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2010年3月

2010年3月31日 (水)

弥生の落語徘徊

201003231853000_2今月は、やはり身近な?窓輝さんの真打昇進披露スタートが大きなウエイトですね。
(といっても、まだ始まったばかり。来月はフルに重なります。)

◆  1日     読売GINZA落語会

◆ 13日     シェイクスピアを楽しむ会
                         (古今亭志ん輔独演会)

201003251815000◆ 14日     松戸竹扇落語会
           (雷門花助独演会)

◆ 19日     東京落語会

◆ 20日     国立演芸場中席

◆ 25日     鈴本演芸場下席
           (真打昇進披露)

◆ 30日     鈴本演芸場下席
                        (真打昇進披露)

寄席・落語会徘徊は、今年に入って22回となりました。
ペースとしては、もうちょっと頑張らないといけませんね。

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落語の稽古は、落語っ子連、OB落語会を5月に控えて、落語っ子連は何とかなりそうですが、OB落語会の方は・・・・。
流三はニコニコ、乱志はトホホホという感じで、明暗が分かれています。
このアンバランスはつらいですね。片足をお湯、片足を冷水につけているようです。
さらに、新しい噺よりも、ある程度出来上がっている噺に傾くという・・・、乱志は追い込まれているのです。

ただ、師匠に稽古をつけていただいて2年経ち、いくらか落語のやり方が分かりつつあるようで、それが救い・励みになっています。

201003301953000_3この緑色のピーマンブログ(中身がない)も、アクセスが50,000件を超えました。
寄席や落語会に通わないと、ネタが尽きてしまいますので、そういう意味からも、心を入れ替えて徘徊に励まないといけません。

千秋楽

鈴本演芸場での芝居の千秋楽ということもあったのでしょう。

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昨夜、窓輝さんの「佐々木政談」が終わって緞帳が下がる時、馬風師匠が私服で出てきて、窓輝さんと並んでお辞儀 (^.^)(-.-)(__) 
して、追い出してくれました。
馬風師匠らしいし、師匠にとっては、会長としての披露口上は、今回が最後になりますからね。 

実は・・

実は・・
先日25日の窓輝さんの披露初日の後、軽く食事をして帰ったのですが、ドジなことに、その店に鈴本演芸場のプログラムを忘れてしまいました。

落語徘徊者としては、聴きに行った寄席や落語会のチラシ・プログラム・チケットの半券は、極力捨てずに保管していますので、大変ショックでした。
幸い、昨日は同じ芝居だったので、プログラムも入手できますが、やはり2度行ったのだから、2部は欲しい。

ところが、寄席(鈴本)では、なかなか一度に2部はもらえないのです。以前、お願いしたら「お一人1部だけです。」と断られたことがありましたから。
新宿末廣亭でもそうでした。末廣亭のプログラムは、定席の中では、一番金がかかっていると思われますから、仕方ないかなとも・・。
(ただし、浅草演芸ホールと池袋演芸場はもらえました。一般の落語会や国立演芸場も大丈夫です。)

ところが、昨夜は千秋楽ということもあったのでしょう。
帰りにダメもとで聞いてみると、二つ返事で、2部もらえました。
言ってみるものです。

桂歌丸師匠の発言

21日から始まった6代目三遊亭圓楽師匠の襲名披露興行の口上で、桂歌丸師匠が衝撃の発言とのこと。

口上で隣に座っている鳳楽師匠襲名問題に関して、「鳳楽さんが圓生を襲名するなら大賛成。うち(落語芸術協会)で披露興行を引き受けますよ。」

おいおい。

マクラとオチの言葉遣い

これも、先日の稽古での話。

窓口さんが「代書屋」のマクラを演っている時、師匠から「『・・・でございます』っていう言葉遣いは感心しない。普段の喋り言葉で言ったほうがいい。」とのご指摘。
マクラは、演者の地で喋るものなのだから、普段使わないような改まった言葉遣いは不自然だ。「ございます」なんていう言葉を使えば使うほど、若い人たちから、落語は古めかしくていやだと思われてします。だから、「・・・です」で十分だと。
「この間、○○(ある人気者の噺家さんを例に出して)が、『今日は木曜日でございます』って言っていたが、木曜日にまで敬語を使う必要はないよ。」と・・・。
師匠は、以前に私にも同様のコメントをしてくださいました。
「浜野矩随」のマクラで、「名人と上手との間には大変な違いがあるもんなんだそうでございますな。」
「流三さん、何度も『・・ございます』って言わない方がいいよ。
くどくなって嫌味に聞こえることもあるから。」と・・。
「大変な違いがあるもんなんだそうですな。」と変えました。

一方の無弦さん。
「厩火事」では、「明日っから、遊んでて酒が飲めねぇ・・。」のオチがどうもしっくり行かない。
すると「明日っから」を取ってしまったらという師匠からのアドバイス。
「えっ?取ってしまっても構わないんですか?」と無弦さん。
「いいんだよ。何事も工夫が大切。教わった(ネタにした)人のそのままをやる必要はないよ。」と師匠。
無弦さん、早速この一フレーズを取って演ってみて、「あ~ぁ、この方がずっと喋り易い!」。
「そうそう。それでいいんだよ。こういう工夫を、花緑(柳家花緑さんのこと)はよくやっている。そういう探究心が旺盛だから、彼は物凄くよくなって来た。大事なことだね。」と師匠。
たかが「明日っから」ですが、研究の余地があるものなんですね。

2010年3月30日 (火)

鈴本下席真打昇進披露

窓輝さんの披露2日目。
鈴本演芸場の下席の芝居の千秋楽です。

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◆ ざるや             桃月庵白酒
◆ 紙入れ             古今亭菊之丞
◆ 代書屋             柳家権太楼
◆ 洒落番頭          三遊亭圓窓
◆ 巷談                鈴々舎馬風
         真打昇進披露口上
◆ 彦六伝             林家木久扇
◆ 長短                柳家さん喬
◆ 佐々木政談     三遊亭窓輝

予想適中
トリの窓輝さんの演題は「佐々木政談(桶屋裁き)」でした。
1月の独演会でも聴きましたが、千秋楽ですから、やはり十八番をぶつけて来ました。

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今日の口上は、さん喬・権太楼・圓窓・木久扇・馬風の各師匠が窓輝さんを挟んで並び、先日より豪華でした。特に木久扇師匠は、鈴本の当日の番組表にも載っていませんでしたから、サプライズ出演だったようです。
さん喬師匠の行き届いた進行で、和気あいあいとした中にも、グッと締まる部分もあり、楽しい口上でした。

落語のリズム

落語っ子連の商人さんは、今度の発表会が高座デビューです。
感心するのは、ネタを書いた紙が折り目から破れてバラバラになるほど稽古をしていることです。
その努力のおかげで、随分上達して来ました。
師匠からも褒められています。

商人さんは「小言念仏」を稽古しているのですが、これは、扇子で木魚を叩く仕草が最初から最後まで続く噺です。
稽古の過程では、台詞と叩くリズムとのバランスを取るのに苦労していました。

先日の稽古会の時に、プロのギタリストの無弦さんが、「台詞は5と7、木魚は4と8のリズムだから、無駄な間が出たり、窮屈になったりしている。もう少し叩くテンポを上げると喋り易くなるはず。」とのご指摘。(言い方は正確ではないかもしれませんが。)
さすがミュージシャン
私も、感覚的に、「もっと叩くテンポを早くしたら?」とは言っていたのですが、科学的な分析をもとに言われると、実に説得力が出るものです。

どんな噺でも、音楽と同じように、音符・音階・拍子が大切だと思います。
無弦さんの具体的な例でのコメントは、大変勉強になりました。

新真打の得意ネタ

東京かわら版の堀井憲一郎さんの企画で、ここ5年あまりで聴いた新真打4人のネタ一覧が載っていました。

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身贔屓で見ると、窓輝さんのネタで複数聴かれているのは、「阿武松」・「佐々木政談」・「田能久」・「武助馬」あたりだそうです。
それから、「宮戸川」・「釜どろ」・「権兵衛狸」・「質屋蔵」・「洒落番頭」・「ぞろぞろ」・「壺算」・「万病円」・「味噌蔵」・・・・・。

私も記憶ベースで挙げてみると、「権兵衛狸」・「万病円」・「武助馬」・「壺算」・「佐々木政談」・「ぞろぞろ」あたりを聴いています。

ということで、披露初日に「阿武松」を選んだのは、やはりお得意の噺ということでしょう。
ということは、次回は・・・・、「佐々木政談」か「田能久」とみた。

披露興行裏ばなし

師匠からお聞きした、大変心温かくなる話。

先日の窓輝さんの真打昇進披露で、紙切りの林家正楽師匠が、客席からのリスエスト(注文)で、「圓窓師匠と窓輝さん」というお題を受け、珍しく最初の1枚が上手く行かずに苦労しながら、「師匠が窓輝さんに稽古でダメ出しをしているところ」というのを切りました。
リクエストをしたのは、前方の席に座っていた女性でしたが、どうやらこの方が、師匠のご自宅のご近所の方だったようで、翌日になって、「真打昇進の記念に」ということで、その「作品」を届けてくださったとのこと。

師匠も、窓輝さんも、大変喜んだそうです。
そうか、そういう祝意の示し方もあるんですね。

200901292249000ちなみに、左の写真は、一昨年、私が鈴本演芸場で、その日のトリだった古今亭志ん輔師匠をリスエストして、正楽師匠に切っていただいたものです。
正楽師匠から、「帰ったら、黒い紙か、赤い紙か、紫色の紙か、緑色の紙か、ピンクの紙か、青い紙に貼ってください。白い紙に貼ると、分からなくなります・・」と言われたので、茶色の紙に貼ったものです。

2010年3月29日 (月)

蜃気楼龍玉

桃月庵白酒・隅田川馬石に続いて、五街道雲助師匠のお弟子さんが、またまた珍しい名跡を襲名するようです。

五街道弥助さんは、今秋に真打昇進予定ですが、昇進と同時に「三代目蜃気楼龍玉(しんきろう・りゅうぎょく)」に改名するそうです。

初代は、2代目立川金馬の門になって立川金作の名で高座に上がり、のち蜃気楼龍玉に改名しています。
大酒飲みで、酒癖の悪さからトラブルを起こす事もあり、席亭から禁酒を促されても上手くいかず、遂には寄席への出演を差し留められてしまったりで、晩年は不幸だったようです。
ただし、人情噺の上手さは名人級で『水滸伝』『八百屋お七』『伴五郎』『雲霧五人男』『義士伝』などを得意としたそうです。

先代は明治の人で、群馬県高崎の出身のようです。
最初は初代三遊亭遊輔の門で高輔、その後2代目三遊亭小圓朝門下で圓平。
さらに4代目橘家圓喬門下で三遊亭圓璃と改名。
圓喬の死後に独立し、最初の師匠の名であった2代目遊輔に。
1919年2月には「誠睦会」に属し、2代目龍玉を襲名。
落語は芝居噺を得意とし他にも筆もたち、風流も好み、俳句、都々逸も吟じ、即席問答なども巧みだったそうです。

それにしても、いろいろ珍しい名前を見つけるものです。
でも、歴代人情噺や芝居噺が得意だったようですから、雲助一門にはぴったりかもしれません。
でも「りゅうぎょく」って、ちょっと言いづらくないですか・・・

時効

警察の威信をかけて捜査が続けられていたある大事件が、明日午前0時をもって時効になるそうです。
地下鉄サリン事件の10日後に起きたこの事件は、結局"下手人"を特定することが出来ませんでした。
・・そうか、阪神淡路大震災・地下鉄サリン事件・そしてこの事件・・・、あの年の1月から3月の間は、日本は大変な状態だったんだなぁと、改めて思います。
マスコミの報道によれば、事件の捜査に当たって、肝心の警察内部で方針や対応がまとまらなかったとか、実は自分が犯人だと宣言している人もいるんだとか・・・・。
極めて高い犯人検挙率を誇った日本の警察ですが・・・。

9784490206784数々の冤罪事件などを見ても、なにか釈然としない動きがあるもので、大変恐ろしいことだと思います。
凶悪事件で未解決があるということは、我々のすぐ近くに犯人が潜んでいる可能性があるということですから、恐ろしい・・・。

幼い頃、拳銃を乱射して人を殺し籠城するという「KK事件」が起きました。
事件の発生場所が、隣県で近かったこともあって、怖い思いをしましたが、逮捕・起訴・服役後に刑期を追えた犯人が、先日亡くなったそうです。

落語は、基本的には殺人などは起こりませんが、歌舞伎などからの翻案や「真景累ヶ淵」などの三遊亭圓朝物は、おどろおどろしい場面が出て来ます。

落語百選≪39≫

Img 噺家列伝は、三遊亭小圓朝師匠。
圓朝師匠は、東大落語会の指導をされていたそうで、東大落語会のOBの方々は、今でも一門と接点があるそうです。

考えてみると、私の2番目のネタ「千早振る」は、確かこの小圓朝師匠の速記を参考にさせていただいた気がします。
地味な噺家さんだったようです。

◆ 唐茄子屋              三遊亭遊三

◆ 三十石夢の通い路  笑福亭三喬

なんでも落語講座は、落語家の芸名の由来。
まぁ、いろいろあるものですな。
三笑亭可楽が、「山椒は小粒で・・」から来ているのは有名ですが、中国の故事「虎渓三笑」にもちなむというのは、参考になりました。
それから、小さんというのが芸者の名前だったというのも・・・。

