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2010年6月

2010年6月30日 (水)

善戦・惜敗・・

蹴球世界杯の決勝リーグ。
大変残念でしたが、勝ち進むことは出来なかったようです。
あまり蹴球に興味のない私でも、前半から後半の途中までテレビ観戦しました。
正直なところ、総合的な力は相手が上だと認めざるを得ませんが、わが若き"
八咫烏(やたがらす)"たち一人一人の自信に溢れた表情とプレーぶりは、称賛に値すると思います
みんな良い表情をして、溌剌としていた気がします。
戦前の評価を思えば、本当に素晴らしい結果ですよ。
頑張った選手たちに敬意を表し、温かく"凱旋帰国"を迎えたいものです。
国の名を背負い、自らと国の名誉と誇りを持って競うのは、本当にいいものです。

水無月の落語徘徊

先日もコメントしましたが、最近やや浮き足立ったところがあり、寄席・落語会徘徊の大幅ペースダウンに反省です。

 ◇  5日    特撰落語会~市馬・白酒二人会
 ◇ 18日    東京落語会
 ◇ 19日    花形演芸会
 ◇ 24日    紀伊國屋寄席
 ◇ 26日    銀座文祥堂寄席~柳朝・菊六二人会 
今月は、「桃月庵白酒」さんの月でした。
5回の徘徊のうち、3回にご出演でした。勿論、狙って行った部分があるのですが。


Ph1073

その代わりと言っては何ですが、師匠の落語教室は皆勤でした。
 □  8日    三遊亭圓窓の落語体験教室
 □ 15日    三遊亭圓窓の落語体験教室
 □ 22日    三遊亭圓窓の落語体験教室
 □ 29日    三遊亭圓窓の落語体験教室
ここで、新たな3つ目の高座名「千早亭永久(とわ)」となりました。

2010年6月29日 (火)

三遊亭圓窓の落語体験教室

Ensoila

 

師匠の落語教室も、はや4回目。
各自が小噺やら落語やら、それぞれ工夫をこらしながら作っています。
みんなが個性や味があって、とても良い雰囲気です。
いつものように、少し遅れて行くと、師匠が相撲の話をしていました。
今夜は何かやったらということで、何と全く関係のない「花筏」のマクラから「子ほめ」をぶっつけ本番でやりました。
出来は散々で、酷いものでした。
でも、この教室でも新しい出会いがあって、とても楽しい。

 

 

早くも夏バテ?

まぁ、蒸し暑いこと。
年々体力が低下してもいるのでしょうが、もうバテバテです。 
(ノ_-。) どうやら、持病?の"口内炎""舌炎"が出て来た様子です。
疲れ気味だったり、酒を続けて飲んだり、口腔内を噛んだりすると、てきめんに出てしまいます。
舌の裏の腱(筋)の部分や、口腔の左上あたり・・。
暫く「無口」になりますので、周囲からは歓迎されるかもしれません。
(@Д@; とにかく、これ以上酷くならないといいのですが・・。
祈るような気持ち。
早く寝るのが一番の特効薬なんでしょう。

抜け雀

この噺も名作だと思います。
初めて聴いたのは落研時代。主催した「金原亭馬生独演会」で、先代馬生師匠で。

落語っ子連のまど絵さんが稽古会で、「今度演ってみたい噺だ」と言ったことから、師匠が話題にされました。
「親を駕籠かきにする」→親を泥棒(雲助)・悪人扱いした→不孝・不忠、というオチにしている訳です。
ただし、「駕籠かき=悪人」というのは職業蔑視に繋がりやしないかということと、屏風や衝立の絵に鳥かごを描きますかという点で、違和感のあるところでもあります。
そもそも、雀という鳥は、鳥かごに入る鳥でもないし・・・。
名作ではあるものの、やや無理があるのも確か。

師匠は、三遊亭
圓窓五百噺ダイジェストで、以下のようにコメントされています。
(圓窓のひとこと備考)
 あの世に行ってしまった柳家つば女(平成16年6月13日没)が生前にこんなことを言っていた。「雀は籠に入れて飼うような高級な鳥ではない。絵師として駕籠入りの雀は描かないはずだ」と。
 つば女は武蔵野美術大の出身なので、あたしは信憑性を感じた。そこで、本文のような落ちに直したのである。絵の讃は茅野大蛇作。
 既成の落ちは、老人が駕籠を描いたので、息子として「あたしは親不孝。父を駕篭かきにした」というのである。しかし、この落ちの本来の意を知っている人は少ないようだ。
〔双蝶々曲輪日記 六冊目 橋本の段〕の吾妻の口説き句に「現在、親に駕篭かかせ、乗ったあたしに神様や仏様が罰あてて――――」というのがある。
[抜け雀]を演るほうにも聞くほうにもその知識があったので、落ちは一段と受け入れられたものと思われる。本来の落ちには隠し味ならぬ、隠し洒落があるのが、嬉しい。
 知識として、その文句のない現代のほとんどの落語好きは、ただ単に「親を駕篭かきにしたから、親不孝だ」と解釈をしてるにすぎない。
 胡麻の蠅と駕籠かきは旅人に嫌われていた。その「駕籠かき」から「親不孝」と連想させての落ちになるのだが、悪の胡麻の蝿と同じような悪の駕篭かきもいただろうが、いとも簡単に駕篭かきを悪として扱うのはどうかと思う。
 だから、浄瑠璃の文句の知識を念頭に入れない「駕篭かき」の落ちの解釈は危険そのものなのである。


Rj051稽古会で、師匠はこれと同様のことを話してくださり、「だからあたしはオチを変えて演っているよ。」と、オチを教えてくださいました。最後の部分です。
衝立に鳥かごを描かずに竹を描きます。「竹と雀」で相性も良く、文字通り絵になります。

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2010年6月28日 (月)

東京かわら版

Entry_cover1007 実は最近、落語に追われているような気分になっていて、「東京かわら版」の読み方も、やや淡白になっている気がして、密かに反省しています。
発表会が続いたりして、落語を演ずることに偏っていると思います。
"落語徘徊"という観点からは、全く問題ないことなのですが・・・。

7月号は、浪曲の国本武春さんや太神楽の翁家和楽師匠など、噺家さん以外の芸人さんにスポットが当たっています。
大変結構なことだと思います。

ところで、柳亭こみちさんが結婚したという噂を聞いてはいたのですが、相手を知らなかったのですが、漫才の宮田昇だと聞いて・・・・。

蓼喰う虫も好き好き・・・?

朝日名人会通し券募集

第100回目を超え、ますますプラチナチケット化しつつある「朝日名人会」。
6ヶ月の通し券の募集が行われています。
何回連続して落選したでしょう・・・。
どうせ今回もと思いつつ、また"ダメもと"で応募しようと思います。

この落語家をよろしく

2161872 "いま聴きたい噺家イラスト&ガイド"というコンセプトの本。
著者は、「この落語家を聴け!」「この落語家に訊け!」の広瀬和生さん。
(講談社刊・税抜き1400円)

最近の落語本、アイデアが出尽くしている感があります。
そもそも、採り上げられている噺家さんの基準からして、必ずしも納得できない部分もあり、私も満腹感で一杯です。

今夜も本屋で手にしましたが、買いませんでした。
内容云々ではなく、全体として「もういいか」という・・・・。

2010年6月27日 (日)

「千早振る」のCD

「千早振る」のCD
師匠にも「千早振る」を演ると宣言してしまいましたから、稽古が終わった後、銀座の山野楽器でCDを2枚買いました。
先代の柳家小さん師匠と三遊亭小遊三師匠のもの。
一旦家に帰ってから、愛車の中で聴いてみました。
残された時間は少ない・・・。

「ん組」稽古会

「ん組」の稽古会。発表会後初めての稽古会です。

それでも、窓口さんは新しいネタを仕込んで、早速師匠から稽古をつけていただきました。
偉い。

  ◇ 替わり目   三流亭窓口
  ◇ 雷月日    三流亭びす太
  ◇ 替わり目   三流亭まど絵

びす太さんは、ある素人の落語会に出演のために、以前演ったことのある「雷月日」の稽古。
来週の日曜日の午後、下谷神社で開催されるそうです。
まど絵さんは、仕事の関係で一度離れていたのですが、1年経過してカムバックし、「替わり目」にチャレンジです。
窓口さんと同じ演題になりますが、発表会で出演をずらすことで、メンバーの中での競演というのは、大変刺激になろうというもの。

