師匠からのお願い口上
圓窓師匠の弟子で、ご子息でもある窓輝さんが、この春めでたく真打昇進します。
窓門の末席を汚す私としても、披露興行に通いたいと思っています。
落語好きになりつつある従妹も誘ってみようと思います。
一度ぐらいは付き合ってくれるでしょう。
師匠から、窓輝さんの昇進披露に寄せる口上を頂戴しました。
三遊亭窓輝 真打昇進披露興行
★☆ 六代 圓窓からのお願い口上 ☆★
あたしは師匠の三遊亭圓生によく言われた言葉がある。
「芸というものは、丸々、教わり過ぎてはいけない。物真似のような軽々しいものしか得られないからだ。」
では、どう学べばいいのだろうかと、あたしは考えるようになった。
さらに圓生は言った。「芸は盗むもんだ。」
あたしは窓輝にもそのことを伝えてきた。
「芸には貪欲であってもいいが、芸名をあれこれと欲しがるな。盗んでいいのは芸であって、芸名を盗もうとしてはいけない。」
いつの頃からか、窓輝も多くのいい噺家のいい噺に耳を傾けるようになった。
で、この度の真打昇進に際し、「名前は窓輝のままで行く」と言ってきた。
前座のときの窓輝。二つ目もそのままで窓輝。そして、真打になっても窓輝。
こんな窓輝がいつか、「初代 三遊亭窓輝」と言われるようになれますよう、ご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。
「師匠」カテゴリの記事
- 稽古をした演目(2020.09.09)
- 「Skype稽古」の準備(2020.04.20)
- Skype(スカイプ)(2020.04.16)
- 靴下でもマスクを(2020.04.16)
- コロナ疎開?(2020.04.07)