Amazon

ある本を、最近落語を好きになりつつある従妹にプレゼントしようと、Amazonを検索し、注文しました。

ところが、配達予定日を過ぎでもなかなか配送される気配がないので、イライラしていると、Amazonからメールが届きました。

○月○日にご注文いただいた商品「△△」のお届け予定日がまだ確定しておりません。
継続して商品の調達に努めてまいりますが、調達不能な場合または入荷数の関係上キャンセルをさせていただくこともございます。
なお、発送手続き前のご注文は、お客様により、いつでもキャンセルすることができます。

おいおい、そりゃないじゃないの
在庫があるということだったから注文したのに・・・。
注文して半月以上経つのに、まだ「商品の調達に努めて」いるぅ
もうこうなったら、こちらもキャンセルしないで、ずうーーーっと待つことにしましょう

・・だけどあの本、一度絶版になって、あとでまた復刊したんだよな。
なかなか見つからないかなぁぁぁ。

上野の山の春

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桜はまだ五分咲きぐらいですが、貴重な休日でもあり、上野のお山は大賑わいでした。

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花見の宴を広げている人もあり、大道芸を立ち止まって見物する人々あり、ちょっと寒いですが、平和な春の休日の一コマでした。

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2010年3月28日 (日)

ラジオ寄席

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TBSラジオの「らんまんラジオ寄席」は、五代目柳家小さん師匠の特集。

いずれも、小さん師匠の十八番の噺です。
 ◇ 二人旅     柳家小さん
 ◇ 長屋の花見  柳家小さん
いずれも春らしい、面白い噺で、「旬」ですね。

小さん師匠は、あまり聴かなかったのですが、じっくり聴くと立ち止まってしまいますね。
もっと聴いておけばよかった気がします。

「ん組」稽古会

師匠は窓輝さんの披露興行の狭間で、ご多用の中での稽古会。

落研の先輩の愛詩亭朝大師匠と愉し家団巣師匠に依頼された浅草演芸ホールの真打昇進披露興行のチケットを師匠から購入。
師匠もよくご存じの二人のことを話すと、「あぁそう。ありがとう。」と、師匠も嬉しそうでした。

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◇  代書屋       三流亭窓口
◇  小言念仏      三流亭商人
◇  厩火事       三流亭無弦
◇  浜野矩随     三流亭流三

さすがに師匠にも「もう何度も聴いたね」と言われました。
マクラを喋って本題に入った所で、師匠から「ちょっと待って!」・・。
「いや、褒めるんだけれども・・」と、「マクラの話し方に抑揚が付けられて来た」という、お褒めのコメントでした。
思いもよらない言葉だったのて、びっくりするやら嬉しいやら。
本題に力が入り過ぎてしまいました。
それにしても、とても嬉しい・・・。

本当は、別の噺の稽古をお願いしたかったのですが、全く手がついていないので。
次回は、何とか聴いていただけるようにしておかないと。

稽古の後、窓口さんと商人さんと三人で、門前仲町でラーメン・餃子・ビールで、ささやかな打ち上げ?

「落検」

Img_0001 「落検」。これは、"おちけん"と読まずに"らくけん"と読むようです。

「落語検定」 落語を隅々まで楽しむ面白テキスト
文藝春秋刊・池谷伊佐夫著・1365円。

「念仏」と「題目」はどう違う?

面白そうなので、つい手に取ってしまいました。

個人情報流出?

先週の金曜日、携帯に電話着信。
留守番電話サービスで確認すると、「○○ホームセンター□□店です。先日ご注文いただいた△×йюを入庫しました・・。」

えっ
行ったこともない店、買った(注文した)こともない品物。
びっくりして、店に電話して確認すると、当然ながら全く別の人の注文だと判明
。(当たり前ですが。)
ところが、名前も違うのに、なぜか携帯番号は間違いなく私の番号と同じ。
この番号、もう10年も使っていて、今までそんなことなかったのに・・なぜ・・・

「注文した人の電話番号は確かに俺のだが、クレームを言っている、この電話は誰のだろう?」なんて、粗忽長屋気分になっている場合ではありません。

恐らく、多分、きっと入力間違いだと思いますが、カードのスキミングでもされていると怖いから・・。
個人記録の削除を要求して電話を切ったものの、気味の悪いことおびただし・・。

また敗軍の将

いつもなにかとトラブルを起こす、プロボクシング一家。
大相撲のトラブルメーカーなきあとも、未だに「健在」のようです。

昨夜のタイトルマッチを、詳細に見た訳ではありませんが、判定結果に対して、予想していた通り、セコンドライセンス無期限停止されているという父親が、またまた大騒ぎ。
しかし、依怙贔屓のテレビ局の中継は、時々当たるチャンピオンのパンチだけをアナウンサーが興奮して伝えているほどでしたが、それでも「やや不利」のトーンでしたから、判定に疑義があるとは思えません。
勝てば「どんなもんだい。」と叫び、負けたら大騒ぎでクレームを言う。これがもともとのシナリオなのかもしれませんね。
いずれにしても、世の中には、付き合ったり、とりあったりしてはいけない輩というのはいるものです。
こういう人たちは、相手にしないことだと思います。
視聴率だとか、面白いだとか、結局、馬鹿な取り巻きたちが増長させているのでは・・・?

尤も、負けた本人は、その結果を冷静に受け止めているようで、ここはスポーツマンとして、謙虚に捲土重来を期して欲しいものです。勿論謙虚に。

それにしても、真央ちゃん良かったですね。
一人横綱白鵬は立派ですね。魁皇は・・・、痛々しいですね。
新真打4人の活躍を祈りたいですね。
・・・でも、楽天はなかなか勝てませんねぇぇぇ。

月例三三独演のチラシ

Img_0002 柳家三三さんの独演会「月例三三独演」の5・6・7月公演のチラシ。

5月のチケットはゲットできませんでした。
6月のチケットは、「三三時代」
会員の前売り抽選にエントリー。ただいま抽選結果待ち。

寄席演芸年鑑2010年版

Img_0001東京かわら版4月号との合併号「寄席演芸年鑑2010年版」。

◆演芸界2009年のできごと
◆笑芸関係の物故者
◆2009年に出版された演芸本リスト
◆2009年に発売されたAV演芸メディア
◆寄席演芸年鑑2010年補足  ・・・・


なかなか読み応えがありますよ。

2010年3月27日 (土)

師匠のブログ

窓輝さんの真打披露初日のことを、師匠がプログで触れています。

窓輝の披露初日。
圓窓[枯木屋]、窓輝[阿武松]。
権太楼が口上で「窓輝は人間はいいが、噺におとなしさがありすぎる」と指摘。
まさに、その通り。

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師匠らしく、さっぱりとしたコメントです。
でも、嬉しさに溢れていると思います。

確かに、口上で権太楼師匠が窓輝さんを評して仰っていましたね。
師匠に似ず(これは馬風師匠が仰った)イケ面の窓輝さんだから、良い意味でこれを破壊して行くことも必要なのでしょう。
いずれにしても、あと30年近く経てば、「ああなる」のですから。(師匠ごめんなさい。)

東京かわら版

Img_0001 4月号は、「寄席演芸年鑑2010年版」が付いていますので、いつもより値段は高いのですが、定期購読の特典で、例月と同様に送られて来ました。

「寄席演芸年鑑」は、後でゆっくり読むこととして、やはり今春の落語協会の新真打4人の記事がメインですよ。

新真打インタビューの窓輝さんのページでは、インタビューの内容は、寄席や落語会の高座で聞いたことがあることが多かったのですが、「記者会見で師匠が感涙に声を詰まらせる場面があった」という部分には目が止まりました。
師匠が感涙にむせんだという話は聞いていませんが、弟子の、ましてや息子の晴れ姿を喜ばない師匠・親なんていませんから、感慨はひとしおだと思いますよ。
それよりも、2~3歳の頃の窓輝さんを、まだふさふさした黒い髪を分けていた師匠が、愛おしそうに見つめている写真がいいですね。
二人とも若い!(当たり前・・・)
ちょうど師匠が「五百噺」にチャレンジしている真っ最中の頃でしょう。

    這えば立て 立てば歩めの 親心

はいはいしていた(二つ目の)愛息も、いよいよ立つことができるよう(真打)になりました。
後はしっかり歩いて(精進して大看板になって)欲しい。
…親心ですよ。

2010年3月26日 (金)

阿武松

  ”わしが国さで見せたきものは 昔ゃ谷風 今伊達模様”
仙台市の中心部の勾当台公園に、確かこの名横綱谷風の像があったような気がします。
伊達政宗に次ぐ、仙台の英雄は、四代目横綱谷風梶之助。

昨日の窓輝さんの「阿武松」も、歴史上に名を残す名横綱。

深川八幡の横綱碑によれば、歴代の横綱といえば、 

Nisikie   初代   明石志賀之助
    二代   綾川五郎次

    三代   丸山権太左衛門
    四代   谷風梶之助
    五代   小野川喜三郎
   六代   阿武松緑之助
   七代   稲妻雷五郎 ・・・・

いい形ですねぇ・・・。

落語の「阿武松」で、一番印象に残るのは、後の阿武松を預かる時に、「武隈(たけくま)関は何か勘違いをしているな。」という
錣山(しころやま)の台詞ですね。

  

三ッ組橘

180px3tachibana_001 窓輝さんの真打昇進披露の初日に、鮮やかな青の後ろ幕に染められていた「三ッ組橘」は、六代目三遊亭圓生師匠一門の定紋です。

馬風師匠が口上で、「窓輝は六代目遊亭圓生の立派な孫弟子。七代目を襲名する資格もある。」なんて言っていました。

最近では、オリジナルな紋を作っている噺家さんもいるようですが、やはりこういうものは、こういうものらしい方がいいですね。

落語協会の芸人紹介で、柳家の噺家さんの紋を確認すると、みんなそれぞれの紋を使っているようです。

真打披露興行の出演者

窓輝さんの真打昇進披露に行って思ったこと。
窓輝さんはじめ新真打四人の門出に、脇を固めて出演している噺家さんがいいですね。
Img_0001昨日の場合、師匠と兄弟子の吉窓さんと落語協会の馬風師匠はともかく、それ以外は、桃月庵白酒・古今亭菊之丞という若手人気者。柳亭市馬・柳家権太楼という落語協会の屋台骨の二人。
それから色物で、鏡味仙三郎社中・昭和のいるこいる・ロケット団、そして林家正楽師匠です。
とても豪華?で、バランスの良い顔付けでしたね。

2010年3月25日 (木)

鈴本演芸場のロビーで

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201003231853001 窓輝さんの「阿武松」で跳ねてロビーに出ると、ばったり圓窓師匠にお会いすることができました。

改めて昇進のお祝いと盛会を申し上げると、ホッとした表情をされていました。

そして、「ところで流三さん。6月からの先生を対象にした落語勉強会に参加してもらえるの?」と尋ねられたので、「はい、是非覗かせてください。」とお願いしました。

毎週火曜日の2ヶ月間、落語の授業をしてもらう先生方に落語の勉強をしてもらおうという趣向。
私は学校の先生じゃありませんが、「先ず生きてる」いうことで参加してみようと思います。

鈴本下席真打昇進披露

201003251815000

鈴本演芸場に着いたのは6時20分頃。
窓輝さんの寄席幟が、生憎の雨の中はためいています。

最近落語が好きになりつつある従妹が、先に来て席を確保してくれているそうなので、安心です。

201003251817000_2多くのお祝いの生花が並んでいるロビーからエレベータで客席へ向かいます。
客の入りは8割ぐらいかな。
この冷たい雨の中ですから、なかなか良いと言えるでしょう。
高座は、ちょうど古今亭菊之丞さんが「権助魚」を演っているところから、聴くことができました


201003251939000_2  ◆ 権助魚      古今亭菊之丞
 ◆ 代書屋      柳家権太楼
 ◆ 枯木屋      三遊亭圓窓
 ◆ 巷談        鈴々舎馬風
     真打昇進披露口上
 ◆ 長屋の花見   柳亭市馬      
 ◆ 阿武松      三遊亭窓輝


Img_0001窓輝さんは、今日が真打昇進後初めての高座で、披露興行の初日です。
仲入り後の口上は、権太楼師匠の進行で、馬風師匠と圓窓師匠と、窓輝さん。
各師匠の、それぞれ味のある温かい雰囲気での披露でした。
窓輝さんは、さすがに緊張しているようでした。


トリの演題は「阿武松(おうのまつ)」という相撲の噺。
人情噺を目指すという抱負を言っていたので、真打最初の噺に選んだのでしょう。
私は、「佐々木政談(桶屋裁き)」かもしれないと思っていましたが。

とにかく、初めての披露興行が盛会だったので、ご本人も師匠もホッと一安心されたことでしょう。
青地に白く鮮やかに、三遊亭の紋「三ッ組橘」が染められた後ろ幕は、「窓門会」からのもの。私も、「窓門会」のメンバーですからね・・。


 

敗軍の将

「佐々木政談」や「桃太郎」では、大人顔負けの子どもが登場して、まことに痛快ですが、世の中の大人たちの子どものような言動には呆れてしまいます。

どこから見てもヤクザにしか見えず、負かされた相手チームに対する敬意など微塵もない高校野球の監督。
平成の坂本龍馬になるなどと己を知らぬ軽率な言動をする、高額子ども手当受給脱税坊ちゃん国会議員。
資格すらない地位に恋々として、ありもしない「職責」を全うすると居座る雇われ新人国会議員。
緩い下半身を公的な場所にまで持ち込み、掃除を頼んでいたとうそぶく厚顔政府高官。
保護者と好ましくない交際を続け、公職の場所で事に及んでいたエロ校長。

タイガーウッズも真っ青ですね。
こういう輩は、それなりの立場にあるのですから、これぐらいのことは当然分かるはずなのに、どこかで螺子が緩み、芯が曲がってしまったのでしょうね。
大人気ないというか、品がないというか、情けないというか、勘違いというか・・・?
大人の幼児化が甚だしいということですね。

「帯久」みたい・・・。

2010年3月24日 (水)

This is a pen.