「抜け雀」という落語の話題になりました。「かごかき」という言葉についてのイメージや、絵に描かれた鳥かごの違和感など、師匠を囲んで楽しい話題。
無弦さんが「寝床」にチャレンジするそうで、その話題の中に、圓生師匠の義太夫に関する話題にも花が咲きました。
こんな話を、圓窓師匠から直接お聞きすることができことが、とても至福です。

わらじ守り

鞋守り 鞋守り
実家の母も坐骨神経痛に苦しみ、私も先日足を挫いたので、稽古前に深川不動に行き、わらじ守りの小さな絵馬に、身体健全・足災消除を託して来ました。

2010年6月26日 (土)

「銀座文祥堂寄席」

銀座文祥堂寄席
銀座にある文祥堂での落語会「第4回 銀座文祥堂寄席」。
イベントホールには約100名のお客さん。なかなかの盛況です。
「春風亭柳朝・古今亭菊六二人会」ですから、まあ納得です。

 ◆ たらちね    春風亭一力
 ◆ たがや     古今亭菊六
 ◆ 蛙茶番     春風亭柳朝 
 ◆ あくび指南   古今亭菊六
 ◆ 鮑のし      春風亭柳朝

以前から注目している菊六さん。
二つ目ながら、なかなかのものだと思います。
雰囲気といい、語り口調がいいですね。
圓菊師匠のお弟子さんには、いい噺家さんがいます。
菊丸・志ん弥・菊之丞・菊志んさん・・・それから菊六さん。

ところで、この「銀座文祥堂寄席」は今回で最終回だったそうです。
会社の方針で、このホールそのものがクローズされるとか。
世の中は厳しいものです。とても残念です。

選挙・・

選挙・・
参議院選挙が公示されました。
蹴球世界杯や相撲協会の話題に隠れてしまっていますが、選挙があるのです。
銀座を歩いていたら、私がかつて大ファンだった、アイドルの走りとでもいえるОさんも立候補していて、その選挙カーが走っていました。
「もしや本人が!」と思い、近づいて車内を覗いてみましたが、男性が二人乗っているだけで、空しく録音テープの彼女の声がスピーカーから流れていました。
あの憧れていた頃の姿を思うと・・、複雑な気持ちがするものです。

「千早振る」のDVD

扇辰さんの「千早振る」を視聴してみました。
・・・・。
実に見事な"扇辰色"の「千早・・」でした。
う〜ん、どうしよう。やろうか。やるまいか。
・・・でも、「迷うならやる!」ですかねぇ。

2010年6月25日 (金)

毀誉褒貶

蹴球世界杯で、日本チームが大活躍。決勝リーグへの進出を決めました。
外野が色々騒いで、かなり戦前の評判は低かったのですが、嬉しい誤算になりました。
何はともあれ、立派な試合をして勝ち進んだ選手たちには、最大級の敬意と祝意を表したいものです。
それにしても、「勝てば官軍、負ければ賊軍」とはよく言ったもので、3週間前には進退伺いを出していた監督は、今や名将の誉れ高い人になりました。
優勝候補と言われた強豪国が、試合に負けただけでなく、醜い争いや罵り合いをしているのを見ると、人間たちの弱さや品格のなさを感じます。
私は特に熱狂的なファンではありませんが、選手たちには、自身と国のプライドを胸に、スポーツマンらしく頑張って欲しいものだと、素朴に思います。


  毀誉褒貶(きよほうへん)
     
ほめることと、けなすこと。さまざまな評判。

横浜にぎわい座

横浜にぎわい座
桂歌丸師匠が、7月1日付で「横浜にぎわい座」の2代目の館長に就任されるそうです。
2月に館長だった玉置宏さんが亡くなった直後から、歌丸師匠の名前が上がっていましたから。
歌丸師匠、ますますお忙しくなりますね。

千早振る

三遊亭圓窓の落語体験教室
師匠が、「千早亭(千早文化創造館での落語教室)で、"千早振る"をやる人がいないね。」という言葉が、耳に残っています。
この間の落語っ子連の発表会でまど深さんが演りました。
・・・正味1ヶ月でやれるでしょうか・・・。どうしようか。


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デアゴスティーニの「落語百選」の中に、入船亭扇辰さんの「千早振る」があるようですから、これを参考にさせてもらおうか。

知ったかぶりの旦那が、金さんに百人一首の「千早振る神代もきかず竜田川からくれないに水くぐるとは」という歌の意味を聞かれる。物知りで鳴らす旦那、これを知らないとは言えず、竜田川を相撲取りの名だとして、でたらめな説明をし始めたが……。
「千早振る」を演る「千早亭永久(とは)」というのも、ご趣向かもしれません。

決めた! チャレンジしてみよう。

2010年6月24日 (木)

紀伊國屋寄席

紀伊國屋寄席
梅雨の晴れ間の夜。
渋い出演者。お目当てはさん喬師匠。

     ◆  黄金の大黒       桂才紫
     ◆  化物使い           桃月庵白酒
     ◆ 大山詣り           春風亭小柳枝
     ◆   しびん              金原亭馬生
     ◆   らくだ               柳家さん喬

才紫さんは、強烈な個性のあるタイプではありませんが、丁寧に噺を組み立てているのに共感します。きれいな噺家さんです、
白酒さんは、今月はもう3回目だったかな・・。「化物使い」も面白い。時間の関係だったのか、最初の田舎者の奉公人とのやり取りが少なかった気がしたのですが、私が居眠りでもしていたのでしょうか?
小柳枝・馬生両師匠の円熟の芸は、「落語を聴いているんだぞぉ~」と、身体が一人でに叫んでいる気がします。
さて、さん喬師匠の「らくだ」。火屋のオチまでのフルバージョン。屑屋と兄貴分の立場が逆転するプロセスの妙を堪能しました。

梅雨の晴れ間

梅雨の晴れ間
夏至も過ぎ、梅雨の真っ只中。
至るところで紫陽花が咲いているのを見かけます。
今日は梅雨の晴れ間で、暑くなりそうです。

第22回OB落語会

Photo

仙台の駄馬師匠から、OB落語会の日程の連絡をいただきました。
≪東北大学落語研究部 第22回OB落語会≫
 【日時】     9月26日(日)午後1時
 【場所】     せんだいメディアテーク
 【木戸】     無料
 【主催】     東北大学落語研究部

早速エントリーしなくては。さて、何をやろうか・・・。
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雑司が谷ワンコイン落語会

Img 師匠から「手伝ってよ」といわれていた落語会のチラシを入手しました。

「雑司が谷ワンコイン落語会」。
"師匠が、雑司が谷の街を噺す"という副題がついています。
チラシには、[出演:三遊亭円窓 ほか]とありますが、この「ほか」は「三流亭流三」と読むことができる訳ですね。

ワンコインとはいえ、不特定多数のお客さんに木戸銭を払ってもらう、その末席に私がいるという・・・、緊張です。

2010年6月23日 (水)

落語百選≪45≫

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このシリーズも、全50巻のうちの第45巻目。

今まで90題の落語DVDが配布されましたが、今回ほど演題と演者のイメージが合わない組み合わせはありませんでした。
あの「文七元結」を、あの「古今亭寿輔」師匠が・・。まだ視聴していませんが・・・・。
それにしても、噺を全部視聴していませんから、いずれじっくりと鑑賞したいと思っています。 
   ◇ 高砂や            立川談幸
      ◇ 文七元結    古今亭寿輔

頓平師匠の英語小噺

頓平師匠が、来月の初め、ある集まりで、自作の英語小噺をお演りになるそうです。
メールで内容を送ってくださいましたが、なんと言っても英語・英文ですから、ゆっくり見ないと判読出来ません。
とにかく私は、日本語と片言の落語しか喋れませんから。

今回メールで送られて来た小噺は2題。
名付けて"Hawaiians Always Lunch""Art Gallerry"
・・・なるほど、だいたい分かりました。
次回のOB落語会には、是非この英語落語で高座に上がっていただきたいものです。
(このブログを読んでいただいているであろう頓平師匠、よろしくお願いいたします。)
(同じく読んでくださっているであろうOBの皆さま、是非盛り上げましょう!)

2010年6月22日 (火)

国技・・?

