圓窓師匠雑司が谷の街を噺す
「今月の24日は、あたしと永久さんの二人会だから」と、千早文化創造館での落語教室で、師匠が宣伝してくれた落語会「圓窓師匠 雑司が谷の街を噺す」。
豊島区の雑司が谷鬼子母神の近くに、「雑司が谷案内処」という豊島区の施設がオープンするのを記念した企画です。
3か月前頃、師匠からの「ちょっと手伝ってよ」というメールが発端で、開口一番で出演させていただくことになりました。
猛暑の中、着物を入れたバッグを肩からかけて、地下鉄副都心線「雑司が谷」駅を上がると、「雑司が谷文化創造館」。
係の方に控室になっている立派な和室に案内され、荷物を置いた後、会場のチェック。
それから、出囃子の確認。
出囃子は、師匠の噺のCDしかなく・・・。出囃子のCDを持ってくればよかったと思っても、もう後の祭り。
仕方がないので、CDの中の拍手の音が出るまでに師匠に上がってもらえるようにと、係の方とタイミングを調整。早めに来て良かった・・・。
開場1時間以上前から、お客さんが来始めました。
席は椅子席で約140。プレッシャーが増して来ます。会場の職員の方々からも、「楽しみにしてますよ。」なんて言われて・・
。
それから当日のチラシを見てびっくり。
「開口一番 千早亭永久」って刷り込まれている・・・!師匠が会場にご到着。
係の方が控室に案内しようとすると、「暑いから、あっちこっちへ行くのはなんだから、ここでいいよ。」という訳で、会場の前の衝立で仕切られたところで着替えることに。
「高座が低いなぁ」と師匠。急遽台を一段足すことに。
開演10分前の師匠との会話。
師匠:「永久さん。今日はたっぷりやってよ。」
永久:「えっ? 師匠、私の『子ほめ』はせいぜい15分ですし。」
師匠:「時間はたっぷりあるから。今日はあたしと二人だけだから。」
永久:「そんなこと・・。『子ほめ』だけでもいっぱいいっぱいなんですから。」
師匠:「落語教室で稽古してるとか、色々喋ったらいいじゃない。」
永久:「・・・・分かりました。じゃ何か考えます。」
開演5分前。
師匠:「主催者の方の挨拶が終わったら、あたしが出て(立って)挨拶をするから、その後永久さんが出て。」
永久:「はい、わかりました。(おいおい、立っての挨拶とはいえ、それじゃ開口一番の立場が・・。師匠の間に挟まってやるの・・?)」
師匠:「それから、あたしが終わって、時間が余っているようだったら、二人で『謎掛け』でもやろうか。だから、着物を着たまま待っててよ。」
永久:「えっ? 師匠、そ、そんな、無理ですよ。『謎掛け』なんかやったことないんですから。」
師匠:「大丈夫だよ。何とかなるもんだから。・・それじゃ始めましょう。」
・・・・という訳で、波乱の?幕開けです。
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