One day, two middle-aged women, Ana and Betty, are talking a bit of gossip in a backstairs.
Ana: Good morning, Betty. How are you?
Betty: Hi! Ana. I’m fine, thank you, and you? 
A: Fine, too. Did you hear about Mrs. Nakamura?
B: No, I didn’t. What happened to her?
A: She suffered severe injury to her face in the traffic accident.
B: Severe injury to her face? I’m sorry to hear that. It’s a really pity of her!
A: But I heard her face was completely recovered by orthopedic surgery.
B: Oh! Really! Completely recovered? It’s really pity of her, too !

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日本語と片言の落語しか分からない私が、突然申し訳ございません。
別のブログだと思った方も多かろうと思いますが、「乱志&流三」で間違いありませんから、ご安心を。

落研の大先輩の杜の家頓平師匠は、落語・歌舞伎に飽き足らず、大変インターナショナルな方で、ラテン語圏の人に日本語を教えたり、とにかくパワフルです。
上の英文は、今度ちょいと英語で披露しようという、小噺なのだそうです。
要するに、和訳をお聞きすると、下のようになるんだそうで。

近所の二人のご婦人が井戸端会議で話をしています。
A:部長さんの奥様、交通事故でお顔に大怪我をなさったそうよ。
B::そうぉ!それはお気の毒ね。
A:でも、整形手術ですっかり元のお顔に戻ったんですって。
B: まぁ、ほんとう!それはまた本当にお気の毒ねぇ。

オー マイ ゴッド This is a pen
あ〜ぁ、縮れっ毛の高島田・・・、あぁ、とっても言い(結い)難い・・・?

頓平師匠、パクッてしまって申し訳ありません。

墓マイラー

最近は、「歴女」とか「鉄男」などという、奇妙な言葉でマニアを表していますが、お彼岸でもあり、有名人のお墓を見て回る人たちも増えているそうで、これを「墓マイラー」というのだそうです。とってもマイナー(マイラー)な話です。

Pdrm

安らかに眠っている人たちを驚かさない程度で、静かにお参りさせてもらうのは、まぁお許しいただけるでしょう。
かく言う私も、谷中全生庵の三遊亭圓朝のお墓には、もう何度も行っていますから、そのはしくれかも。
行きたいんだけれども、なかなかお参りできない人は、「墓行かマイラー」って言うんでしょうか?

落語協会演芸家総覧

Img_0003これまた頓平師匠が、落語協会所属の芸人さんの総覧をコピーして下さいました。

これは、その半分。 壮観です。

2010年3月23日 (火)

上野の山の噂

201003231857000 鈴本演芸場から上野駅に向かう途中の、上野公園の入口の大寒桜が満開になっていました。

   銭湯で 上野の山の 噂かな 

ここの数本は、公園の中の桜に先んじて、いつも彼岸の頃に咲いていますので、満開でも不思議ではありません。

いよいよ春ということですが、明日は寒の戻りの冷たい雨になるそうで、そんな日は、早めに帰って、そろそろ真面目に稽古を始めることにしようと思います。
本当にやらないといけません。
そして明後日は、窓輝さんの披露興行です。

鈴本演芸場下席偵察?

201003231852000 この下席から、真打昇進披露興行が、寄席の老舗鈴本演芸場からスタートしています。
Img_0001今日は3日目。
初日の三之助さんの時は、小三治師匠もご出演ということで、大入りだったはずですが、その後の入りはどうかということで、今夜は帰宅途中に上野広小路で下車して、様子を見ることにしました。

25日は、窓輝さんの初日ですから、立ち見も覚悟しておかないとということで・・・、偵察です。

201003231853002今日は、文ぶんさんの日で、7時ちょっと前でしたが、外から覗く限りでは、いくらか席は空きがあるようでした。

テケツの脇や1階のホールには、お祝いの生花が並んでいて、いつもとは違う雰囲気です。

少し雲行きが怪しくなり、雨が落ちて来そうなので、上野駅に急ぐことにしました。

桜開花

2010032200000006maipsocithum000桜も随分早く開花したものです。

いつもより、6日から10日も早いのだとか。
これも、温暖化の影響でしょうか?

P1000291←これは去年の3月31日の千鳥ヶ淵。
この時は五分咲きでした。
確か。↓

P1000292

歌舞伎座

Img_0001歌舞伎座も、いよいよあと1ヶ月あまりでクローズされてしまいます。

頓平師匠が、先週観劇されたそうですが、3階席にも行列が出来ていたとのこと。
やはり、あの威容が見納めになってしまうというのは、本当に残念ではあります。

来月の最終の芝居【御名残四月大歌舞伎】のチラシを頂戴しました。
これだけでも価値のあるものでは、と思います。

55330bf7de0f170c芝居は以下のような内容です。

【第一部】   御名残木挽
闇争
         一谷嫩軍記 熊谷陣屋
         連獅子
【第二部】   菅原伝授手習鑑 寺子屋
         三人吉三巴白波
         藤娘
【第三部】   実録先代萩
         助六由縁江戸桜

・・・読めない・・・。でも、聞いたことがあるものばかり・・。

2010年3月22日 (月)

佐々木政談

「佐々木政談」という噺は、大阪の三代目笑福亭松鶴が、一休の逸話をもとにして作ったものだそうです。
51ouxybrt2l__sl500_aa240_落語や講談でおなじみの大岡越前守などではなく、大阪町奉行から江戸の町奉行を務めた佐々木信濃守になっているのは、この落語が大阪で作られたものであることを物語っているということでしょう。
圓生師匠は、この大阪の噺の舞台を江戸に移して作り直したということです。
こんな男の子版シンデレラのようなストーリーは、落語ならではの男の子が出て来て、夢があっていいですね。
当時は、信じられないこと、ありえないことだっただけに、四郎吉くんはもとより、父親の桶屋稼業の綱五郎や長屋の人たちの驚きといったら・・。
「綱五郎。そちは幸せ者である。これだけの能力を桶屋で果てさせるのは惜しい。15才までそちに預けるが、後は私が召し抱えて近従にさせる。」と言う、出世の道が開けたという、佐々木政談でした。

201001021141001

・・・今日の午後は、久しぶりに愛車の洗車をしました。
この間聴いたまま入れっぱなしになっていた、桂小南師匠の「長刀息子」を聴きながら。
いい歳したおっさんが、泣きながら、窓拭きをする図というのもみっともないですが。
・・待てよ。この噺も上方が舞台になっているけれども、江戸に置き直すこともできるのでは・・・?
「長刀」にしなくても、当然オチは変えても、あの父親の叫びを表現できやしないだろうか・・・・。
「長刀息子」の翻案「江戸版●●息子」という噺を作ってみようか。

名跡の重さ

考えてみると、この間国立演芸場で聴いた八代目春風亭柳橋さんも、最近大名跡を襲名されたばかりです。

5289_1bhlz春風亭柳橋といえば、何と言っても六代目ですね。
もともと柳橋は、麗々亭だったのを、この六代目から春風亭を名乗っているそうです。
六代目春風亭亭柳橋は、明治32年10月15日 - 昭和54年5月16日)。本名、渡辺金太郎。日本芸術協会を創設し、44年もの間、会長を務め、名実ともに落語界の頂点であり続け、絶対権力者として君臨した。
私も含めて、まだまだ六代目を知る人も多いですから、やりづらいことこの上ないことでしょう。
昨日は「替わり目」でしたが、物凄い個性やインパクトはありませんが、丁寧な高座で、好感が持てました。
ほぼ同年配でもあり、地道に独自色を出して行って欲しいものです。

能狂言

六代目の「文七元結」・「佐々木政談」・「淀五郎」・「能狂言」・「お藤松五郎」・・・。

三遊亭圓生全集のDVDを視聴していて、勿論六代目の動く姿が見られるのが最も楽しみなのですが、面白いのは、解説している山本文郎アナウンサーと榎本滋民さんの様子です。
落語研究会の映像を「落語特選会」という番組で紹介しているのですが、中には、80年代の録画もありますから、二人の若いこと・・・。

Photo

「正札附き」の出囃子に乗って、扇子だけ手に持ち、手拭は懐に入れて、少し背を丸くして登場。
座布団には、裾に軽く左手で触れながら座り、右側に扇子を置いて、深くお辞儀をします。
「え〜」と低く声を出し、右斜めにある湯呑を置いた盆の場所を少しずらしながらマクラに入ります。
懐から手拭を出すのは、口元を拭くためのようで、軽く拭いた後は、やや無造作に右ひざ脇に投げ置きます。
カメラ目線ではなく、会場に語りかけていますから、映像ではやや下目がちの視線です。

「能狂言」という噺は、学生時代に聴いたことがあります。
勿論映像がありませんでしたが、「やるまいぞ、やるまいぞ。やるまいぞ、やるまいぞ。・・」と言いながら、声が遠くになって行きました。
その時の解説者は、「やるまいぞ、やるまいぞ。」と言いながら、高座を降りて袖に入って行くということでした。
「へぇ〜、面白い演出だなぁ。」と思っていたのですが、とうとう映像にお目にかかれました。
「やるまいぞ、やるまいぞ。」と言いながら、背筋を伸ばし、摺り足で、舞台の下手の袖に消えて行きました。

お客さんには、「ありがとうございました。」というお礼(お辞儀)はできませんが、こういうのも、いいですね。

歌舞伎や能や狂言も、文楽・浄瑠璃も観てみたいものですね。

圓生争奪戦?

映画「男はつらいよ」の後日譚?
葛飾柴又帝釈天表参道のくるまやでは、さくらと博が亡くなり、満男に代替わりしようとしているところに、突然伯父の寅さんが戻って来て「くるまやを俺に継がせろ」と言いました・・・。

・・満男が三遊亭鳳楽師匠で、寅さんが三遊亭圓丈師匠だ、とたとえたタフロイド紙がありました。

Tky201003170424

先日の「圓生争奪戦」。
大変な大入りだったそうですね。
当日券を求める列が2時間以上前から出来たということですから、あの場所で、行列をどうやって作ったのだろうなんて、余計な心配をしてしまいます。
圓丈師匠の洒落を、一部のマスコミが、「三遊亭圓生襲名騒動の新しい展開」として、片棒を担いだという面もありそうで、とにかく一集客イベントとしては大成功だったと思います。
また、先代が亡くなって30年以上経ったから、こんなイベントも洒落ですむんだとも言われているようです。
でも、本当に圓丈師匠は洒落だけだったのかというと・・・、「?」が付く気もして・・。

連休中に、改めて六代目のDVDを視聴して、「この人の後を継ぐ人は大変だなぁ。」と思います。
必ずしも芸風の近い人が継承する必要はないと思いますが、多くの人が相応しいと納得できる人に継いで欲しいと思います。
三遊亭圓生という名跡は、大相撲ではやはり横綱の名跡だと思いますから。

2010年3月21日 (日)

馬津郷寄席

Img 席亭のKさんから、「馬津郷(まつど)寄席」の案内はがき。

もう14回目。勿論予約のメールを送信。

今度は日曜日ですから、いつも誘っている「Iさん」はどうかな・・・?
とりあえず、2人分を予約しておきました。

白熱電球

小学生の時に読んだトーマス・エジソンの伝記に、「エジソンが発明した電球には、日本の竹が使われていた」という部分がありました。

東芝が、白熱電球の製造を中止したそうです。
東芝といえば電球がルーツになっているとも言われていますから、大きな出来事であると同時に、諸行無常を痛感します。

東芝の白熱電球事業は、創業者の1人である藤岡市助博士が1890年に「白熱舎」を設立し、日産10個でスタートしたそうです。

最近はオフィスでも、LEDの照明が多くなりつつあります。

お江戸OB落語会の番組

 一部の落研のOBでやっているMLで、OB会長の蕪生師匠が、「(OB落語会は)へたな人情噺より滑稽噺がいい。」というコメントを寄せていらっしゃいました。
「・・・確かになぁ・・。俺のことだよなぁぁぁ・・。」 (ρ_;)
自他共に認める下手な人情噺しかやらない(やれない)乱志にとっては、きつぅぅ~い「ダメ出し」で、昨夜からかなりへこんでいるのです。 そういえば、先日の東京落語会の後、頓平師匠も「今度は人情噺じゃない方が・・」と仰っていたし・・・。 (´・ω・`)
さすがの「KS」の乱志も、やっと思い知らされました・・・。

Img_0013"天の声"があって、出しネタの選択も限られて来ると、いっそのこと昨年落語っ子連でやった「三方一両損」あたりにしてしまおうかとも思ったりして、弱気になりつつあります・・。
とはいえ、企画担当者としては、個人的なことに関わってはいられません。そろそろ番組(顔付け)を考え始めないといけません。
顔付けをするにあたって、漏らしてはいけない点を整理しておきました。
Img_0014①本当はトリをとっていただきたい達人志ん志師匠に固辞され、名人寝蔵師匠も同様なので、重鎮の桂友楽師匠に前回と同様トリをお願いする(まだネタが分からないし)。
②前回、寝蔵・志ん志・友楽と並んだから、重ねないようにする。
③最年少のぽんぽこくんが、いつも開口一番ではかわいそうだから、深い場所にする。
Img_0015④開口一番は、まぁリスクは大きいものの、「えげつなぁ」の梅香さんで勝負する?
⑤寝蔵師匠は、前回食いつき(仲入り後)だったから、今回は中トリをお願いする。
⑥ネタはつかないように・・・。(今のところあまりつくものもなさそう・・・。)
                ・・・という訳で、原案を作ってみました。
  □ NOVA寿限無  東風亭梅香       おぅい、頼むぜ  
  □ (おとし噺)     金願亭乱志       ↑↓どうしよう・・・
    □ 長短        喰亭寝蔵        前二人が?ですから
           仲入り
  □ 粗忽の使者   談亭志ん志        次はトリですよ
  □ 不動坊      井の線亭ぽんぽこ   大事な膝返しだよ
  □ (おとし噺)     桂友楽          今回もお願いします

こうやって見ると、なかなか面白そうですが、個人的には、念願の東京での落語会というには、ややインパクトに欠ける気もします。
ここは、セミプロ桂友楽師匠に、長講一番をお願いせざるをえませんか・・・?