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国歌や国旗と同列のように思われがちですが、その意味での国技などは、そもそも存在しません。
相撲を国技というのは、日経新聞のコラムでも触れていましたが、単に明治時代に常設相撲場が完成した時に、建物の名前を国技館にして以降のもので、所詮、何もオーソライズされたものではないのです。

【国技】とは、その国固有の文化や伝統に根ざしたスポーツ競技・武術を指すが、厳密な定義は存在しない。また、国技であっても、国内で最も人気のあるスポーツとは必ずしも一致しない。
一般に日本では国技と言えば相撲を指すと思われている。しかしその意味するものは極めてあいまいである。
国技が相撲であるという考えが広まることになった起源は、1909年(明治42年)に両国に初めて相撲常設館が完成した際、それが「国技館」と命名されたことであるとされている。これは3代尾車親方(大関:大戸平廣吉)が命名委員会(会長:板垣退助)に提案し、了承されたものであるが、それは6月2日に行なわれた開館式で作家の江見水蔭が執筆した披露文に「相撲節は国技である」という内容が書かれていたことにヒントを得たということに過ぎない。その後、国技=相撲という考えは国民の間に浸透していくことになるが、国の機関によって相撲が正式に国技と認められたことはない(ただし、国によってそれと認められる国技自体少数派である)。


それにしても、この国技団体の対応たるや、本当にひどいものです。
 ”わしが国さで見せたきものは むかしゃ谷風 今伊達模様”・・・


落語で知る人生の知恵

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こういう類の本は、思わず買ってしまいます。
「落語で知る人生の知恵〜江戸時代の礼儀作法と心意気」
(林秀年著・三樹書房・税抜1400円)

ちょっとした生活の知恵から、人の心の裏表、人間としてのあるべき姿に雑学まで、実に様々な事柄が学べる落語。知っているのと知らないのでは大きく違う江戸時代の知恵を、落語の名せりふとともに楽しく紹介する。(紹介文より)

確かに、今まで落語を通じて知った情報や知識が、随分役立ちました。こういう机上でないところで得られたものが教養というんでしょう。
例えば、「道灌」の「七重
八重 花は咲けども・・・・」の「山吹伝説」を諳んじて、取引先から尊敬されたこともありました。 

神保町のK書店で

Jinbowcho

神田神保町の古書街のK書店で、落語関連の書架を眺めていると、隣に割り込むように入って来たのが、小学校中学年ぐらいの男の子。
周囲が見えないのか、親が教えていないのか、まだ分からなくても仕方がない年頃か、でもやや気に障る感じでした。
このガキいや少年、何冊か古本を傍若無人に物色した後、やおら2冊を手にしてレジに向かいました。
その2冊というのは、直前まで私が見ていた、「三遊亭圓朝落語名演集」(みたいな表題でした)。
昭和30年初め頃の箱入りの本でした。かなりマニアックな物。
あの子、あれを読むんだろか?読めるんだろうか?
圓朝を読む前に、マナーや礼儀の本を買った方が・・。
でも、本当の落語好きの少年なら、きっと良い子になるでしょう。
とはいえ、古本屋の落語や歌舞伎や能楽関連の書架に小学生というのは、何とも違和感のある景色でした。
日本は、大丈夫です、よね・・。

2010年6月21日 (月)

銀座文祥堂寄席

面白そうな落語会を見つけました。
電話で予約しました。


 ≪ 銀座文祥堂寄席 柳朝・菊六二人会 ≫
 日時  平成22年6月26日(土)14:00
 場所  銀座文祥堂イベントホール
       ~中央区銀座3-4-12文祥堂ビル2階
 木戸  前売 1500円  当日 2000円  全席自由
 出演  春風亭柳朝   古今亭菊六  春風亭一力

Map若手の柳朝さんと菊六さんですから、きっと楽しい落語会でしょう。

「寄席文字」ディスプレイ用本

Img_0002 先日神田神保町を徘徊して、K書店で衝動買い。
既に持ってはいるのですが、つい。

著作権やら厳しい中で、この本は「コピーして使ってください」とありますから、これからポスターやプログラム、挨拶状などに使わせてもらおうと思います。

ただ、文字というのは、一字一字が正確でも、全体のバランスや流れが不自然になりがちですから、字を並べるだけではねぇ・・・。

このK書店で、驚きの光景に出会いました。
さて、その内容は・・・、次回のお楽しみ。

ちょっと整理して

乱志・流三・永久(とは)という3つの名前で、これから上がる予定の高座と演題を整理してみました。

 ◎ 7月24日(土) 師匠のお手伝い  流三「三方一両損」
 ● 7月27日(火) 落語教室発表会  永久「子ほめ」
 ○ 9月18日(土) 学士会落語会    乱志「ねずみ」
 ○ 9月26日(日) OB落語会      乱志「・・・・」

9月はプレッシャーです。
OB落語会が2ヶ月早まってしまい、かなりタイトになりました。
今度は、誰が何と言おうと、人情噺をやらせてもらいます。と言ったでは勇ましかったのですが・・・。
さぁ、何を演ろうか・・。
また、「落とし噺」にしてもらっておいて、密かに稽古しましょうか・・。
「薮入り」「子別れ」「唐茄子屋」少し毛色の変わったところで「笠と赤い風車」なんて。
「立ち切れ線香」や「一文笛」なんていうのも・・・。
しかし、時間と力量がない・・・。

2010年6月20日 (日)

トウモロコシ

トウモロコシ
漢字だと「玉蜀黍」って書くんですね。
そんなことはどうでもよくて、田舎の母方の伯父が、また今年もトウモロコシを送ってくれました。
几帳面な伯父ですから、本当に丹精込めて育て上げたのでしょう。
粒揃いで甘くて。

お礼の電話をしたら、相変わらず元気で、今年は天候不順で、大変な苦労だったようです。
今夜も故郷の味に舌鼓を打つことが出来ました。
感謝、感謝です。
やはり麹町の猿よりモロコシがいいですね。

らくごカフェ

Img_0001 昨日は蒸し暑い中を、久しぶりに神保町に行きました。
落語関連の本が置いてある古書店を梯子した後、暑いので一休みと、"らくごカフェ"に行くと、"close"。見れば、法政大学の落研の発表会を開催中。
入口にプログラムがあったので、1部もらいました。
富士見亭円ヶ朝なんて言う名前が代々あるようです。

再び三遊亭圓窓師匠

2日目の師匠のお楽しみは「替わり目」でした。

201005302212000

2日間、これまで11人の落語を、控室の扉を細く開けて、ずっと聴いてくださり、一人一人に丁寧かつ面白いコメントをしていただき、恐らく一番お疲れだと思います。
落語界の重鎮から受ける有り難いご指導に幸せを感じながら、ほのぼのした噺を聴かせていただきました。

・・・という訳で落語っ子連「ん組」「へ組」発表会の様子。
これにてお開き。

2010年6月19日 (土)

花形演芸会

蹴球世界杯での日本代表の試合と重なったためか、国立演芸場の入りは今一歩でした。

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 ◆ 湯屋番   林家彦丸
 ◆ 野崎詣り  桂まん我
 ◆ お見立て  三笑亭夢花
 ◆ 後家殺し  林家正雀
 ◆ 宿屋の富  桃月庵白酒

ゲストの正雀師匠の「後家殺し」は初めて生で聴きました。
ストーリーの展開も結末も、あんまり気分のいい噺ではありませんが、正雀師匠ご自慢の喉での義太夫は圧巻でした。
トリの白酒さんは、最近好んで聴いていますが、白酒ワールドがいいですね。

行列のできる・・

行列のできる・・
30℃にもなろうかという炎天下、駅の近くで長い行列を見つけました。
確かに以前から人気があるのは知っていましたが、ラーメン屋さんにできた行列です。
お昼近くだとはいえ、10人も入れないような小さな店に、列をなす2〜30人の"グルメ"たち。
"たんたん短気"の私には、いくら美味いとはいえ、所詮人間が作ったたかがラーメンじゃありませんか。
絶対に並びませんね。並ぶ人の気が知れない。

・・でも落語なら並ぶかもしれない。

頓平師匠に褒められて

Img_0004 昨夜の東京落語会のあと、頓平師匠といつもの焼き鳥屋さんで歓談している時、頓平師匠から、母の俳句を褒めていただきました。
という訳で、ちょいと調子に乗って、写真に俳句を刷り込んでみました。
来月帰省する時に持って行こうと思います。


 樟若葉 出囃子に乗る 子の高座

 落研の 子に新調の 夏衣

学士会落語会の案内

学士会落語会の7月例会の案内メール。
いつも大変行き届いたご案内です。
今回は、二つ目さんのご出演、
・落語「幇間腹」    古今亭志ん八     
・落語「将棋の殿様」  入船亭遊一  
    仲入り
・落語「三方一両損」  古今亭志ん八 
・落語「たちきり」   入船亭遊一  
・一八お楽しみトーク  遊一、志ん八、山本代表

