深川めし・深川丼
深川江戸資料館の前に、「深川宿」という深川めし・深川丼の店があります。
深川名物を食べさせてくれる小奇麗で小さな店です。
久しぶりに深川江戸資料館に来たこともあり、落語会が始まるまでに時間があったので、これまた久しぶりに入りました。
深川めしと深川丼がセットになった「辰巳好み」を注文。何と2100円。
時間が早かった(中途半端だった)ので、先客もなく、店のこととおしゃべり。
主:「今日はどちらへ?」
乱:「これから、前(深川江戸資料館)で落語。」
主:「まだ早いから、清澄庭園や資料館を見たら?」
乱:「いや、両方とも行って来ちゃったんですよ。」
主:「今日(の落語会)は誰?」
乱:「特撰落語会で、馬生さんと正雀さんの二人会」
主:「へぇ~、特撰落語会もやってるんだ」
乱:「1年ぐらい改修工事していたから。またやるみたいですよ。」
主:「そうそう、1年以上休館していたからねぇ。」
乱:「改修期間中は、随分お客さんも減ったんじゃないの?」
主:「大変だったよ。ただ、ウチは富岡八幡さんのそばにも店があるから・・」
なんて言っている間に、お目当ての「辰巳好み」が出るわ、客がぞろぞろ入って来るわ・・・。
どちらかというと、炊き込みよりも丼が好きかなぁ。
少し甘めの味噌とアサリのバランスがいいですよ。
海苔のかおりの吸い物が上手かった。
・・・らしさの一端を味わうことができました。
ところで、深川めしと深川丼の区別というのは、あまり意味がなさそうですね。
≪深川めし≫
アサリのむき身を味噌汁の具にしたものを茶碗や丼にのせた米飯にかけたもの。
気の短い江戸っ子の漁師が飯と汁物を一緒に食べる為に考案された。あさりの産地ではポピュラーなものとなっているものだが、東京の深川が代表格であり、「深川めし」と呼ばれている。なお、近年増え始めた深川めし屋は炊き込みタイプの上品なものとなっている。
≪深川丼≫
飯の上に、アサリやハマグリとネギなどの野菜などを煮込んだ味噌汁をかけた丼のこと。
隅田川の河口あたりは、アサリがよく取れたため、江戸時代末期に江戸深川の漁師が食べたのが由来。漁獲が豊富で単価が安く、調理が簡単なため素早く出来、さらに素早くかき込むことができることが好まれた。
煮込んだものではなく炊き込んだ物もあり、名称も「深川めし」と呼ばれたり、各種アレンジしたものもある。