今日は3連休の中日、風邪を治すのに、「三遊亭圓生全集」でも聴きながらボーっとしていましょうか。

2010年3月20日 (土)

国立演芸場3月中席

5289_1bhlz 風邪はかなり回復して来ましたが、まだ鼻づまりや痰が残っていますが、生の落語を聴けば、と国立演芸場へ。

この芝居は、三笑亭夢丸師匠の「夢丸江戸噺」の受賞作品の披露の場。

土曜日の千秋楽ですが、客席は7割方の入り。
なぜか、私が座っているあたりは空席がなく、やや窮屈。
しかも、後期高齢者の方々が、おしゃべりや居眠り。
とどめは、斜め後ろの知ったかぶりジジイが、前座さんの演題を言ったり、最悪の環境。
「宿屋の仇討」の万事世話九郎という侍の心境。

 ◆ 転失気   春風亭昇々

 ◆ 代書屋   三笑亭朝夢

 ◆ 二人旅   三笑亭朝夢

 ◆ 五人男   三遊亭右紋

 ◆ 替わり目  春風亭柳橋

 ◆ かがみ   三笑亭夢丸 

「かがみ」渡辺敏郎さんという方の原作だそうです。
なかなか面白い噺で、違和感なく聴くことができましたが、聴くうちにオチは何となく想像がついてしまいました。
夢丸師匠の高座での所作、語り口調というのは、とにかく「基本」を頑なに守っていて、「あぁ、落語っていうのはこういうふうに演るんだ。」と、いつも痛感させられます。
若い頃から、テレビやラジオでご活躍されていましたが、それに変に染まっていない、そんな風情がいいですね。


3月20日

上野動物園は、今日が開園記念日なんだそうです。

そして、あの「地下鉄サリン事件」が起こったのも15年前の今日なのだそうです。
・・あの日、というかあの頃は、通勤に地下鉄千代田線を使っていましたから、時間帯こそ違え、普段乗っている電車で、痛ましい事件が起きたという訳で、大変ショックでした。
大手町のオフィスに出勤して間もなく、パトカーや救急車が走り回るサイレンが聞こえ、「地下鉄の日比谷駅あたりで火事らしい」というのが、最初の情報だった気がします。
「O教」というとんでもない宗教法人には、当時の上九一色村だけでなく、私の郷里も翻弄されました。
町内に「兵器工場」といわれた施設があって、父が「O教対策本部」のヘッドを務めさせられていましたから。
もう、15年経つんですね・・・。

林家こん平師匠

難病「多発性硬化症」という病気と闘っている林家こん平師匠。

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その闘病の様子を綴った「チャランポラン闘病記」(講談社、1470円)が発売されたそうです。

噺家さんにとって命同然の言葉が不自由になったこん平師匠が、ご家族に支えられ生きる力を取り戻す姿を綴った作品なのだそうです。
完治は難しいが、昨年から公の場に登場するなど少しずつ回復しているそうで、「(本を発売できて)こんなにうれしいことはない」と声はかすれているものの、お元気なようです。
月1回の通院と月2回のリハビリを行いながら高座復帰を目指しており「生涯現役」を宣言しているとか。
お元気になって欲しいものです。

チケット購入

落語会のチケットを購入するのには、何と言ってもパソコン(インターネット)で購入するに限ります。

その中でも、私が一番多いのは、「チケットぴあ」で購入し、ファミリーマートの端末で発券するというパターンです。
以前の「@ぴあ」は、「寄席・落語会」で検索すると、50音順で公演が一覧表で出て、とても購入しやすかったのですが、システムが変更され、とてつもなく使いづらくなりました。
それから、「プレリザーブ」という抽選先行販売が多かったのですが、最近は対象となる落語会が物凄く少なくなりました。
ファミリーマートは、登録されたクレジットカードだけで、受付番号をメモしたりする必要がなく、発券手数料も店頭で支払う必要がないので、とても便利です。

もうひとつ、「イープラス」がありますが、今まではセブンイレブンで発券することが出来ましたが、発券の際に長い受付番号が必要で、チケットも紙質も悪く、字も小さくて、今ひとつでした。
ただ、最近は、ぴあに比べてとても元気がある感じで、「プレオーダー」という抽選先行販売の件数も多く、気になっていました。
(ただし、「プレオーダー」の席があんまり良くない?)

ところが、この春あたりから、「ファミマ」が「ぴあ」との提携をやめて「イープラス」にするとか、逆に「セブン」が「ぴあ」と関係が深くなったとかで、色々変わってしまいそうです。

2010年3月19日 (金)

東京落語会

風邪をおしてニッショーホールへ。第609回 東京落語会。

Img◆ 半分垢     三遊亭大楽

◆ 猫の災難    三遊亭遊吉

◆ 天狗裁き    林家種平

◆ 百川       三遊亭歌司

◆ 千早振る    瀧川鯉昇

◆ 寝床      橘家圓蔵

全般的に地味な噺家さんが多く、ごくおとなしい雰囲気。
ロビーで、4月から半年間のチケットを受け取りました。

終演後は、頓平師匠といつもの焼き鳥屋で、今夜は釣り亭金魚師匠も加わり。

五臓の疲れ?

風邪のために、2日ばかり早寝をしました。

普段はあまり意識しないのですが、随分たくさん夢を見ました。
内容はほとんど忘れてしまっていますが、それでも、実家の父の車庫に、なぜかスバルアルシオーネが置いてあったり、子どもの頃に行った床屋さんに行って、なぜかご馳走になったり・・。
その床屋さんが突然料理屋さんになり、その家の子どもを我が家に連れて来たり・・。
「むちゃくちゃでござりまする」です。

「夢は五臓の疲れ」と言いますから、疲れて風邪をひいたからなのでしょうか。

そう言えば、幼い頃、風邪で熱が出て寝ていると、必ず見る怖い夢がありました。
体調がよくなると夢の内容を忘れてしまうのですが、寝込むとまた同じ夢を見るという・・。
何か岩のような物が徐々に大きくなって頭の上から覆い被さって来るような、そんな感じの夢だった・・?
あぁ、やっぱり、「夢は小僧(五臓)の疲れだ。」

3月19日

昨年の今日のこのプログは、以下のような内容でした。

今日は、転職候補として紹介された会社のトップとの面接(面談?)の日。

広義の関連会社の位置づけの会社で、社長以下の役員の何人かは知っている(現会社のOB)ので、緊張するといっても・・・・。
色々な質問や説明を受けて、双方基本的に前向きな結論に達することができました。・・・あれよあれよという間に、第2の人生が決まってしまった感じです。
賽は投げられました・・・。この「縁」を大切して行こうと思います。

今の会社を初めて訪問して、トップ以下と面談した日、この会社に決めた(決められた)日です。
あれから、もう一年経ちます。
まぁ、楽しくやっています。

光陰矢の如し・・・、光陰というのは矢の如しですね。

アクセス50000件

アクセス50000件昨年1月に開始以来、このブログにアクセスいただいた件数が、まもなく50000件になります。
落語漬けの生活の中、ブレたり、くどかったり、迷ったりしながら、文字どおり徘徊・彷徨・逍遥の繰り返しでした・・。
今後も懲りずに、さまよい続けたいと思います。
相変わらずのご贔屓のほどを・・。
m(_ _)m

お江戸OB落語会案内状

Img 談亭志ん志師匠が、「お江戸OB落語会」の案内葉書をOBに郵送してくださり、私のところにも届きました。

いよいよカウントダウンという雰囲気になりつつあります。

会場が一杯になりやしないかと、贅沢な心配をしてくださる先輩もいらっしゃいます。

2010年3月18日 (木)

夕焼け小焼け・・

先日、三鷹に行き、駅前の通りを歩いていると、童謡の「赤とんぼ」をテーマにした像がありました。

201003161042000_2

どうやら、作詞者の三木露風が、三鷹市にご縁があるようです。

夕焼け小焼けの赤とんぼ 
        負われて見たのはいつの日か

子どもの頃、この「おわれて」の意味が分かりませんでした。
自分のお守りをしてくれるお姉さん(ねえや)におんぶしてもらって見た、ということでしょう。
幼い頃、漢字や言葉の意味を知らない頃は、「音」の感覚で喋っていた気がします。
「ふるさと」という歌では、ウサギが「おいしい」ものだと思っていましたし・・・。

3985一番記憶にあるのは、あるお相撲さんの名前です。

おじいちゃん子だった私は、よく祖父とテレビで大相撲を見ていました。そして、土俵入りする力士の名前を諳んじて言って、近所の人から褒められていました。
そんな中に、長身で吊りの得意だった「明武谷」という三役クラスのお相撲さんがいて、ある一時期、四股名を「吉葉洋(よしばなだ)」に変えたことがありました。
ご幼少の?私は、当然のことながら、その漢字も意味もわかりませんから、「よしバナナ」だと覚えました。(思い込みました。)
「このお相撲さんは、よしばななだよ。」と言って、またまた近所のおじさんに褒められたことは言うまでもありません。
ご褒美に50円もらいました。
漢字と意味を知ったのは、それから随分経ってからのことでした。
「よしばなだ」と「よしばなな」・・・。「なだのさけ」と「ただのさけ」と似たようなもので。
小さい頃から駄洒落が好きだったということ・・・?

圓生争奪杯?

昨日、浅草東洋館で行われた特別興行。
NHKのニュースでもやっていましたから、やはり様々な方面からの注目度は高いのでしょう。
「昭和の落語の名人といわれた六代目三遊亭圓生の名跡を、2人の弟子のどちらが襲名するか落語の腕で決めようというユニークな落語会」という見方で報道されていたようです。

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この興行は、三遊亭圓丈師匠が、三遊亭鳳楽師匠に呼びかけて実現したのだそうで、2人がそれぞれネタを披露してどちらが七代目にふさわしいかを決めようという、かつてない趣向・・。
初めに出演した鳳楽師匠は「八五郎出世」、圓丈師匠は「居残り佐平次」と、いずれも六代目の十八番の長講だったそうです。
NHKのニュースによれば、もともと、どのように優劣を判断するか決めていないため、決着はつかず、落語家らしい、しゃれの利いた勝負は次回に持ち越しとなったということで・・・。

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考えてみると、このお二人とわが落研とは、若かりし頃に交流があったのです。
もともとは、昨年亡くなった先代の圓楽師匠(当時全生)から、圓窓師匠(当時吉生)、その後に、それぞれ楽松・ぬう生だったお二人にバトンタッチしていただき、我々落研主催の落語鑑賞会や落語勉強会にご出演いただきました。
そうそう、楽太郎だった現圓楽師匠にも来てもらっているはずです。
・・・昭和40年代後半から50年前半頃のことです。
昭和53年の創部20周年では、圓丈師匠の真打昇進襲名披露も兼ねた「三遊亭圓生独演会」を開催しました。
そして、その1週間後に、例の「落語協会分裂騒動」が起こったのです。圓丈師匠の著書「御乱心」にも、このくだりが出て来ます。

3月16日午後3時

3月16日午後3時に風邪をひきました。
午前中は絶好調だったのに、3時に突然くしゃみと寒気が襲って来て、喉がガラガラし、だるくなりました。
昨夜は、夜8時前には床につき、ひたすら寝たのですが・・。
鬼の撹乱です。

母ちゃん真打?

落語好きを語りながら、やや落語芸術協会との接点が少ないのですが、今春の真打昇進は、春風亭鹿の子(42)、三笑亭可龍(31)、瀧川鯉之助改め春風亭伝枝(38)、昔々亭慎太郎(36)の4人だそうです。

新真打の中で、最年長の春風亭鹿の子さんは、落語芸術協会3人目の女性真打で、落語界初めての「子持ち」女性真打なのだとか。
自らを“母ちゃん真打”と名乗り、「今までは芸に欲がなかったけど、真打になったからには、どん欲にいきたい。若い人たちにも人情が伝わるような落語をやりたいですね。」と抱負を語ったとか。

披露公演は5月1日の新宿末広亭からスタートするそうです。

2010年3月17日 (水)

Amazonから

Amazonから、「落語研究会 六代目 三遊亭圓生 全集 下 [DVD]などおすすめ商品のご紹介」のメール。

お買い忘れはありませんか?
お客様がこれまでにチェックされた商品を参考にしたおすすめ商品と、アマゾンでの人気商品を紹介させていただきます。

おいおい、発売日直前に予約して買ったじゃん。
お買い忘れはないよ


さらに下を読むと・・・、

万が一お手持ちの商品がございましたらあらかじめお詫び申し上げます。

その万が一だよ。

「NOVA寿限無」?

二代目東風亭梅香さんからメールがあり、5月の「お江戸OB落語会」で演る予定の自作落語「NOVA寿限無」について、以下のような説明がありました。

[梗概]
ある亭主が、生まれた子供の名前をお寺の和尚様につけてもらおうとするが、「落語原理主義者」の和尚は「寿限無」という名前をつけたくてつけたくて堪らない。
日本語の寿限無で駄目なら中国語の発音ではどうじゃ。
それで駄目なら、フランス語ならどうじゃ、とエスカレートしていく和尚と父親の攻防の結末や如何に!