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千早亭永久のネタ

師匠の落語教室での私のネタ・・・。
この間の教室での帰り際、後ろの方で、「○○さぁ~ん。流三さぁ~ん。」という師匠の声。
「(この教室の最終回の発表会で)何をやる?」とのお尋ね。
「う~~ん。師匠、最初にやらせてもらった『子ほめ』では・・? 他のメンバーの皆さんを優先してください。お手伝いはしますから。」
「そうだね。そうしよう。」
・・・という訳で、「子ほめ」に決定。
これのオチも、師匠から言われてオリジナルに変えましたから、もう一度基本に帰ってチャレンジしてみることにします。
「子ほめ」は、乱志が30年前に、流三が2年前に、そして永久(とわ)と、3代[って言うのかな?]に渡ってご機嫌をお伺いすることになりますよ。

三流亭まどるさん

メンバー最年少(だと思う)まどるさんですが、落語の知識においては、グループでも屈指の存在です。
とにかく、こんな若いお嬢さんとかなりハイレベルな落語の話が出来るなんて、オジサンはとても嬉しく思います。
また、噺家さんや落語プロデューサーの落語会運営などのお手伝いもしているようで、噺家さんとの接点もあるそうで、これまた羨ましい限りです。
若いのに、ミーハーな部分はなく、本当の落語好きなところが、とても素敵だと思います。
前回初めての高座では「権兵衛狸」。裏を返した今回は「つる」という、かわいい動物シリーズです。
本人は、落語は演るより聴いているのが好きと言っていますが、どうしてどうして。
着物も着慣れているので、安心して高座を見ることが出来ました。
私は、まどるさんからは、次回の噺として、「火焔太鼓」「井戸の茶碗」さらには「柳田格之進」をリクエストされました。
「浜野矩随」の感想もゆっくり聞いてみたいと思っています。

2010年6月18日 (金)

東京落語会

東京落語会
2ヶ月ぶりの東京落語会です。 

   ◆   権助魚        林家木久蔵
   ◆   天災          三遊亭歌武蔵
   ◆   野口シカ物語    桂幸丸
       ◆   ガーコン             川柳川柳
       ◆ ち りとてちん         古今亭菊丸
       ◆  お化け長屋          桂歌丸

川柳師匠はとてもお元気で、ますます磨きがかかっています。
我々が若い頃は「ジャズ息子」という題名だったと思いますが、いつの間にか「ガ-コン」。
要するに、ずぅ~~っと同じ噺なんですね。
菊丸師匠は人気があるんですね。実力は以前から知っていますが。
歌丸師匠は、やはり人情噺がいいですね。

頓平師匠と、いつもの虎ノ門の「O」で一献。

天邪鬼

恐らくマジョリティは、蹴球世界杯の強豪国の試合をテレビ中継で観ているのでしょうが、私は・・・、迷わずに裏番組に行きましたね。
どこかで、美空ひばりさんの特集番組をやっていました。
昔、カラオケなどに通っていた頃、よく「悲しい酒」を歌ったものです。
・・そんなことはどうでもよくて、やはり偉大な歌手なのでしょう。
鈴々舎馬風師匠が、よく高座でひばりさんの歌を何十曲も歌って笑いを取っていますが、いい歌がありますよ。
「越後獅子の歌」「柔」「お前に惚れた」「みだれ髪」・・・、もっとあるはずですが・・。
亡くなって20年以上、昭和とともに生きて、そして逝ったスターでした。

馬津郷寄席の案内

馬津郷寄席の案内馬津郷(まつど)寄席の席亭から案内葉書。
もう15回目になるそうです。
人気の二つ目春風亭一之輔さんの独演会。
早速メールで予約。

お相撲さんには愛想が尽きた

お相撲さんに愛想もこそも尽きたのは、我々だけではないようで、あの「永谷園」が、相撲の懸賞をやめる検討をしているんだとか。
すると、「なとり(の珍味)」も、スポンサーをやめてしまうのではないかと・・・。
普通の会社ならば、賭博に関わった社員(力士)は重たい懲戒免職(引退・破門)、上司(役員・理事・親方)は辞任(除名)か降格でしょう。
この期に及んで、組織が成り立つか否かとか、興行が出来るか否かというような次元ではないのが、まだお分かりでないようです。

相撲界の一連の不祥事を受け、現在最多本数の懸賞をかける「永谷園」が、名古屋場所(7月11日初日・愛知県体育館)での懸賞について再検討していることが分かった。
永谷園は1場所あたり約200本の懸賞をかけており、最多の本数を誇る「大スポンサー」。同社は2000年の夏場所から懸賞をかけ始めた。相撲人気が下火になり始めたころ、国技ということで永谷園と同じ「和風」のイメージが強い相撲に注目したことがきっかけだったという。

三流亭まど女さん

何と言っても、このまど女さんは、ラストスパートと集中力の物凄さに尽きると思います。
落語の世界を細かいところまで知っている訳ではないのでしょうが、自分の感性で噺を作り上げて行きます。時々空回りをして師匠から修正してもらいながら、発表会の直前まで色々迷っている姿が印象的なのです。
今回の「首屋」では、女性の色っぽさをどうやって消して演じるかが課題だったようで、今まで「平林」や「寿限無」など、可愛さを前面に出して成功していた噺とは異なり、それなりにご苦労されていたようでした。
が、胆力というのか、集中力というのか、開き直りというのか、本番で初めて完成させたというところではないでしょうか。
この大胆さは、是非学びたいものです。マスコミの仕事をしている経験のなせる技かも。
まど深さんと二人、落語っ子連の初期からのメンバーです。

カメデスガメ?

Pn2010061601000844甲府市の舞鶴城公園の堀で、甲羅に「カメデス」と落書きされたカメが保護されたそうです。
こういう悪戯こそ洒落にならない、悪質と野暮を絵に描いたようなものです。
「舞鶴城公園で亀」なんていうと、縁起の良い組み合わせなのに。
でも、写真を見ると、「カメ」でなく「カナ」とも読めるような・・・。
この亀さんは、カナちゃんという名前かもしれません・・・。
・・・そういう問題ではありませんね。

2010年6月17日 (木)

お相撲さんにはどこよて惚れた

”お相撲さんには どこよて惚れた 稽古帰りの 乱れ髪”
なんていう乙な都々逸がありますが、現実とのあまりの違いに呆れかえります。
井の中で繰り返される、浮世離れした発想や行動に、もはや国技などという言葉は名乗れないでしょう。
ここは、公益法人の仕分けを受けて、一旦組織を解体して、暖簾を引継いだ全く新しいオープンな組織を作らないと・・・。
”お相撲さんには 愛想が尽きた 暴力・賭博の 乱れ技 ”

三流亭まど舞さん

彼女も凄い。役者さんですから、役作りのプロセスはとても勉強になります。
そんなまど舞さん、今回の「桃太郎」は、お父さんのキャラクター作りに苦労したようです。
さすがに役者さんだなぁと思うのは、公園で稽古をしていた時に、近くで遊んでいた子どもたちに落語を聴いてもらって、その批評してもらったということです。
えぇぇ、とても私には出来ない気がしますが、女優さんの役作りにはそれぐらいのことは当たり前?
子どもたちから「お父さん」をダメ出しされたそうです。
このあっぱれな批評をした子どもたちもまた凄いと思いませんか。
訊くも訊いたり、聴くも聴いたりですよ。
それにしても、初めて彼女と会った2年前は、何となく虚弱な感じがしていましたが、最近はすっかり明るくなり、とても輝いているように見える
のは、私だけではないと思います。

高座に上がるや、"まど舞ワールド"が全開。
お客さまの動員数も随一で、客席に来てくれている多くの知人の方々へ、まど舞パワーを出し続けていました。

松本尚久さんからメール

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先月末、「芸と噺と―落語を考えるヒント」(扶桑社) が発売されました。
著者である松本さんから、本が出ましたというお知らせのメールです。
ご本人曰く、
落語をメインテーマにした本ではあるのですが、そこを入口に、現代におけるさまざまな「芸能の在り方」についても考えてみました。
文中では、落語だけでなく歌舞伎や能狂言についても言及をしています。副題に「落語を考えるヒント」とあるとおり、本を読んだ人々が、芸能や芸について考える「とっかかり」としての一冊にもなったと思います。
「私は買いましたよ」と返信しました。

2010年6月16日 (水)

