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2010年3月 6日 (土)

師匠からのお願い口上

2006_10_221

圓窓師匠の弟子で、ご子息でもある窓輝さんが、この春めでたく真打昇進します。
窓門の末席を汚す私としても、披露興行に通いたいと思っています。
落語好きになりつつある従妹も誘ってみようと思います。
一度ぐらいは付き合ってくれるでしょう。



師匠から、窓輝さんの昇進披露に寄せる口上を頂戴しました。

           三遊亭窓輝 真打昇進披露興行
        ★☆ 六代 圓窓からのお願い口上 ☆★

あたしは師匠の三遊亭圓生によく言われた言葉がある。

「芸というものは、丸々、教わり過ぎてはいけない。物真似のような軽々しいものしか得られないからだ。」

では、どう学べばいいのだろうかと、あたしは考えるようになった。
さらに圓生は言った。「芸は盗むもんだ。」

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あたしは窓輝にもそのことを伝えてきた。

「芸には貪欲であってもいいが、芸名をあれこれと欲しがるな。盗んでいいのは芸であって、芸名を盗もうとしてはいけない。」

いつの頃からか、窓輝も多くのいい噺家のいい噺に耳を傾けるようになった。

で、この度の真打昇進に際し、「名前は窓輝のままで行く」と言ってきた。

前座のときの窓輝。二つ目もそのままで窓輝。そして、真打になっても窓輝。

こんな窓輝がいつか、「初代 三遊亭窓輝」と言われるようになれますよう、ご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。

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