[噺の誕生の経緯]
会社の忘年会で落語をやらされる破目になりまして・・・。
簡単な落語→寿限無?→ウケない→なら新作で寿限無→円丈師匠の「新寿限無」→そのままやったら能が無い→会社に中国人がいるから中国語の発音にしよう!
・・・というような経路をたどって『NOVA寿限無』に行き着きました。
ちなみに、そのときはウチの社長以外にはウケませんでしたが。


・・・大丈夫かなぁぁぁという気もしますが、まぁいいでしょう。

でも嬉しいのは、堅気の世界にいても、落語を忘れずにいること。
そして、周りからちょっとおだてられると、すぐその気になって木に登ってしまう。
でもやっばり落語は受けない・・・。
そうそう、梅香さんは入部当時、大阪のコメディアンの「岡八郎」に似ているという、えげつない評価をされて、みんなからいじられていたのを思い出しました。
(*´σー`)考えてみれば、落研のメンバーなんてこんなものですよ。

梅香さんごめん。また、梅香さんの能天気な過去を暴露してしまいました・・・。

春の風邪?

「そう言えば、この冬は風邪をひかずにすんだな。」

・・なぁんて思っていた矢先、とても暖かかった昨日の午後、突然くしゃみが出始め、夕方には喉がイガイがして来ました。
今朝も喉痛は治らず・・。

「売らんかな」にはまって・・・

84436fd64437408ff1dd122270d333c5学生時代は、横溝正史・松本清張・高木彬光や森村誠一などの推理小説を読んだものでした。
「金田一耕助」や「神津恭介」なんていう、名探偵もいましたっけ。

社会人になってからは、内田康夫の「浅見光彦」と西村京太郎の「十津川(省三)警部」なんていうのは、"定番"でした。まるで、テレビの「水戸黄門」や「遠山の金さん」みたいなものです。

いつの頃までか、新刊が出る都度買っていましたが、この数年「落語」に戻ってからは、とんとご無沙汰をしていました。
・・・が、とうとう買ってしまいました。というより、思わず買わされてしまいました。
「愛と祈りのJR身延線」という題名にほだされて。
こういう、”ご当地もの”が出ると弱いですねぇ・・・。
こうやって、全国津々浦々で、私のように故郷や親しみのある地名などが付いた小説を買わされているのでしょう。
売る側の企みだと分かっちゃいても・・、つい・・・・。

テレビでもそうですが、全くストーリーに関係ない場所や、地理的に整合性のないコースや舞台設定が、こじつけがましく出て来たりして・・・。

2010年3月16日 (火)

六代目円楽発進

三遊亭楽太郎改め六代目三遊亭円楽襲名披露興行が新橋演舞場で行われ、襲名披露の口上には立川志の輔さんに代わって急遽立川談志師匠が出演し、客席を大喜びさせたそうです。
進行を務めたのが春風亭小朝さん。落語芸術協会の正副会長の桂歌丸・三遊亭小遊三両師匠など、もう協会も流派もありませんね。

この高座で六代目が演じたのは、先代の十八番「浜野矩随」だったそうです。
「浜野矩随」って、この半年で随分有名になってしまいましたね。

落語っ子連発表会チラシ

Img_0005 落語っ子連の発表会は、お江戸OB落語会の翌週です。

まど深さんが作ってくれたチラシを印刷してみると、これまた「いよいよだ」という気持ちになって来ます。
とりあえず、日曜日の稽古で目途がついたので、一安心ではありますが。
といっても、ずっーーと演っている噺ですから、ある程度出来て当然。
これからは、もっともっとペースアップして、噺を覚えたいと思います。

なんなだかんだと、気分的に忙しい日が続きます。

          ≪落語っ子連発表会≫
 日時   [ん組] 平成22年5月29日(土)  17時より
       [へ組] 平成22年5月30日(日)  13時より

 場所   プラサギターラ    地下鉄「要町駅」徒歩0分
 木戸   1,000円[予定]

 演題   [へ組]            「ん組」
       無弦   厩火事      まど音  半分垢
              円ドル  長短       窓蕗   小噺
       まど女  首屋       商人   小言念仏
       まど舞  桃太郎      窓口   代書屋
       まどる  つる       びす太  松竹梅
       まど深  千早振る    流三   浜野矩随
      
《圓窓   お楽しみ》   《圓窓      お楽しみ》
           ※番組(出演日・順番)は未定。

2010年3月15日 (月)

お江戸OB落語会案内葉書案

Img 5月22日に予定している「お江戸OB落語会」の準備も始めなくてはいけません。
とりあえず、OBの方々への案内葉書の文案を作りました。

案内状の出状は、談亭志ん志師匠にお願いしています。
創部50周年を機に、待望の東京での落語会ですから、何とか盛会にしたいものだと思います。
OB会長の南亭蕪生師匠は、会場が満員になってしまうのでは・・、と大変心配されておられます。

そんなに大勢来てくだされば良いのですが・・。
・・それよりも、早く自分の噺を決めないと・・・。

      ★★ ≪お江戸OB落語会≫のご案内 ★★
  ーーー
念願の東京でのOB落語会を開催します!ーーー

◇ 日時  平成22年5月22日(土)午後1時開演[予定]
◇ 場所  浅草ことぶ季亭(あさくさ ことぶきてい)
       ~東京都台東区寿1-6-7 
         地下鉄銀座線「田原町駅」より徒歩3分
       
http://asakusakotobukitei.jp/default.aspx
◇ 木戸  入場無料

翁家喜楽師匠

昨日の「竹扇松戸落語会」、落語芸術協会の二つ目雷門花助さんの会に、太神楽の翁家喜楽師匠がゲストでご出演されました。

喜楽師匠は、国立演芸場などの高座を拝見したことがありますが、太神楽の重鎮・大ベテランでもある師匠が、若手の落語会のために助演してくださるというのは、とてもありがたいことだと思います。
師匠も仰っていましたが、太神楽はタネも仕掛けもない芸ですから、日々の鍛錬が全てだということで、この道何十年の大師匠でさえも、毎日の稽古は欠かせないそうです。

観客のみなさんは、普段なかなか生で見られない演芸ですから、師匠の芸に拍手喝采でした。

落語百選≪38≫

デアゴスティーニの「落語百選DVDコレクション」の第38巻。

噺家列伝は、五代目春風亭柳朝師匠。
四天王の一人、春風亭小朝さんの師匠、という呼び名がポピュラーですが、江戸っ子らしい噺家さんだったということでも評価の高い師匠です。
いま思えば、若くして倒れ、晩年は長い闘病生活で、本当はもっともっと目立つ存在になるべき師匠だったと思います。
林家正蔵(彦六)師匠の弟子なのになぜ春風亭なのかというのも、名跡襲名の”あや”ということでしょう。
学生時代に、テープで「付き馬」をよく聴きました。
あの長い噺を、あのテンポのあるポンポンというリズムで、いともあっさりと進めて行くのが印象的でした。
伝説にもなっている古今亭志ん朝師匠との会「二朝会」の高座を、一度聴いてみたかった・・・。

Img_0003 ◆ ろくろ首     柳家小里ん

 ◆ 百年目      立川談幸

「百年目」を聴きました。
談幸師匠らしく、はじめからかなりのハイトーンで、この長講で大丈夫かな?との心配も杞憂。
三遊亭とは雰囲気が違って、全体的にライトな雰囲気でした。
栴檀と南縁草のくだりは、いつ聴いてもいいですね。

2010年3月14日 (日)

3月14日

こんにちは、こんにちはぁ〜
今日は、ホワイトディなんていう、軟弱な?日だけではありません。

Expo70_40

40年前の今日は、あの万国博覧会が開幕した日です。

巨人・大鵬・卵焼き。
戦後日本の経済成長がピークに達した頃。
私は中学生になったところ。

アメリカのパビリオンにアポロ宇宙船が採取して来た「月の石」。
冷戦のもう片方のソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)館といった各国のパビリオンだけでなく、日本の有力企業やグループのパビリオンも物凄い勢いでした。

真打昇進披露のチケット

「へ組」のImg_0002 稽古会に行って、師匠から窓輝さん出演の各寄席の真打昇進披露興行のチケットを買いました。
鈴本演芸場、新宿末廣亭、池袋演芸場のチケットを各2枚ずつ計6枚。
浅草演芸ホールは、窓輝さん(師匠も)出演が平日の昼席で、どう考えても行かれませんから。

さぁ、いつもの「Iさん」か、最近落語好きになりつつある従妹あたりを誘って通うことにしましょう。

いよいよ、下席からスタートです。

Img_0001

ところで、師匠の話によれば、落語協会(あるいは寄席)から、真打に昇進する4人に、1000枚ずつ販売ノルマが課されているんだそうです。
1枚2200円ですから、合計220万円ということになります・・・。
ひぇ〜ぇぇぇこりゃ大変だぁ

面白いのは、このチケットの色は、寄席によって違うのではなく、昇進する噺家さんで色分けされているのだそうで、窓輝さんはご覧の通り
緑色です。

   『三遊亭窓輝さんの真打昇進記念寄席』

 鈴本演芸場 夜席 3月25日(木)・30日(火)

 新宿末広亭 夜席 4月 4日(日)・ 7日(水)・10日(土)

 浅草ホール 昼席 4月13日(火)・16日(金)

 池袋演芸場 昼席 4月24日(土)・27日(火)・30日(金)

 国立演芸場 昼席 5月12日(水)・16日(日)・19日(水)

竹扇松戸落語会

Img 落語っ子連の稽古を途中で失礼して、会場に入ったのがちょうど2時。

正直なところ、前回(第一回)と同じか、やや少なめかと思っていたのですが、とんでもない、ほぼ満席!

"竹扇"というお店のお客さんたちが、地元出身の二つ目の雷門花助さんの応援をしようということで、昨年立ち上げた落語会の第2回目です。
私は直接のご縁はありませんが、「地元の噺家さんなら」ということで、「浜野矩随」の稽古を上げていただいて、駆けつけることにしたという訳です。

201003141359000

  ◆ 牛ほめ     山遊亭くま八

  ◆ 長屋の花見  雷門花助

  ◆ 宿屋の仇討  雷門花助

若手の落語会で、手に取ることができるような距離で噺を聴かせてもらうと、その時の噺家さんの気持ちがよく分かります。

今日のお客さんは、なかなか反応もあり、噺家さんにとっては良いお客さんだと思います。
花助さんも、ある程度手応えを感じながら出来たことでしょう。
私なりに、色々感想はありますが、それは今後この会が続いて、ある程度通いつめてからでも、直接話す機会も出てくるでしょうから・・・。

「へ組」稽古会

今日は「へ組」の稽古の日でしたが、稽古会に行きました。

今日のテーマは、「浜野矩随」のショート版(落語っ子連発表会用)を師匠に上げていただこうということで、少々緊張しながら、門前仲町のクレスへ
行きましたよ。
とはいえ、「浜野矩随」を師匠に聴いていただくのは、もう5度目ぐらいになります。
"三遍稽古"ということからいくと・・・、師匠、本当に何度も何度もありがとうございます。
 o(_ _)o

201002281135000  ◇ 千早振る    三流亭まど深
  ◇ 桃太郎     三流亭まど舞
  ◇ 寿限無           三流亭まど女
  ◇ 浜野矩随   三流亭流三
◇ 小言念仏    三流亭商人
◇  松竹梅     三流亭びす太


昨年11月のOB落語会でのフルバージョンでは、40分弱かかりましたので、師匠からの指示で、かなりの部分をカットしたり、演出を変えたり、さらにはオチまで変え、時間短縮にトライしました。
今日は、その新バージョンの初演という訳で、さてどれぐらいかかりますやら・・。
・・・通し稽古で、所要時間は25分強というところでした。
師匠からは、一応「よし」というコメントを頂戴することができました。
特に嬉しかったのは、今まで師匠から指摘されていた私の"欠点"が、全て消えていたと言われたところです。

この噺、やればやるほど、考えれば考えるほど、ああしたい・こう言いたいことが、とめどなく出て来ます。
それにしても疲れました・・・正直なところ。 
(;;;´Д`)ゝ

2010年3月13日 (土)

まだ義理・・・

201003132030000 明日はホワイトディ。

志ん輔師匠の落語会で一緒だった「Iさん」、会社と奥さんへと、落語会の帰り道、わざわざ北千住で途中下車。

・・・それにしても、この大騒ぎはなんでしょうか・・・。
駅ビルの中で、色々迷った挙句、小さな缶に入ったクッキーを数個、そして愛する?奥さんへは、"当店人気No,1"という、ちょいと高めのケーキを・・・。
おとうさんも、"べんちゃら"大変ですねぇぇ・・。

シェイクスピアを楽しむ会

201003131339000 古今亭志ん輔師匠の独演会「シェークスピアを楽しむ会」。

今回は11回目、「マクベス」の翻案「小豆の仇討」。

翻案というか、創作というか、原型をほとんど残していませんし、舞台も江戸時代の設定ですから、「マクベス」からお題をいただいて作った三題噺という感じです。
「夢の中の予言」「野心」「良心の呵責」あたりかな・・・。
シェークスピアの戯曲をベースにしていることもあり、本来落語にない"殺害"のシーンがあるなど、陰湿な部分もありました。

  ◆ のめる      古今亭朝太

  ◆ 小豆の仇討   古今亭志ん輔

  ◆ 品川心中     古今亭志ん輔

こういう類の落語会やコラボレーションの会というのは、普通の落語会と観客が微妙に違うことに気がつきます。
今日の観客も、落語好きな志ん輔ファンと、演劇好きの方々とが混じり合っていました。