祝~蹴球世界杯初戦勝利

深夜にも拘らず、テレビの視聴率が50%近くにもなったと言うのですから、あまり興味がないというだけで、全く触れない訳にも行きますまい。
何と言っても、落語というのは、世情のアラが生命線ですから。
大分県のある村が、かつて選手の面倒を見たという縁で、相手の国を応援したというのがいいですね。
そういう意味で、日本という国は本当に平和な国だと思います。

プロフェッショナル

本職の噺家さんなら当たり前なんでしょうが、寄席の掛け持ちや独演会など、事もなげに1日何席も落語を演ります。
昨日の師匠も、「
横浜にぎわい座」の落語会でトリを取り、すぐ戻って落語教室で、我々の前で、小噺と落語3席。
私など(比べること自体僭越ですが)は、1席だけで疲労困憊ですから、物凄いと思います。

3つ目の名前

3つ目の名前
・と言う訳で、千早亭永久(とは・とわ)。
師匠が男女別に考えた、「千早振る」に因んだ名前ですが、師匠が男女の数を間違えたので、私は女性用の名前だった、この「とわ(とは)」になったという。
要するに「千早ぶる神代もきかず竜田川からくれないに水くくるとは」と、名歌の最初と最後を取ったということです。
尾頭付きの鯛みたいで、「猫の災難」に出てくる、身は食べてしまってない、頭と骨と尻尾だけの鯛みたいな名前です。
・・面白い。

三流亭まど深さん

ご本人は常々「蚤の心臓」なんて仰っていますが、実は落語だけではなく朗読もやっていて、これも発表会がある訳で、これにもしっかり出演している。蚤の心臓で勤まる訳がありませんよ。
丁寧に噺を作り上げて行きますから、とても几帳面な噺が出来上がります。
私にも必要なファクターなのですが、なかなか真似が出来ません。
前回「王子の狐」の時は、王子までお参りに行ったそうです。ただお参りしたのが肝心の王子稲荷神社ではなく、駅前にある王子神社だったというのが、愛すべきまど深さんの魅力だと思います。
グループのメンバーや師匠への心配りも、大変行き届いています。
さすが仕事ぶりがそのまま出ています。
今回は「千早振る」を熱演。かなりアドリブも入れて、手応えもあったようです。
聴いていて、一言一言の言葉を大切にしているのは、やはり朗読とのシナジー効果だと思います。

2010年6月15日 (火)

三流亭無弦さん

5月30日。落語っ子連発表会の第2日目。「へ組」の会です。
前日第1日目の「ん組」の有料入場者が約50名。そして2日目も約50名。
ただし、一部でご来場をセーブしていただいた方もかなりいたとか。
ご来場者の合計約10名というのは、いままでの新記録だそうです。
有り難いことです。

写真は・・・、びす太さんが撮っていましたが、いつものとおり、鋭意作成中とのことで、写真添付なしで行くことにします。
「へ組」は、どちらかというとメンバー歴の長い人が多く、しかも出演者5名中の4名が女性という・・、「ん組」とはえらい違い?です。

トップバッターは、自称「黒一点」、師匠からは「黒欠点」と言われた?わが落語っ子連のボスでもある無弦さんの「厩火事」から始まり始まり。
7年ぐらい前に、師匠と無弦さんの劇的な?出会いがなければ、この「落語っ子連」は存在しなかった訳で、常にリーダーシップを発揮していただき、頼りがいのある親分です。
前回の発表会は、本職であるギターの仕事でヨーロッパを訪れていて
参加できなかったので、2年ぶりの高座です。
前々回は「崇徳院」、そして今回が「厩火事」と、女心に触れる噺でご機嫌を伺うところなどは、人生の酸い甘いの分かった無弦さんならではかもしれません。
とにかく様々な噺家さんのネタからセレクトしたオリジナルのネタ本を作り、丁寧に作り上げて行く所は、やはりアーティストなんだなと感心してしまいます。
今回は、ご本人が「演っていて楽しかった」ということですから、ある"境地"を掴まれたようです。羨ましい・・・。

黄昏時の東京スカイツリー

スカイツリー
日曜日の夕方、入谷付近の言問通りから見た東京スカイツリーです。
今、展望台部分が作られているところで、いよいよタワーらしくなって来ました。
工事中の姿を見るツアーが相変わらず人気というより、ますます人気沸騰しているそうです。

毎日通勤電車内から眺めていますが、今のこの姿は、今しか見ることが出来ませんから、貴重な映像ですよ。
40年後ぐらいに、「4丁目の朝日」なんていう映画に出て来るかもしれません。

2010年6月14日 (月)

平和な国ランキング

ある調査で、世界約150の国や地域の中の平和な国(地域)で、日本は第3位だったそうです。201006121645000

因みにトップはニュージーランド、第2位はアイスランド。
日本がトップになれなかった要因のひとつが、北朝鮮との緊張関係なんだそうです。
平和な国だと認められていることは本当に素晴らしいことですが、平和ボケにならないようにしないといけません。
それに、最近の事件や自殺者の数の増加は、隠れたマイナス要因だと思います。

英調査機関などが各国の平和度合いをランク付けした2010年の「世界平和度指数」が 8日公表され、ニュージーランドが2年連続で1位、日本は昨年より四つ順位を上げて3位となった。
最下位は4年連続でイラク。
指数はシンクタンクと英経済誌エコノミスト系調査機関が149カ国を対象に、外国との紛争や国内の殺人事件数、テロの危険性、人権保護の水準、軍事費など23項目の要素を数値化。
07年から毎年公表している。

もうひとつの「はやぶさ」

「はやぶさ」と言えば、もうすぐ青森まで開通する東北新幹線の名前だけかと思っていたら、もっとダイナミックな「はやぶさ」がいました。

Photo

小惑星探査機「はやぶさ」が、7年間かかって60億キロメートルの宇宙の旅を終えて、地球に帰還したという。
物凄いと思うのは、何度も重大な故障をしたにも拘わらず、予定より3年遅れたとはいえ、地球に戻って来たということです。
大きなロケットをズドンと打ち上げるより、職人芸が一杯詰まった小型ロケットで、時間をかけた実験をするなんて、いかにも日本人らしいですよ。
何でも欧米の真似をしないで、"らしい"仕事をする。
これ、今の日本の閉塞感を脱するキーワードになる気がするのですが・・・。

そして三遊亭圓窓師匠

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そしてお楽しみの師匠は「不孝者」。
この落語っ子連発表会は、僭越にも木戸銭を頂戴しています。
これは、一席で何千円という師匠の噺が聴ける。
但しその前の2時間程度、下手な落語を聴くという拷問に耐えてもらう必要があることから、大幅割引をしているという訳です。
これこそ、人情噺ならぬ「忍従噺」というやつです。
それから、発表会の特長は、師匠がメンバーの噺が終わった都度、高座の脇まで出て、様々なコメントをしてくださるところです。

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これがまた面白い。個人情報が暴かれたり、それぞれの人柄があぶり出されたりで、これを目当てにしてくださるお客さまもいるようです。
師匠は、舞台の袖や、今回は控室の扉を少し開けて、一人一人の高座を、時には立ったままご覧になって、まさにタイムリーなコメントをしてくださるのです。

2010年6月13日 (日)

ボランティア?

ボランティア
親バカちゃんりんな話。
母が、懇意にしている我が町の町長さんの奥さんに、私の落語のことを話したそうです。
「それなら、町の文化祭やボランティア活動でやってもらったら。」などという雑談になったようで。
何様ではありませんが、そんな所ではねぇぇ・・。
田舎の人たちに落語が分かるとは思えないし。
でも、身延山の南、「鰍沢」も近いんですが・・・。

三流亭窓蕗さん

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我が「ん組」の最も異色のメンバーが窓蕗(まどふき)さんです。
まど音校長先生の音楽教室で、様々な楽器やジャズなどを教えている、これまた筋金入りのミュージシャン。
今までは「音楽小噺」でしたが、今回はメンバーの主任〈トリ〉を取るということで、鳥の小噺をやろうという、動機としては極めていい加減な(ごめんなさい)噺の話。
発表会まで1ヶ月を切った時に披露してくれた小噺に、稽古に来ていたメンバー全員の目が点になりました。
メンバーからのアイデアも入れて、次の稽古会で師匠に聴いていただいたら、完全なダメ出し・・・。
一時はどうなるものかと、無責任に心配していましたが・・、さすがはアーティスト、面白おかしくまとめた「私はカモメ・・、私はヤモメ」。
高座に上がって挨拶をした後、キーボードのところに場所を移して、弾き語りというやつですか・・。
・・・が、聴いた小噺は、全部忘れてしまいました。

