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2010年9月28日 (火)

高座でのお辞儀

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高座に上がった時のお辞儀の仕方もこだわりです。
写真は、昨年11月の「50周年記念OB落語会」のもので、噺の中で手をついている場面なので、最初のお辞儀ではありませんが、難しいものです。

座布団に座って、扇子を前に置いて、正面に手で三角を作り、その中に鼻先を入れるようなつもりで、ゆっくりと頭を下げて行く。
しばらく動きを止めた後、またゆっくりと身体を起こし、扇子を座布団の脇に置きなおしてから噺を始める。

ここでのポイントは、扇子の場所とお辞儀の深さです。
Imgp0727
本年5月の落語っ子連の発表会の写真で検証しながら、進めて行きましょう。

まず扇子の場所。

子を前に置くということは、ここが「結界」だということを示すためだと言われています。
「結界というのはなる領域となる領域を分け、秩序を維持するために区域を限ることです。
即ち、聖なる客席と、座は高いけれども高座は俗なる場所で、これを分けるということ。
能狂言の発想と似ているものだと思います。というより、それを真似ているもの。
従って、高座には羽織を着て正装で出て行き、扇子で結界を作って挨拶をした後は、羽織を脱いでも失礼には当たらないということになる訳です。
プロの噺家さんでは、鈴々舎馬桜師匠と林家正蔵さんは必ずやっていると思います。
あんまり堅苦しいことは言いたくありませんが、私はこういうのは好きですから、自分でも必ず実行しています。
写真でもお分かりいただけるでしょう。
次はお辞儀の深さ。
先代の小さん師匠は、手を肩幅の広さに置いて、浅くお辞儀をしていましたが、それはそれでキリリとしていました。
深い丁寧なお辞儀は、柳家さん喬師匠、柳亭市馬さんあたりか。
ちょっと高座が狭かったので、扇子を前に置くために、手が座布団にかかってしまっていますが、深々とお辞儀は出来ているのかなと思っています。

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