浜野矩随ショート版

何となくボーッとしているうちに、3月も半ばになり、気がつくと、OB落語会も落語っ子連発表会も間近になって来ました。
OB落語会はまだ演題が決まりません。
一方、落語っ子連で演る「浜野矩随」は、昨年フルバージョンを演っているので、やや安心ではあるのですが、時間短縮してやる必要があり・・・。

201003131318000_2

今日、志ん輔師匠の独演会に出かける途中、上野から神田まで歩きながら、浜野カットバージョンをさらってみました。
約24分でした。仕草を入れると、ギリギリ25分といったところ。
明日の「へ組」の稽古会でトライしてみましょうか・・。

今日の落語会の会場赤坂区民会館の近くには、有名な羊羹の老舗の「やらと」があります。「とらや」と読みます。

名人名演集・三遊亭圓楽①

昨年亡くなった圓楽師匠。

今は、"先代の"三遊亭圓楽師匠ということになりますが、亡くなって3ヶ月が過ぎ、様々なDVDやCDが発売されています。
追悼企画として、私が認識しているものだけでも、かなりありますよ。

そんな中で、圓楽師匠が中心となって開催されていた「にっかん飛切落語会」からの音源をCD化し、一門の弟子の噺家さんの座談や解説のついた企画です。

Img_0002全3巻のシリーズの予定だそうで。これぐらいなら聴いてみようと思いました。

  ◇ 錦の袈裟   三遊亭圓楽

  ◇ 芝浜      三遊亭圓楽

ところで、圓楽師匠が私財を投じた寄席「若竹」を閉館する日に演ったのが「浜野矩随」なんだそうです。

2010年3月12日 (金)

義理・・・

先月と今月は、日と曜日が同じです。
・・・先月14日は日曜日でしたから、今月の14日も日曜日です。
・・・先月12日に"義理チョコ"をもらいましたから、
                              今月も12日に返さないといけません。
・・・ということは、今日やらないといけないという訳です。

どこも、誰も、普段は行かない洋菓子店に群れ、クッキーのようなものが入った紙袋を複数持ったオジサンたちが多いこと・・・。

201003121929000会社の女性社員には、ちょいと外出した時に、日本橋の高島屋のデパ地下で買って"お返し"をしました。
家族には・・・、帰り道にチョコレートで有名な"G"という店で、2つ買いました。

みんな無駄だと思っている。
今年こそは休日だからやれやれと思っていたら、直前の週末に"義理"が飛び交っている。

 もうやめましょうよ。
贈って喜ばず、貰って喜べずなんていうのは・・・。
それから、"自分へのご褒美"って言うのも変ですよ。
まぁ、その人の勝手ですがね。
安易にコマーシャリズムの煽動に乗るのはやめましょう。

落語で探る江戸の魅力

今朝の「落語で探る江戸の魅力」というチラシの内容が判明。

東京都港区のコミュニティ情報ネット「Kissポート」のイベント情報で見つけました。

  ひとりじゃないさ 区民センターファミリー!
       「落語で探る江戸の魅力」


どうやら、港区をはじめとする江戸・東京の歴史・地誌・風俗を学ぼうというコンセプトのようです。

4月13日から毎月第2火曜日の夜・全6回(半年間)で計3200円。
定員30名の抽選だそうです。往復はがきでの申し込みが必要。
対象者は、港区在住・在勤・在学者限定ということで、私も有資格者です。
   http://www.kissport.or.jp/osirase/syousai_100413a.html

・・・・興味はありますね。 
    問題は時間と6ヶ月継続できるかですよ・・・。

育児休暇

先日のあのチリ地震の津波騒ぎの時に、警報が出ている村の村長が海釣りをしていたとか、事情は色々あるのかもしれませんが、世の中、何か箍が外れている、背骨が曲がっている感じがします。

東京都の某特別区長が、職員が誰も取得していないので、自ら取得促進するために育児休暇を取るというニュースがありました。
ちょっと待って・・・・。
区長というのは、区民の選挙で選ばれた立場です。極端に言えば、任期の4年間は、全ての時間が区民のために費消されるべき立場にあると思います。
会社のオーナーや労働者ではないのだから、「率先して休む」というのは・・・・?
職員の育児休暇が取得されていないのなら、取得できる仕組みを考えるのが区長のミッションで、まず自分が休めば職員も取りやすくなるというのは、あまりレベルの高くない議論だと思いますが・・・。

「百年目」の番頭さんを見習って欲しいなぁ・・・。

落語で探る江戸の魅力

落語で探る江戸の魅力
朝、虎ノ門駅から外堀通りに出た所にある(公共)掲示板で、興味深いチラシが張ってあるのを見つけました。
とりあえず携帯カメラでパシャ。何かよく分かりませんが。

シリーズのカルチャースクールのようなものでしょうか・・?
ウェブ検索で確認してみましょう。

考えてみると、このあたりも芝にも近く、落語との縁も浅からずあるのかもしれません。

トークセッション予約

4月15日にジュンク堂書店池袋店で開催される、「金子みすゞ最後の一日~みんな違って」刊行記念のトークセッションの予約を入れました。

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こういう類のものには行ったことがありませんから、気後れしつつも楽しみです。

それにしても、師匠のおかげで、篠笛やチェロやピアノ、障がい者へのボランティア、地域寄席等々・・・、普通の落語好きには経験(知ることが)できないような世界まで触れることができるというのは、とても嬉しいことです。
勿論、金子みすゞという詩人もそうです。

最近落語が好きになりつつある従妹を誘ったら、「絶対に予約を忘れないように!」と急かされてしまいましたから・・。

蔵出し落語特選

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新宿紀伊國屋書店内のミュージック・テイトからのDMは、文化放送アーカイブス「蔵出し落語特選」の広告チラシ。

古今亭志ん生・桂文楽・三遊亭圓生という3人の昭和の名人の秘蔵音源の蔵出しだということで。

CD4枚組で7000円。

"半世紀の放送音源一挙放出! 遂にCD化!"

内容を見ると、志ん生師匠の音源が多く、文楽師匠のは僅かだったり、演題もややアンバランスな感じがしましたから・・・。

落語会の誘い

前の会社の大先輩のHさんから、「竹扇松戸落語会」の案内メールをいただきました。
地元出身の落語芸術協会の二つ目雷門花助さんの独演会で、第2回目の会になります。


当日は、落語っ子連の「へ組」の稽古日ですから、稽古の後で立ち寄ってみようと思います。

2010年3月11日 (木)

めくり

渋珍師匠によれば、めくりをお願いしているHさんも、まとめて思いっきり書けるのと、時々の書体の変化が分かるから、ということで、喜んで書いてくださるそうです。
200708110921000jpg

ちょいと悪趣味ですが、私の手元にHさんの手による寄席文字のめくりが2枚あります。
←1枚は、2年ほど前に、渋珍師匠が特別にお願いしてくださり、通常の半分ぐらいのサイズで書いていただいたもの。

200911081253000そして、もう1枚は、昨年11月の50周年OB落語会の会場で使わせていただいたもの。

大きさの違いなどもありますから。
でも、私もこんなふうに書いてみたいものです。

いずれにしても、我々のささやかな落語会でも、様々な方々の善意やご協力があって初めてできるものだということで、感謝を忘れずにいないといけませんね。

水神

窓門会から送られてきた師匠の「水神」を視聴。20100311003100jpg_2

この口演は、テレビ放送・再放送で2度視聴していますが、先日圓生師匠のDVDを視聴したばかりでもあり、じっくりと・・。

この噺も、大変よく出来た噺です。
先日視聴した圓生師匠は、屋根職人の嘉平さんの子どもが男の子でしたが、圓窓師匠はおみねちゃんという女の子。
この設定は、おみねちゃんの方がずっと人情味が出て来ていると思います。
この噺を演る時の圓窓師匠は、紋付の羽織・着物に、実際にはほとんど気づく人はしませんが、黒足袋を履くなど、真っ黒な烏の演出に徹底的にこだわっています。
お幸(こう)さんが、黒い羽織を置いて去っていく場面で、羽織が重要な小道具になります。
扇子と手拭いだけで演ずる落語では、大変珍しくかつ効果的な演出だと思います。

ピアノとのコラボレーションでもあり、スタジオでの収録でもあることから、音と証明にも工夫を凝らした、非常に面白い演出で、新たな落語の楽しみ方だと言えると思います。

大阪出張から戻った夜、疲れた身体を癒すことができました。


大イチョウ

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春の嵐で、樹齢1000年といわれる大イチョウが倒れてしまいました。

後で聞けば、幹の中は空洞で、今までよくぞ頑張ったものだと思います。
専門家によれば、回復は極めて困難だろうと・・・・。
残念ですね。
源実朝を甥の公暁が暗殺した時に、身を潜めていたイチョウなんだそうです。
信じられない面はあるものの、夢はありますよね。

京都の人にとっての「このあいだの戦争」というのが、「太平洋戦争」ではなく「応仁の乱」だと言われるように、悠久の時間の流れが感じられるのは、いずれも「古都」だからですね。
これには、大坂も江戸も到底敵わない。
いわんや横浜をしてをやです・・・。

それにしても、今年に入ってから"大イチョウ"は大変ですね。
鶴岡八幡宮の大イチョウは、長い風雪に耐え切れずに朽ち、"国技のモンゴル大イチョウ"は根っこから腐りきっていました。

2010年3月10日 (水)

窓門会

圓窓一門の「窓門会」から、昨年師匠がNHKテレビ「みんなの広場」で口演された「水神」のDVDが送られてきました。
菊田一夫作「水神」を、ピアノとのコラボーレーションで演られたものです。

4388275931_e40ac781a4それから、やはり何と言っても、窓輝さんの真打昇進という大イベントもあり、披露興行の前売券発売の告知もあり、大変賑やかです。

スケジュールを見て、各寄席に足を運ぼうと思います。
なかなか、身近?で拝見することのできないことですから。

『三遊亭窓輝さんの真打昇進記念寄席』
 鈴本演芸場 夜席 3月25日(木)・30日(火)
 新宿末広亭 夜席 4月 4日(日)・ 7日(水)・10日(土)
 浅草ホール 昼席 4月13日(火)・16日(金)
 池袋演芸場 昼席 4月24日(土)・27日(火)・30日(金)
 国立演芸場 昼席 5月12日(水)・16日(日)・19日(水)

シャレ

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この間の六代目三遊亭圓楽襲名パーティーに、談志師匠と歌丸師匠が、それぞれ体調が優れない中、ご出席されたそうです。

映像で見る限り、談志師匠は相変わらずの毒舌で、お元気そうで安心しました。

後から登壇した歌丸師匠は、肺炎で入院中の病院から、外出許可をもらってのご出席で、開口一番「今日の一番の驚きは、談志さんが生きているのが確認できたことだ。」とのシャレで、場内の爆笑を買っていたようです。
これを聞いた談志師匠は、些かご立腹の様子でしたね。
自分からは辛辣なことばかり言って、逆に他人からシャレを言われると旋毛を曲げてしまうところなど、いかにも談志師匠ですなぁ。

どこかの知事さんでも、こんな子どものような人がいましたね。

真打昇進記者会見

落語協会のホームページに、この春真打昇進の噺家さんたちの記者会見の映像がアップされています。

  http://www.rakugo-kyokai.or.jp/Topics.aspx?id=252

4389039664_3bcf97a0d0桂文ぶん・三遊亭窓輝・柳家三之助・笑生改め桂文雀さんと、それぞれの師匠である圓窓・小三治・文生の各師匠のコメント。

それにしても新真打の4人の緊張ぶりと言ったら、寄席で見るのと全く違う表情で、実に初々しいものです。

蟇の油

201003071515000

DVDで圓生師匠急逝3日前の録画「蟇の油」を。
3日後の顛末を知っていて見ていても、まさかお亡くなりになるとは、微塵も感じられません。

この時の圓生師匠は、トリでなかったこともあってか、大変気楽に楽しみながらの高座のようにお見受けしました。

全く話は変わりますが、圓生師匠がお使いの湯呑は随分大きいですね。

先輩方から、私が生意気にもOB落語会で使わせていただいた祥瑞柄の湯呑のことを、「随分大きい」とか、「蓋は焼き物でなく木や樹脂の物を使うんだ」などと言っていましたが、(勿論大師匠と比較しようなどとは思いませんが)もっと大きいし、蓋も同じ焼き物で、カチャカチャ音がしているじゃありませんか・・・。

圓生師匠の噺(演目)は、人情噺や怪談噺などのため、ややシリアスな表情が多い気がしますが、とにかく笑顔の多い高座の映像でした。

2010年3月 9日 (火)

右側通行?