2010年6月12日 (土)

花より花に・・

花より花に・・ 花より花に・・

梅雨入り直前の晴れ間、花から花へと渡る蝶たちが印象的です。
帰省すると、母が、私の落語の発表会を題材にした俳句を披露してくれました。
俳句のお師匠さんにとってもらえたと言っていましたが。

"樟若葉(くすわかば) 出囃子に乗る  子の高座"

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楠でなくて、樟なんだそうです。歳時記から見つけたのでしょう。
「くすわかば」なんて良い響きです。
それにしても、出囃子なんていう言葉を知っていたんですねぇ。
驚きです。

"落研の  子に新調の 夏衣(なつごろも)"

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「夏衣」は、OB落語会の時に着た単の着物を指しているのだと思いますが、まさか、いくらなんでも「新調」と「志ん朝」はかけていないでしょうね・・。
まぁ、絶対にありえないことですが・・。

いずれにしても、私はまだ「子」なのです。

ワンコイン本

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コンビニで見つけた「おとなの『格』を上げる 和の作法 和の教養」。500円。
日経おとなのOFFのシリーズです。
色々、ふぐ刺しの食べ方だとか、和室での作法、茶会の作法など、実はあまり現実的でないものが紹介されていますが、そもそも和の作法・教養を知るにはよいのかもしれません。

そして、日本の伝統芸能ということで、歌舞伎・落語・能楽が紹介されています。

500円だから、手元に置いておきますか。

三流亭びす太さん

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女性ファンも多い「ん組」唯一のイケ面?のびす太さん。
コンピューター関係の仕事をやっていて、師匠に師事しているので、マイクロソフト・ウィンドウズ、当時最新鋭のソフトがVISTAだったから、窓門のびす太という訳。
本人と同様、とても素敵な名前だと思います。
びす太さんには、発表会の音や映像等の担当をしていただき、今回も高座の後ろのスクリーンに、開演前や仲入りの時に、様々な凝った映像を映してもらいました。
びす太さんとまど音さん、窓蕗さん、そして私とは、2年前の発表会でデビューした、いわば同期生です。
びす太さんの特技?は、突然物凄く大きな声を出すところ。今回の「松竹梅」でも2ヶ所ほどありましたよ。
着物もよく似合うし、喋り口調もよくて、若旦那という風情が、女性ファンが多い理由でしょう。
さぁ、これだけ褒めとけば、何か言われることもないでしょう。
本当に楽しい仲間です。

2010年6月11日 (金)

ワールドカップ・・・?

私はあまり興味がないので、選手の名前と顔が一致しませんが、いよいよ本日から『2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会』が開催されるようです。
日本代表チームに対しては、「多分出場国で盛り上がってないのは世界で日本ぐらい?」「全く冷めてます。どうせ予選全敗でしょ…」など、戦う前から敗戦ムードが蔓延しているようです。
・・・・大丈夫かなぁ。
でも、予選リーグの組内のベストフォーぐらいにはなれるでしょう。

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Iさんの批評

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発表会の後、足を挫いたりして、来場してくれたIさんにお礼を言ったり、感想を聞いたりすることが出来なかったのですが、昨夜やっと会うことが出来ました。
いつもの北千住の焼き鳥屋さんは、若い男女のグループなどで一杯でした。
辛口のIさんですが、概ね褒めてくださいました。
今まで、散々自慢したり、愚痴や弱音を言ったりしていましたから、どんな酷いものを聴かされるのかと思っていたことでしょう。
と言う訳で、スタートがマイナスですから、一応噺の最後までたどり着いたのですから、いくらかギャップが大きかったのでしょう。
それが褒められた一番の要因でしょう。
後は何を言われたか・・・。
冗談はともかく、色々ご意見を頂戴出来ると言うのは、大変有難いことです。
ところで、当日は、会場の近くに住んでいる叔父も来てくれて、偶然Iさんの後ろの席に座っていたようです。
私の高座が終わった後で、周りに座った人たちに、「あれは私の甥なんです。」と言って自慢していたそうで、もし上手く行かなかったら、黙っているでしょうから、叔父も満足してくれたのでしょう。
これも有難いことです。

三流亭流三・・・

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・・・あえてここで取り上げるということもありませんが、一応順番ですから。
それにしても、こんな長い噺を演らせていただいたメンバーの皆さんに感謝です。
それから、噺と同じぐらいの長さかと思うほど、長いコメントをしていただいた師匠にも大感謝です。(尤も私の噺に関連しない部分の方が多かった、でも歴史の1ページに残るような話題でしたが。)

2010年6月10日 (木)

どうらく息子

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漫画家の尾瀬あきらさんという人が、『ビッグコミックオリジナル』(小学館発行/毎月5日・20日発売)で、落語の世界を描く漫画の連載が始めたそうです。
新連載のタイトルは『どうらく息子』。
1日に1度は落語を耳にしないといられないという、自称・落語中毒の作者が、落語監修に柳家三三(やなぎや・さんざ)さんを迎え、落語の世界に魅せられ、落語に人生を懸ける青年の姿を描いて行くとのこと。
落語っ子連のまど深さんが、先日の三三さんの独演会のマクラで(三三さんが)言っていたそうです。
聞けば、新連載と合わせて、落語音源ダウンロードサイト『落語の蔵』に、この作品に登場する演目が購入できる「どうらく息子のラクゴ」というコーナーが設けられたという、今はやりのコラボですね。
第1話では、「時そば」と「転失気」(てんしき)が登場しているそうです。

・・・立ち読みしてみますか。

三流亭商人さん

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窓口さんと同様、今回が初高座の商人さん。
出版関係の営業をしているので、(師匠から)商人と名付けられました。
去年の発表会に、知人と来てくださり、その後で、何気なく「落語が好きだ」と漏らしたら、周りの人が、本人の知らないうちに落語っ子連に入る段取りをしてしまい、気がついたら商人になっていたという。
それでも落語にチャレンジする気持ちが嬉しいじゃありませんか。
大変大柄な人ですが、当日は、窓口さんと並んで緊張の面持ち。
それでも、「小言念仏」という難しい噺を、立派に仕上げました。
師匠からもお褒めのコメント。
とにかく、ネタ帳がボロボロになるほどの稽古をしたのですから。

2010年6月 9日 (水)

落語百選≪44≫

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噺家列伝は、早くも五代目三遊亭円楽師匠。
リアルタイムで見ていて、本当に人気のある噺家さんでしたが、色々な面で噺家さんらしくない雰囲気があった師匠でした。
例えば、どこかの(熊谷?)駅のホームで円生師匠と並んで写っている写真が載っていましたが、とても師弟のようには思えない・・。
それでも、落語界を引っ張って来た存在であることも事実で、これからも語られて行く師匠でしょう。

 ◇ あくび指南    古今亭菊志ん
 ◇ 火焔太鼓    三遊亭遊三   

右足が(かなり)復活

師匠の落語教室の帰り道、地下鉄の駅に歩きながら・・、「あれっ?あんまり痛みを感じないぞ」と感じました・・?
いくらか庇いながら歩いてはいるものの、踵から着地して爪先で蹴るという一連の動作が出来るようになりました。
腫れは去れ去れ、心は晴れ晴れで帰宅しました。

三流亭まど音さん

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二番目は、音楽教室の校長先生で、稽古場のオーナーでもあるまど音さん。
以前は、桂文治師匠、そして今は圓窓師匠の大ファン。
勿論、若手の噺家さんの噺も多く聴いておられて、噺家さんにとってもありがたい存在の方だと思います。
笑い上戸のところがあって、我々の稽古の時でもよく笑ってくださいますし、ひとたびスイッチが入ると笑いが止まらなくなるという特技?をお持ちです。
今回の「半分垢」は、短歌・和歌の入った噺を演りたいと言っているまど音さんにしては、異色な噺でしたが、着慣れた着物姿もよろしく、ぐっと落ち着いた大人の噺っぷり。
やはり、「駄目だ。駄目だ。」と言っていても、この本番の強さは筋金入りですか・・・?
次回は和歌の入った噺で「道灌」がいい、と仰っていました。

2010年6月 8日 (火)

やっぱり懲りない・・・鶴

こんな記事を見つけました。
会社更生手続き中の日本航空は、パイロットの自宅と空港間をタクシーで送迎する待遇を打ち切る方針を明らかにした。金融機関などから批判の強いパイロットの厚遇を薄めることで、コスト削減を図るとともに、金融支援への理解を求めたい考えだ。
・・・・まだこんなことを言っているようです。
やはり救いようがなさそう・・・。

