子さんですから、当然「三遊亭」ですね。

同時期に人気を二分していたという、柳亭痴楽師匠の「痴楽綴り方教室」は、音源も多くあり、何度も聴いていますが、「歌笑純情詩集」というのは、聴いたことがありません。
そうそう、この二人とともに、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったのが「九代目柳家小三治」だったそうですから、やはり落語界や落語好きというのは、しっかり押さえるところは押さえているんですね。
この「小三治」こそが、後の人間国宝「五代目柳家小さん」師匠なんですから・・・。

明治時代の「寄席四天王」にしても、戦後間もなくの「痴楽・歌笑」、高度成長期の「圓歌・三平」・・・にしても、人気が高い故の嫉妬もあって、その評価が二分されてますが、異常値や異分子というのは、業界や組織の発展には、ある程度不可欠だと思いますから、彼らは、今の落語ブーム、落語が200年以上も続いて来た、その礎の一部だと思います。
最近は、「お笑い」という面が強調されてか、実力以上に評価されているような人もいるようですが、彼らも落語界の隆盛のためには必要なファクターではあるのでしょう。
せいぜい頑張ってもらいたいものです。

亡くなった「五代目三遊亭圓楽」師匠だったと思いますが、「"爆笑派"というのは、どの世代でも、黙っていても出て来るものだから、放っておけばいい。しかし、芸がきっちりした"本格派"というのは、常に落語界全体で育てて行かなければいけない。」と仰っていた気がします。けだし至言だと思います。

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