右側通行?
"所変われば品変わる・・"
変わるのは、品物の名前だけではありません。
大阪に出張した時に、ちょっとまごつくのは、地下鉄の駅などのエスカレーターです。
右側に立つか、左側に立つか・・。

が、実は今日の大阪出張で、別の恥ずかしい思いをしました。
新幹線から地下鉄に乗り換えようとホームに行くと、ちょうど始発電車が入って来るところでしたから、乗り込みました。
車内で座って新聞を読んでいる間に梅田駅に着きました。
何気なく顔を上げて、周囲を見回すと、何か雰囲気がおかしい・・。
「もしや」と思い、とっさにホームへ出て、ちょうど立っていた駅員さんに、「も、もしかして、こ、この車両、あれ?」と訊ねると、駅員さんは冷たく「はい」と一言・・。
何で真っ昼間の真ん中6両目が「女性専用車両」なの
東京では、朝だけ端の車両が女性専用なのに・・。
きっと変質者に間違えられてしまったことでしょう。
"郷に入っては郷に従え"ですがね。くわばら、くわばら・・。

"所変われば品変わる 難波の葦も 伊勢で浜荻"
まだまだ日本は広い。

めくり

わが落研OB会では、草創期の大先輩但馬家渋珍師匠の人脈で、Hさんという方がめくりを寄席文字で書いてくださっています。

昨年の50周年記念OB落語会の時は、私も当日使用させていただいためくりを頂いて来ましたが、他の先輩方も持ち帰られたようです。

Neruzou_2名人喰亭寝蔵師匠もその一人。
なかなか自分で書けるものではありませんから、宝物のようにしているそうです。
今年のお正月は、床の間に飾ったということで、写真を送ってくださいました。
特にご本人のご承諾は頂いていませんが、披露させていただきます。すみません。

でも、この気持ち、本当によぉぉぉーーーーぉく、分かります。
拙宅には床の間などはありませんから、部屋の壁に無造作に飾らせていただきました。

大変ありがたいのは、Hさんも、なかなか多くの人の前に出す機会も少ないそうで、5月のお江戸OB落語会でも、新たに書いてくださるそうです。

「浅草ことぶ季亭」の高座に映
えることと思います。

月例三三独演の予約抽選

柳家三三さんの独演会「月例三三独演」の月公演の、会員向け前売りの抽選結果のメールあり。

三三時代会員の方へ
この度は5月13日「月例三三独演」にお申し込みいただき、ありがとうございました。
大変申し訳ございませんが、今回はお席をご用意できませんでした。またのお申し込みをお待ち致しております。
今後とも、よろしくお願い致します。
三三時代事務局


・・・ですって。 ゚゚(´O`)°゚

節介さんから

落研部長の世間亭節介さんから、またメールがありました。

先日の落研の「海野賞」受賞のニュースを、OB会のホームページに掲載したので、そのお礼のメールです。

  http://homepage3.nifty.com/tohoku-rakugo/


2010年3月 8日 (月)

忠犬ハチ公

最近は「忠」という言葉もなかなか分かりづらくなりました。
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今日は、渋谷の忠犬ハチ公の命日だそうです。

ハチは、秋田県大館市出身の秋田犬。飼い主が亡くなった後も駅前で帰りを待ち続けた「忠犬」として有名になった。
・・・なんて、銅像の前で待ち合わせをする若者たちは、どれだけ知っているのでしょうか。

そういえば以前、あまり東京周辺の地理に詳しくない人に、「JR八高線は渋谷駅が始発なんだよ。」と言ったら、「そうですよね。渋谷はハチ公で有名だから。」って言っていました。

この先も立派に勤め上げろよ。みんな「忠」のおかげだ。
・・あ、これは「薮入り」のねずみでした。

「鰍沢」がなくなる?

今日(昨日)から、「鰍沢」がなくなります(した)。
平成の大合併で、山梨県南巨摩郡「鰍沢町」が、隣の「増穂町」と合併して「富士川町」になったからです。
釜無川と笛吹川が合流して富士川になる場所。
三遊亭圓朝「鰍沢」の舞台になった小室山妙法寺は、文字通り山の中にあります。
かつての急流も、さすがに昨日は雨降りで水かさは増していましたが、普段は、お材木(お題目)がなくても無事に助かるほどの穏やかな流れです。

ちなみに、新しい町のホームページにも、落語「鰍沢」の説明とあらすじが掲載されています。

「鰍沢」は、幕末から明治期に活躍した名人三遊亭円朝がまだ20代の文久年間(1861~64年)、三題ばなしの会で発表したと伝えられる。その時のお題は「鉄砲」「卵酒」「毒消しの護符」、または「小室山の護符」「卵酒」「熊の膏薬(くまのこうやく)」という。
 以来、歴代の名人がさまざまな工夫を凝らし、口演してきた。登場人物の描写が難しく、落語通の劇作家、榎本滋民さんも「話芸家の博士論文」と評す。

水神

Photo 圓生師匠の「水神」を視聴しました。
菊田一夫先生が圓生師匠のために書き下ろしたというだけあって、新作とは思えない内容です。

最近、圓窓師匠が演っておられるものとの最大の違いは、屋根屋の主人公の子どもです。
圓生師匠は男の子ですが、圓窓師匠は「おみねちゃん」という娘にしているところです。

そして、オチ。
圓生師匠では、「お幸(こう)、お幸」と言いながら、高座から降りるというような演出もあったようですが、このDVD(落語研究会)では、極めてオーソドックスなもの。

それから、圓窓師匠は、お幸が烏だったことがばれて家を出る時に、黒い羽織を置いて行く場面の後、クライマックスでは、実際に羽織を着て羽ばたく仕草を入れています。

作り話とはいえ、烏でさえ、赤の他人にお乳を与えて育てあげるのに、最近の我が子を虐待する馬鹿親のことが思い出され、ますます腹が立ちます。

春風亭一之輔さんから

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春風亭一之輔さんから、落語会の案内DM。

一之輔さんは、まだ二つ目でありながら、引く手数多の人気者です。

なぜ人気があるのだろう。どこが実力がある、上手いと評価されるところなのだろう・・・。

私には、本当のところまだ分からないのです。

2010年3月 7日 (日)

こんな話題

六代目圓生の名跡をめぐる話題の中で、マジかシャレかも分からないイベントのことが採り上げられていました。

『円生』の名跡をめぐり、前代未聞の“争奪戦”落語会が開かれることとなり、落語ファンの間で話題となっている。
その名跡を争うのは5代目円楽の一番弟子・鳳楽と、6代目円生の直弟子・円丈だ。2人は落語会で対決するが、その勝敗で襲名を決めるのではないそう。
落語の襲名は歌舞伎のそれとは違い、厳密ではないため、当人たちもファンも“シャレ”として楽しんでいる様子はある。
ブログでは「本当に大名跡を名乗りたかったら、M-1グランプリみたいなやり方で競わせて継がせたほうが健全」「自分の中では円生は六代目だけだが、芸は後世に受け継がれなければならないから、落語は落語で対決してどちらが適しているかは観客が決めればいい」など、この試みに好意的な人は多い。
一方で「こんな陳腐なアングルで先代が喜ぶハズもなく、落語界にとってプラスになるとも思えへん」「どちらも名を継ぐに値せず」といった厳しい見方もある。
そもそも6代目の遺族の意向で“止め名”となっていた『円生』。6代目の熱心なファンは「まぁどこまで本気なのかはわかりませんが円生の名を汚すようなことだけはないようにお願いしたいものです」というのが本音かもしれない。


まぁ、相変わらずいろいろあるようです。

◇3月17日(水)午後6時30分 浅草東洋館
     ≪緊急!!圓生争奪杯≫

落語研究会「三遊亭圓生全集」

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帰省中に、予約注文していた「六代目三遊亭圓生全集 下」が届きました。

これで、落語研究会のDVD全集は、「三遊亭圓生全集 上・下」「古今亭志ん朝全集 上・下」と「八代目桂文楽」が揃いました。

圓生師匠の音源は、自分が落語を演る時の参考にはしづらいので、一視聴者として鑑賞したいと思います。

まず最初に「水神」を視聴しようと思います。

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この一年間、圓窓師匠がじっくりと練り上げていた作品のルーツですから、大変興味があります。

それから、「蟇の油」。
これは、圓生師匠が習志野で急逝される3日前の映像です。
恐らく、残っている最も新しい映像ではないかと・・・。

菜刀息子

菜刀息子土日で帰省して来ました。
老親の"生存確認"です。
おかげさまで、二人で喧嘩をしながら元気でいてくれます。
行き帰りの車内で、繰り返し繰り返し、桂小南師匠の"菜刀息子"を聴きました。

人の親になって、「母親とは違って、父親の居場所って難しいな。」と、いつも思います。
幾つになってもかわいい我が子を、何の衒いもなく抱きしめられたら・・。
でも、父親の役目は抱きしめてあげることだけではありません。
子孫を残し、長く繋げて行くためには、わが子に、生きることの厳しさを教え、強さを身につけさせなくてはいけない。
そのためには、「我欲」を捨てなくてはいけないのです。
時には、「お父さんは子どもの気持ちなんか全然分かっていない!」なんて非難されても、通さなくてはいけない筋があるのです。
菜刀息子のクライマックスで、父親が母親に「馬鹿っ!」と一喝しながら、父親の気持ちを吐露する場面は、車を運転しながら涙が出てしまいました。危ない、危ない・・。

最近、父親の育児参加が叫ばれていますが、母親と同じように、おむつを替えたりしてあげることだと勘違いしてはいけないと思います。
勿論、これらを手伝うことを否定はしませんが、父親には、さらに厳しい世の中を生き
抜く術を教えるという、母親とは違う育児・子育てのミッションがあるということを忘れてはいけないと思うのです。
自分の背中を見せながら教育する父親というのは、とてもつらいし大変なのです。
全く出来ていない自らを恥じつつ・・・。

いじめ?

 極めてやんごとなき方がお通いになっている、これまた伝統のある学校で、乱暴行為があり、ご本人が大変ショックを受けておられるというニュース。要するに、校内でいじめにあい、登校を嫌がっておられるということ・・。
へぇ〜、あの名門中の名門でも・・
もう、どこもかしこも"でたらめ"・
"めちゃくちゃ"ですね。

ここのところ、学校でのいじめだけでなく、親の虐待による事件も頻発していますが、事件のニュースを聞くにつけて、当事者もさることながら、そもそも、こういうとんでもない輩が育った環境や教育に問題があるのだという思いを強くしています。

かくばかり 偽り多き 世の中に 子のかわいさは まことなりけり

「薮入り」という噺の冒頭で使われるフレーズです。
どんなに世の中が進んでも、親が子どもを思う「情」というものは変わりはないと言いますが、こんな獣や虫にも劣る人間たちの事件を見ていると、本当に悲しくなります。

名門の学校で何を教えているのか。
そもそも、ベースの教育がしっかりしている子女がいるから名門と言われるのではないか。
結局、まず、家庭で親がする教育が最も重要だということですね。

「薮入り」は、こんな言葉で噺が続きます。
なまじ学問を身につけて理屈っぽくなるよりは、人の気持ちの分かる苦労人にした方がいい。

国会の開会に遅刻する閣僚たち、本末転倒な主張だけを叫ぶ教員たち、ユーザーより御身大切な大企業のトップたち・・・。
なまじな学問を身に付けて、自己中心の理屈だけを振り回す、人の気持ちの分からない輩たちではありませんか。 
w(゚o゚)w

2010年3月 6日 (土)

啓蟄

啓蟄
春も間近です。
故郷の家の庭で見つけた春。


二十四節気のひとつ。
“啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』の意で、 文字通り地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹く と同時に地上へ這い出してくるという意味だそうです。
『啓蟄や蚯蚓(みみず)の紅の透きとほる』 (山口青邨)

師匠からのお願い口上

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圓窓師匠の弟子で、ご子息でもある窓輝さんが、この春めでたく真打昇進します。
窓門の末席を汚す私としても、披露興行に通いたいと思っています。
落語好きになりつつある従妹も誘ってみようと思います。
一度ぐらいは付き合ってくれるでしょう。



師匠から、窓輝さんの昇進披露に寄せる口上を頂戴しました。

           三遊亭窓輝 真打昇進披露興行
        ★☆ 六代 圓窓からのお願い口上 ☆★

あたしは師匠の三遊亭圓生によく言われた言葉がある。

「芸というものは、丸々、教わり過ぎてはいけない。物真似のような軽々しいものしか得られないからだ。」

では、どう学べばいいのだろうかと、あたしは考えるようになった。
さらに圓生は言った。「芸は盗むもんだ。」

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あたしは窓輝にもそのことを伝えてきた。

「芸には貪欲であってもいいが、芸名をあれこれと欲しがるな。盗んでいいのは芸であって、芸名を盗もうとしてはいけない。」

いつの頃からか、窓輝も多くのいい噺家のいい噺に耳を傾けるようになった。

で、この度の真打昇進に際し、「名前は窓輝のままで行く」と言ってきた。

前座のときの窓輝。二つ目もそのままで窓輝。そして、真打になっても窓輝。

こんな窓輝がいつか、「初代 三遊亭窓輝」と言われるようになれますよう、ご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。

2010年3月 5日 (金)

節介さんから

落研の部長の世間亭節介さんから、とても嬉しいメールが届きました。

大学の学友会の文化部を対象に、今年から創設された「海野賞」という賞を落研が受賞したという快挙のニュースです。ヽ(´▽`)/

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今年から、学友会文化部の団体を対象にした「海野賞」と

いう団体賞ができたのですが、その第一回受賞団体として落語研究部が選ばれました。

海野賞は、先代の文化部長である海野道郎先生の名を冠した賞であり、既存の団体賞である石田杯(本学元総長石田名香雄先生が創設)がコンクール等で顕著な成績のあった団体を顕彰するのに対して、長年にわたる地道な活動、地域貢献を評価するものとして創設されました。

そして、「仙都に笑いを」を創部当初から目標として掲げ、毎年20回を超える出前落語を行っていること、本年度で創部50周年を迎えたこと、そして、大崎八幡宮の裸参りに部で参加していること、等々が評価され、記念すべき第一回の受賞団体とし

て、当落語研究部が選ばれた次第でございます。

こうした賞を頂けたのは、ひとえに長きに渡り落研を支えて下さった先輩方がいたからこその賜物でございます。
先輩方が落
研を愛してくださればこそ、我々現役も、今年度創設された海野賞を、何としてもうちが取って先輩方のお気持ちに応えたいと、アピールにも熱がはいったというものです。

創部50周年の今年度の最後に、花を添えられたのではないかと思います。

嬉しいじゃありませんか。
節介さんの言うとおり、本当に50周年に、栄えある第一回目の受賞ということで、現役の皆さんに、祝意と敬意を表したいと思います。

東京かわら版に浜野矩随が

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東京かわら版の3月号で、「浜野矩随」が紹介されています。

落語の落語たる所以で、登場人物の名前やストーリーの違いはありますが、この噺が、最近随分露出が多くなっている気がするのは、私だけの感覚でしょうか?