また、こんなニュースもありました。

日航ジャンボ機が墜落した群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」で、遺族らがメッセージを記した短冊と千羽鶴が切り刻まれているのが見つかるなど、「昇魂之碑」の周辺を荒らす行為が頻発していることがわかった。
他人の墓を掘り起こすような、とんでもない輩がいたものです。

寄席の日

知らないうちに過ぎてしまいましたが、毎年6月第一月曜日は「寄席の日」なんだそうです。
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今から210年ほど前の寛政19年(1798)6月、櫛職人で「おとし噺」が得意だった「山生亭花楽」、後の初代「三笑亭可楽」が、下谷神社の境内で「風流浮世おとし噺」の看板を掲げたのが寄席興行の始まりだといわれています。
天保年間の江戸幕府改革時を除き、その数は徐々に増え続け、幕末の頃にもなると各町内に一軒ずつくらいになり、その数は170軒以上にも達したそうです。

現在都内にある4つの寄席と国立演芸場は、この初代三笑亭可楽が寄席興行を始めたとされた日にちなんで平成12年から6月の第一月曜日を「寄席の日」と決めて、特別料金を設定するなど、色々な企画で盛り上げているようです。

私のゼミの論文のテーマは、「天保の改革における寄席取り潰し」でした。勿論「優」をいただきました。
水野忠邦のおかげで、当時150軒以上もあった寄席が、何と15軒程度にまで減らされたというものです。

三流亭窓口さん

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発表会の開口一番は三流亭窓口さん。
師匠は、発表会の開口一番は新人(一番新しいメンバー)ということにしているようで、思えば私も2年前には「子ほめ」でご機嫌を伺いました。
さて、窓口さん。
何と、私のこのプログをご覧になって、昨年末の師匠の誕生会に、ご夫婦でご来場になったという、狂気とも言える方で、そのまま「落語っ子連」に仲間入りしてくださいました。
堅いお役所にお勤めで、師匠から「市民窓口があるんでしょ。だから窓口という名前に。」と言う訳ですんなりと決定。
なんでも、高校時代に落語の経験がおありのようで、雰囲気といい、声といい、噺家さん"らしさ"に溢れた方です。
初ネタは「代書屋」。
高座に上がる前の楽屋では、「逃げ出したい。逃げ出したい。」と弱気の発言をしていましたが、何とかの●●力で、本番ではアドリブも入れたりなんかして、憎らしいもんです。
発表会にも来られていた奥様が、惚れなおしたか、呆れかえったか・・・・、まだ怖くてお聞きしていませんが。

2010年6月 7日 (月)

落語っ子連発表会再現

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大盛況だった落語っ子連「ん組」発表会を再現・回顧してみようと思います。
5月29日(土)午後5時30分開演。
場所は、要町交差点角の「プラサギターラ」音楽ホール。
無弦さんが挨拶を始めた時は、予想を遥かに超えるお客様が・・・。
さぁ、第8回の発表会のはじまり、はじまり・・・・。

特撰落語会の予約

7月18日(土)の「第23回特撰落語会 ~歌之介・菊之丞二人会~」を予約。
三遊亭歌之介さんと古今亭菊之丞さんという、面白い組み合わせだと思います。

世間はやかん

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落語立川流家元・立川談志師匠の新刊。
定価1600円。
以下のような紹介文がありました

古典落語「やかん」をベースに、人間の本性と社会の現実を、自身の豊富な体験に照らして、鋭く語りかけます。この一冊に、世間と個人、日本と世界、文化と芸能、そして、落語家と弟子にまつわる、談志師匠ならでの鋭い視点がつまっています。

写真データ

写真データ
発表会が立て続けにあって、ぐちゃぐちゃになったところ、先輩や仲間あるいは当日来場された知人が、写真や映像を収録したデータを送ってくださいました。
その中の気に入ったのをプリントしてケースに入れると、それらしく見えるものです。
皆さん、本当にありがとうございます。

2010年6月 6日 (日)

事故原因の検証?

事故原因の検証?
昨日躓いて捻挫してしまった場所です。
左側の黒い部分が歩道、白いコンクリートがスロープになり、道路の縁に繋がります。
右側の車道は舗装工事中で仮舗装で、路面は少し低くなり、アスファルトを上に乗せるために段差があるという訳です。
そこへ私が、このスロープから車道を横断しようとしたところ、この段差に右足の半分だけが乗ったため、外側が空間になり、足首をグキッとひねり、全体重が不自然にかかってしまったのです。
それで、ここの部分が腫れてしまいました→
悔しい

不覚にも

不覚にも
実は昨日「特撰落語会」に行く途中、家から駅までの間で、歩道の段差に躓いた拍子に足首を激しくひねってしまいました。
「あっ不味い」・・。
何とか足を引きずりながらも歩くことは出来るので、「骨には異常はなかろう。」と、そのまま出かけ、落語を楽しみました。
夜帰宅して患部を見ると、見事に?内出血して、腫れていました。
今日は稽古会ですが、欠席やむなしでしょう。
トホホ・・ 
(;´д`)

落語百選のアンケート

落語百選の配本も残りわずかとなりました。あと7巻。
先日配本の際に、収録された100席以外に視聴を希望する噺を募集するアンケートが入っていました。
早速「火事息子」と●●のひとつ覚えの「浜野矩随」を記入してFAXしました。

2010年6月 5日 (土)

落語特撰会「市馬白酒二人会」

個人的にちょっとしたアクシデント(後で告白しますが)はあったものの、満員の会場は大爆笑でした。

 ◆ 子ほめ      柳家小んぶ
 ◆ かぼちゃ屋   柳亭市馬
  ◆ 火焔太鼓    桃月庵白酒
 ◆ 真田小僧    桃月庵白酒
 ◆ 宿屋の仇討   柳亭市馬

白酒さんは、完全に自分の芸風を確立した感じがします。
軽妙でやや斜に構えたくすぐりは、これは若い人に受けます。
火焔太鼓は古今亭の十八番とはいえ、それにプラスされた白酒ワールドの物凄さ。
ただ、それが強いだけに、落語のストーリーが目立たなくなってしまいそうになります。
これは裏腹な話ですが。
市馬さんは円熟の境地でしょうか。
大して面白いフレーズでふっている訳ではないのに、客席はビビッドに反応して爆笑。
既に観客が期待するものがあって、そこをくすぐるんですな。
「宿屋の・・」の中で、自慢(売り物?)の喉で「相撲甚句」を披露しましたが、先日「花筏」で市馬さんを真似して、呼出しさんの声をやった者としては、「さすがご本家」です。
いい落語会でした。

あの先生が・・・

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あの有名な田中優子さんの最新刊著書「江戸っ子はなぜ 宵越しの銭を持たないのか? 〜落語でひもとくニッポンのしきたり」。
小学館新書で720円+税金。
何と言っても、テーマにあるとおり、最初に「三方一両損」が取り上げられていますから。
今日の待ち合わせの時間潰しにと。
田中さんと言えば、江戸の歴史の大家("おおや"でなく"たいか")ですから、どんなことが語られているか、非常に興味があるところです。

落語百選≪43≫

発表会の慌ただしさで、「落語百選」を読み忘れていました。

 ◇ うどん屋    柳家さん喬
 ◇ 幾代餅    五街道雲助

うっかりしていたら、売れっ子の師匠の映像ではありませんか。
乱志だの流三だのという素人のDVDを視て、よだれをたらしている場合ではありませんよ。

「幾代餅」というのは、古今亭一門の噺で、三遊亭では「紺屋高尾」ということになるでしょう。
登場人物の設定等は違いますが、ストーリーは概ね同じ噺です。
こんな純粋な男がいるか。
さらに、世知辛い世の中で、こんな花魁がいるのかと思います。

そうそう、この噺で思い出す歌がありますよ。
もう40年近くなるかもしれませんが、「ちゃんちゃんこ」というフォークグループが歌った「黄色いカラス」という歌です。
カラスがカナリヤに恋をして、羽の色を黄色に染めます。
初めてのデートの日に、生憎雨が降ってしまい、黄色い絵の具の色が落ちてしまいます。
カナリヤは黄色いカラスを待っているのですが、なかなか現れない。
カラスはカナリヤに、実は黒いカラスだと告白します。
その言葉を聞いたカナリヤが「羽を黄色に染めても、心を染めなかった(正直に告白してくれた)貴方が好きです。」
・・・というハッピーエンドの歌・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=iVFomGulPmo
そうか、「黄色いカラス」って、昔から好きな歌だったけど、「幾代餅」じゃないか。

