処暑
二十四節気の第13節目で、残暑がまだまだ厳しい時期だが時折涼しい風が吹き始め、山間部では早朝に白い露が降り始めて霧が漂い始め、ヒグラシも鳴き始める気候。「処暑」ともなれば、残暑はあっても涼しくなりますが、今年はまだ「盛夏」のような状態で、本当にたまりません。
8月下旬から9月中旬ぐらいまでは、台風がやって来る(接近・上陸する)特異日があり、昔から「二百十日」などとも言われていたはずなのに・・。
今年は、台風はまだ4号。
確かに日本に接近・上陸はしたものの、トンボ返しのようなコースの辿り方でしたから、何ともはや・・。「ねずみ」の稽古をしていて、冒頭に甚五郎が、「塩竃様をお参りして、松島、瑞巌寺、山寺へ・・」というところがあるのですが、先日テレビのニュースで山寺(立石寺)のことが出ていました。
「静けさや 岩に染み入る 蝉の声」という、山寺で詠んだと言われる松尾芭蕉の有名な句。
この蝉の声、当時は(今までは)ニイニイゼミの鳴き声だったと言われています。
確かに、ニイニイゼミは岩に染み入るような声(音)なのかもしれません。
ところが、最近のこの暑さで、アブラゼミの鳴き声も聞こえるようになったとか。
今まで、アブラゼミの棲息の北限は、関東地方だと言われているそうですから、山寺で鳴くはずがなかったのですが・・・。これも異常気象?
アブラゼミの鳴き声は、なかなか岩には染み入らないでしょう。
昔から「岩と油」と言いますから・・?・・「水と油」ですか・・。
まぁ、似たようなもので。
山寺ねぇ・・、思い出がありますよ。