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2010年9月 5日 (日)

先代三平師匠の思い出

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学生時代、夏休みの帰省の途中に入った、確か鈴本演芸場だったと記憶しています。
昭和の爆笑王と言われた林家三平師匠のこと。
同期の多趣味亭こり生さんと客席の最前列に座っていました。
めくりで「三平」という字を見た途端、歓声が上がり、拍手が起こり、場内が騒然とします。
「祭囃子」だったと思いますが、賑やかな出囃子に乗った、黒紋付袴姿の三平師匠が高座に走り込んで来ます。
何も言わないうちから起こる笑い。
どんな小噺をしたのでしょうか?、「どうもすいません」「こうやったら笑って下さい(と額にゲンコツをかざす)」「身体だけは大事にして下さい」「もう大変なんすから」「ゆうべ寝ないで考えたんすから」なんて言いながら、会場は爆笑の連続だったんでしょう。
そのうちに、「私は歌が得意で、お客さんの出身地の民謡は何でも歌う」という訳で、客席に出身地を聞き始めました。
そこで、こり生・乱志コンビは一計を案じて、「こっちに聞かれたら『沖縄』って答えようぜ。(きっと琉球民謡は歌えないから)」と。
すると直後に、「若旦那(って我々に向かって仰いましたよ)、どちらのご出身ですか?」
「(来たッ!)はい、沖縄ですぅ!」
「えっ?沖縄ぁぁ?! ○▲×・・・凹凸・・・」と、途端にしどろもどろになり、座布団から立って握手を求めてきました。
二人は「やったぁぁ!」と、したり顔でした。
・・でも、今になって冷静に考えてみると、あれは全て三平師匠の計算ずくだった気がします。
少なくともあの瞬間に、三平ファンが二人増えたんですから。
「名人は 上手の坂を一登り」と言いますが、このあたりが、凡人には到底出来ないことだったのかもしれません。
あの時の三平師匠の手の感触・・・、何となく思い出しながら、二代目三平さんのロマンスのニュースを聞きました。

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