発表会の写真

当日ご来場くださった方々から、高座の写真を頂戴して、大変嬉しく思います。
ありがたいことです。Imgp0727 Imgp0731Imgp0738

2010年6月 4日 (金)

三千世界の

不忍池で見かけた
歩き稽古日和の不忍池の畔にいた鳥。
人馴れしているのか、実に堂々としたものです。
なんていう鳥かも知りません。
不忍池に外来で獰猛な"カミツキガメ"がいて、騒ぎになりましたが、きっと、色々な生物がいて、中には心無い人たちによって捨てられたりした、この"カミツキガメ"のような危険な動物もいると思います。
「唖しの釣り」の舞台になっていますが、与太郎さんが"カミツキガメ"を釣ったら、大変なことになってしまうでしょう・・・。

今週は、梅雨入り近い時期とは思えない、気持ちの良い天気が続きました。
2週続いた発表会のクールダウンが出来ました。
来週からは、例年どおりの梅雨模様になるのでしょう。

そう言えば、こんな朝の街の平和を破るのが、カラスです。
ゴミ袋をあさったり、我が物顔に振る舞っています。
石原都知事もカラス対策に苦労していました。
師匠の「水神」では、こんな良い鳥がいるのかと思う役回りなんですが。
"三千世界のカラスを殺し、ぬしと朝寝がしてみたい"・・、高杉晋作でしたか?「三枚起請」でも。

落語の黄金時代

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高度経済成長のまっただなか、文楽、志ん生、圓生、正蔵、小さんなどの名人が咲きそろった昭和30〜40年代、落語の人気はひとつのピークに達した。
山本進・稲田和浩・大友浩・中川桂の4人の共著。
三省堂刊の1,575円。
昭和のあの頃を、著名な著者たちの筆により。

びす太さんから

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落語っ子連のびす太さんからメールがあって、楽太郎改め六代目円楽さんの「浜野矩随」を持っているとのことで、聴かせてもらうようお願いしました。
確か、円楽さんは、母親の死を匂わす演出をしているようですから、違いを拝見したいと思います。

不忍池の・・・・

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先日、不忍池で捕獲された体長約1メートルのカミツキガメ。
長い首を素早く伸ばしてかみつくことがあり、子供の指を食いちぎるほどの力があるそうです。こんなのが、あのハスの葉の下の水面に潜んでいるとは・・・、あな恐ろしや。

2010年6月 3日 (木)

上野といえば

上野といえば
上野といえば、少し前は、パンダが代名詞のようでしたが、上野動物園にいたパンダが死んでしまい、名前だけが残っています。
パンダ橋なんていうのも、上野駅を跨いでいます。
近々、またパンタ゜がやって来るそうですから、楽しみに待ちましょう。
今朝も、歩き稽古日和です。

まど深さんから

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落語っ子連のまど深さんが、「ん組」の写真を送ってくれました。
しかし、会場は本当に満員です。改めて、ご来場の皆さまに感謝です。
先々週の「お江戸OB落語会」も、先週の「落語っ子連発表会」も、それぞれが様々な分担をして、ひとつの落語会を作り上げて行くことの素晴らしさを教えてくれます。
こういうのがいいですね。

寝蔵師匠からDVD

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寝蔵師匠から、「お江戸OB落語会」のDVDが届きました。
ディスク面への印刷も素晴らしく、本格的に編集された、2枚組DVDです。
早速、乱志の「花筏」を視聴。
最近は、かなりイメージと映像が近くなりつつありますが、もっとメリハリをつけてもいいかもしれない気がします。
自分のイメージほど、人物の違いが表れていない気がするのです。
「落語っ子連発表会」の「浜野矩随」の映像も視聴していますので、2つを比較してみると、"らしさ"というのが確立しつつある気がします。要するに、落語の形が見えて来つつあると言うのでしょうか・・・。
表情、仕草、活舌等々・・・、課題は多いが、何が課題かが分かって来ました。

2010年6月 2日 (水)

池之端から末広町

池之端から末広町
今朝の不忍池も静かな佇まい。
扇橋師匠の「ねずみ」を聴きながらのウォーキングですから、さしずめ"歩き聴き稽古"とでも言うのでしょうか。
「ねずみ」は父親と息子の愛情を描く噺で、「浜野・・」とは違って、明るく演るのが良いと思います。
学士会落語会で再びチャレンジしようと思います。
御成街道(中央通り)と蔵前橋通りの交差点あたりが末広町、秋葉原電気街の北側です。
聞けば、あの白昼の凶悪事件以来行われなくなった、休日の歩行者天国が復活するんだそうです。

東京かわら版

1006thumb188x360537 とにかく慌しくて、なかなか「東京かわら版」に目を通すことができなかったのですが、大変嬉しい発見がありました。
数年前に腰を痛めたことから、暫く寄席への出演を控えていて、せいぜい浅草演芸ホールと池袋演芸場で、年1・2回の芝居を、お弟子さんの萬窓さんとの交代で出演していた程度だった師匠が、6月の末廣亭で上席(交代出演)と下席へ出演されるということでした。
発表会の時にお聞きしてみると、この3ヶ月ぐらいで数キロのダイエットが出来、体調も良くなっているのが最大の理由のようです。
窓輝さんの真打昇進披露で、久しぶりに末廣亭にもご出演されましたから、これも何かきっかけになったのではと、勝手に思っています。
「これから寄席にも出るよ。」というトーンで話されていましたから、いよいよ復活ということです。
その他の内容は・・・、これからじっくり読むことにします。

歴史の1ページ

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落語っ子連の発表会での流三の「浜野矩随」の後、師匠がコメントをくださいました。
身に余るお褒めのコメントをいただいたのは、既にご報告したとおりですが、
コメントの後半、「この噺は、・・圓楽さんのを参考にしたんだね。・・・」というあたりから、師匠のスイッチが"ON"になり、ここのところ報道されている七代目の襲名問題について、かなり踏み込んだ話をしてくださいました。
・・内容については、とてもここでは紹介できない”濃い”もので、もしかすると、歴史の1ページになることを、当事者でもある師匠の口から聞くことができたということになります。
結局、師匠のコメントは、私の噺と同じぐらい、たっぷりと聞かせていただきました。
ちょうど1時間ぐらい、正座したことになります。

2010年6月 1日 (火)

朝の稽古は

朝の稽古は
先月の高座の連続に備えた歩き稽古は、とりあえず一休みということですが、健康を考えると、地下鉄の2〜3駅程度を歩くのも良かろうと、今朝は上野駅の公園口を出て西郷さんの銅像を見上げ、不忍池を右に見て、御成街道を鈴本演芸場と上野広小路亭を横目に御徒町までの1駅。
色々なことを思いながら、清々しい朝を
歩きました。

学士会落語会9月例会・・・・

学士会落語会の事業担当のN委員から、「学士会落語会9月例会〜会員による落語会」の件でメールを頂戴しました。
9月18日(土)の例会で、会員有志で落語を披露しようという、初めての趣向です。

ということで、「高座名:金願亭乱志、演題:ねずみ」で、正式にエントリーしました。
どうやら、5名出演予定で、うち4名は東大OBの方のよう。

師匠のライフワーク

師匠は、師匠の落語「だくだく」が、小学校4年生の国語の教科書に採択されたこともきっかけとなり、学校を訪問して「落語の授業」を続けています。
いわゆる「学校寄席」とも異なり、体育館のような大きな場所で大勢を集めてではなく、教室の中で、文字通り「授業」をやっているのです。

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発表会翌日の昨日は、長崎県佐世保市のある小学校を訪れたはずです。
この小学校は、数年前に児童同士の痛ましい事件があって、その被害者を慰霊する趣旨もあり、定期的に訪れているそうです。
スポーツ界もそうなのでしょうが、師匠は落語の愛好者を増やすことと、人の道を語るために、ほとんど手弁当で東奔西走されています。

 あたしはこれより、佐世保市のO小学校へ講演に。
 過日、痛ましい事件のあった学校です。
 毎年,恒例になっているイベントなんです。
 慰霊と防犯の意識を高めるための催しです。
       ↓
 
毎年、この日、あの事件を風化させないために、
 記念イベントを学校でやっております。
 その一環で今年はあたしの「落語の授業」の一部
 を入れた講演をしてきました。

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