落語の"通"ぶったりする訳ではありませんが、落語に限らず、また気楽な寄席と言えども、相応のマナーというのはあると思います。
かくいう私も、反省することも多いので、他人のことをあれこれ言う資格はないかもしれませんが。ちょいと独り言を・・・・。
先月の鈴本演芸場の真打披露公演の時でした。
私は、右側の通路に面した席に座っていました。(か列ー15番)
左側の通路に面した同じ列の席(か列ー6・7・8番)には、前期高齢者の女性3人組が座り、開演してからずっとペチャクチャお喋りをしていました。
生憎、その間の席(9番から14番)には誰も座っていなかったので、非常に耳触りで気になっていました。
そのうちに、その前期高齢者グループの前に座っていた、これまた前期高齢者の男性が振り向いて、「お喋りするな」と一喝しましたので、いくらかマシになり、やれやれと思っていました。
しばらく経ったところ。ちょうど圓窓師匠が高座に上がった直後、その3人の前期高齢者の一番右側(8番)に座っていた一人が立ち上がりました。きっとトイレにでも行くのでしょう。
ところが、このババ・・いや女性は、仲間の座っている左側から出ず、私の所に来て「すみません。」。
お喋りで気分が悪かったこともあり、私は嫌な顔をしながらも、座席前のテーブルをたたみ、席を立って通しました。 (`ε´)
師匠の噺が「洒落番頭」のマクラの最後にさしかかったところでした。
・・・噺も佳境に入り、番頭さんの洒落の分からない旦那がかっかしているあたりでした。
「すみません。通してください。」 えっ? おいおいまたあのババ・・女性だよ。
私は、何分にも狭量なもので、かなり怒りが込み上げて来たので、小声で「後ろの席にも迷惑だし(こっちも気分よく聴いているのだから)、通路反対側の席(16番)が空いていますから、これ(師匠の噺)が終わるまで、そこにお座りになっていたらどうですか」と言いました。
するとかのババ・・女性。「・・じゃあ結構です」という捨て台詞を残し、一旦後ろに行って、左側の通路に回って、仲間が座っている所から席に戻りました。
ちょうど、高座の師匠が、「あぁ、さすが番頭さん。洒落が上手だ」のオチ。実に洒落にならない状況でした。
末廣亭などは、高座で演技中の時は、後方で立って待たされます。
また、どんな種類の公演でも、よほどのことがない限り、幕間や演者交代の時に離席するのがマナーでしょう。いわんや私語など。
あのババ・・女性も、気分が悪かったかもしれませんが、どうして気分を害することになったかなんて、一生分からないでしょうね。
やっぱり、戻って来たときも、笑いながら立ち上がって入れてあげるべきなのでしょうかねぇぇぇ。
私の狭い料簡では、残念ながらできませんでした。
口内炎がますます痛くなりました。