通勤途上、歩きながら、落語っ子連で演る予定のこの噺をさらっています。
ところが、なかなか「これは!」という語りが出来ず、ますます落語の深さを痛感する毎日です。

怠らで 行かば千里の 果ても見む 牛の歩みの よし遅くとも

寛政の年度、親子二代に渡って名人と言われた、浜野の一席でございます。

六代目三遊亭圓楽襲名

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三遊亭楽太郎改め六代目圓楽襲名披露パーティに、「桂歌丸」落語芸術協会会長、「鈴々舎馬風」落語協会会長、「立川談志」立川流家元、そして六代目の兄弟子「三遊亭鳳楽」圓楽一門会会長と、4会派のトップが一堂に会したそうです。
昭和53年の落語協会分裂騒動以後、ほとんどなかったのではないでしょうか。

襲名披露興行は、落語芸術協会のバックアップで、新宿末廣亭でも行われるそうで、六代目圓楽師匠にとっては、35年ぶりの寄席出演になるそうです。

先代の死と六代目襲名が、長年の斯界の確執に雪解けムードをもたらす可能性もあります。
色々な思い、分裂してからの時間や歴史等々、一朝一夕で振り払うことは難しいでしょうが、少しでも進展するのは、決して悪いことではないと思います。

2010年3月 4日 (木)

落語を聴くなら春風亭昇太

「落語を聴くなら春風亭昇太を聴こう」という落語ファン倶楽部編の本が出版されています。

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以下のような丁寧な紹介文がありました。

落語ブームの中でいちばん笑える落語家、春風亭昇太。
「笑点」大喜利メンバーとしてもおなじみ昇太の落語は、客席をつねに爆笑で沸かす!
なぜ昇太はおもしろいのか?
古典落語、新作落語をともにこなす新世代のトップランナー昇太の魅力を現場レポートたっぷりに徹底ガイド。
『愛犬チャッピー』『ストレスの海』『花粉寿司』『悲しみにてやんでぃ』『人生が二度あれば』『時そば』『ちりとてちん』『権助魚』『壺算』『お見立て』『宿屋の仇討』『錦の袈裟』他、代表作をすべて網羅。
昇太落語にハマるための決定版、ついに誕生! 全278ページ!!


きっときつぅい洒落の企画なんでしょ?
でも、私は、とりあえず買わないと思います。

昇太さんは、ただいま人気絶頂。
斯界の"際"のトップにいる噺家さんとしては、その存在をしっかり認めてあげるべきですが、だからと言って過大評価をしてはとも・・・。

ましてや、同じような標題で古今亭志ん朝師匠の本が出たのと同じタイミングというのは、ちょいとはしゃぎ過ぎな気がしますよ。
(これは昇太さんのせいじゃありません。)

落語原理主義的すぎますか?

永さん

タフロイド紙を読んでいて、なかなかよいフレーズを見つけました。

永六輔さんの著書「商人」の中にある言葉のようです。
重くとも 我が荷は人に ゆずるまじ 担うにつけて 荷は軽くなる


・・・生きるのも、商売も、重い荷物を背負って、ひたすら歩くようなものですが、自分の荷物は自分で担わないといけないのでしょう。
そのうちにいいこともあるよってなものでしょうか。

毎週土曜日のラジオを聴いていて、往年の機関銃のようなお喋りが出なくなったのが残念です。
知ったかぶりをするところがちょっと嫌いだけれど、まぁ許せる人です。
放送の黎明期からご活躍されているのですね。
もっともっと元気でいて欲しいです。

一冊でわかる落語ガイド

41530689 落語関連の本の刊行は相変わらず続きます。
「一冊でわかる落語ガイド」。

落語の100題がストーリーと背景などの説明がされています。
カラー刷りで、紙質もよく、高そうな感じがします。

私は、あえて必要ではありませんが、初心者には楽しい本かもしれません。

策伝大賞

先月末開催の「策伝大賞」の結果が判明しました。

◇策伝大賞   
  銀杏亭魚折(いちょうてい うぉーりー)  大阪大学

◇岐阜市制120周年記念賞  
   我楽亭ハリト(わらってい はりと) 大阪大学大学院

◇審査員特別賞
  桜ん坊恋歌(さくらんぼう れんか)  慶応義塾大学

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わが後輩のぽんぽこくんは、残念ながら受賞は逸したようです。
どの程度のレベルかは知りませんが、盛会だったようで、これは何よりです。

ぽんぽこくんも実績はあるようですが、先輩風を吹かすのをお許しいただくなら、噺を覚える、オリジナルなくすぐりを作るのも大切ですが、落語の基礎や一般的な知識などを、しっかり身につけることも大切だと思います。
彼の噺を2度聴いたことがある者として、また大学の名前を背負う心構えを持って欲しいと思います。個人名だけで出場する訳ではありませんから・・・。

続きを読む "策伝大賞" »

2010年3月 3日 (水)

ひなまつり

灯りを点けましょぼんぼりに〜
3月3日は、言わずと知れたひなまつり。

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昭和33年3月3日の3並びの日は、女の子のお祭りだけの日ではありません。
巨人・大鵬・卵焼きの高度成長世代には忘れられない物が世に出た日なんだそうです。
そうです。あの「スバル360」という名車が発表された日です。
てんとう虫のようなかわいいスタイルと、日本人が作る物らしい緻密なメカニズムが詰まった、庶民には、頑張れば手に入りそうな、叶えられそうな夢のクルマでした。

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確か、江戸東京博物館にも展示されていたはずです。
みんな貧しかったけど、昨日より今日、今日より明日が豊かになって行った時代でしたね。
ちなみに、昭和30年代に、我が家に初めて来た自家用車は、「マツダ・キャロル」でした。

「Aチーム」と「Bチーム」

「読売GINZA落語会」で、木久蔵さんが、二世・三世の噺家さんが2つのパターンに分かれるという説を。

まず「Aチーム」は「落語のためなら命も捨てる」という噺家さん。
この代表は故古今亭志ん朝師匠。これは誰もが認めるところ。

そして「Bチーム」は、「命のためなら落語を捨てる」噺家さん。
木久蔵さん、三平さん、こぶ平時代の正蔵さんだそうです。

これ、ご本人が言うのですから間違いないのでしょう。
そしてなぜか?非常に説得力がありますよ。

二世・三世の噺家さんを順不同・敬称略で挙げてみると・・。
  柳家 小さん     (五代目柳家小さん)

  林家 正蔵        (祖父七代目林家正蔵・初代林家三平)
  林家 三平       (祖父七代目林家正蔵・初代林家三平)
  柳家 小きん    (六代目柳家つば女)
  柳家 花緑       (祖父五代目柳家小さん・叔父柳家小さん)
  三遊亭小
朝  (三遊亭之助)
  柳亭 小痴楽  (五代目柳亭痴楽)
  桂 三木男       (祖父三代目桂三木助・叔父四代目桂三木助)
  三遊亭 金時  (三遊亭金馬)
  古今亭 菊生   (古今亭
菊)
  三遊亭 窓輝   (三遊亭
窓)
  三遊亭 王楽   (三遊亭好楽)
  林家 木久蔵   (林家木久扇)
 ・・・「A」か「B」かはともかく、これぐらいですか。 
(;´Д`A ```

噺家と歩く「江戸・東京」

Img_0001 当世人気落語家と「東京・江戸の落語の舞台」を歩く、こだわり落語散歩ガイド。浅草、吉原、日本橋、根岸から池袋まで、登場する落語家の十八番のネタの舞台を訪れ、噺にそって歩いてみる。噺の生まれたいわれ、楽しみ方、その土地ならではのとっておきの話など、ふだん寄席では見ることのできない落語家たちの“舞台裏”まで楽しめるユニークな散歩本。

[こだわり散歩コース]
・五街道雲助『明烏』と浅草散歩(浅草寺~吉原)
・古今亭志ん輔『品川心中』と品川散歩(品川駅~荏原神社)
・柳亭市馬『転宅』と人形町散歩(人形町交差点~明治座)
・柳家喬太郎『結石移動症』と池袋散歩(池袋演芸場~池袋駅東口)
・柳家三三『文七元結』と隅田川散歩(吾妻橋~言問橋~吾妻橋)
・春風亭一之輔『茶の湯』と根岸散歩(鶯谷駅~根岸)

思わず手にしてしまいました。登場する噺家さんも好きな人ばかりですし、メタボ解決のために、このコースを改めて踏破するのもよいかもしれません。

真打昇進披露パーティ

4389039664_3bcf97a0d0 師匠のブログで、先月、落語協会の真打昇進披露パーティが開かれたことを知りました。
いよいよ今月21日の鈴本演芸場の下席から、真打披露興行のロングランが始まります。

4388275931_e40ac781a4ご子息の窓輝さんの真打昇進ですから、喜びもひとしおということでしょう。
師匠が真打に昇進した時も、同じ上野精養軒での祝宴だったそうですから、二代で同じ晴れ舞台ということですね。


『三遊亭窓輝 真打昇進記念寄席』
 鈴本演芸場 夜席 3月25日(木)・30日(火)
 新宿末広亭 夜席 4月 4日(日)・ 7日(水)・10日(土)
 浅草ホール 昼席 4月13日(火)・16日(金)
 池袋演芸場 昼席 4月24日(土)・27日(火)・30日(金)
 国立演芸場 昼席 5月12日(水)・16日(日)・19日(水)

落語を聴くなら古今亭志ん朝

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落語ファン倶楽部新書の「落語を聴くなら古今亭志ん朝を聴こう」。

一流は一流を知る。いまなお、多くの落語家、ファンに愛され続けている落語界の永遠の太陽、古今亭志ん朝の『芸』と『人柄』を、現在、第一線で活躍しているプロの落語家が語った!

ということで、ついつい買ってしまいました。

故人が美化・神格化されることはよくありますが、古今亭志ん朝師匠は、それでも相応しいと思えるものです。
私は、極端なフリークではありませんが、リアルタイムで聴くことができた幸せは感じます。
誰だったかなぁ・・。圓朝の時代
の明治の人も、志ん朝は知らないって・・。

tsunami

「tsunami」って英語なんですね。

このあいだのチリ地震に伴う津波に関する警報に関して、また色々騒がれています。

1「警報が大げさ過ぎた・予測が過大だった」という批判に気象庁が謝罪・陳謝したり、国土交通大臣が、「謝罪の必要なし」と反論したり・・・。
そしてついに、防災担当大臣が、当日行われた某マラソンイベントに疑問を呈したということです。


商売やら、個人的に不便や得べかりし利益が得られなかった人は、文句も言いたくなるかもしれませんが、確かに予想は下回ったものの、現に被害を受けたり、冠水した場所もあり、予想された津波が来た可能性も十分あった訳です。
2勿論、情報は正確な方が良いに決まっていますが、必要な警告をすることは必要だと思います。
それが、リスク管理、災害に備えるというものだと思うのです。

国土交通大臣は、「まだまだ津波の予測の精度が低い」と指摘した上で、「しっかり準備をするという点では、津波の程度が過小であるよりは過大であった方が、より徹底できる」との見方を示したそうです。言葉の使い方はともかく、ニュアンスは理解できます。

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さて、あのマラソンですよ。
社会的な影響も大きなイベントでもあり、総合的に判断すると、私も開催にやや疑問に感じます。
イベント担当者は、「津波警報は出ていたが、東京湾の予報は1メートル。ゴール地点は海抜約6メートルあり、安全だ判断したそうですが、果たして担当者が「判断する」基準を持っていたのでしょうか
3万人の命を負っていることを本当に真摯に受け止めた判断だったでしょうか

警報の出た全国各地でも、警報(避難勧告や指示)に従った人が少なかったそうです。
神のみぞ知る部分を判断することですから、とても難しいですね。

2010年3月 2日 (火)

六代目三遊亭圓生全集 下

41b5tdd8lql__ss400 待ちに待った「落語研究会 六代目三遊亭圓生全集 下」が発売されます。

予約注文しました。

さん丈さん再び

下宿家さん丈さんが、この間受信したメールのことを、このブログに書いたのを読んでくれたらしく、またメールが来ました。
(さん丈さん、仕事が忙しいのに、ありがとう。)

とても嬉しいのは、理科系のさん丈さんらしく、私がアナログ人間だと言うのを知って、懇切丁寧に説明してくれました。以下はそのメールの一部です。
勝手に使わせていただくのは、学生時代の年次の暴力ですかね。
ごめんね、ごめんねぇ(確かさん丈さんも栃木県出身でした。)

ImgHDD/DVDレコーダは、今流行のBlu-Ray対応の物ですと、10万円前後しますが、通常のDVD対応機種であれば、6万円前後、BSは要らないから地デジ専用機種(Panasonicから出ています)を買えば4万円台で購入できると思います。
機種にもよりますが、例えば「落語」と言うキーワードを登録しておけば片端から録画してくれます。最近の機種では何か識別出来る信号が付いているのか?同じ番組は2度録画しないように成っている機種もあります。
DVD-Rディスクも1枚70円程度に成って来ていますので、何回も見たいものはダビングしておけば保存出来ますし、自分の高座を録画したビデオをダビングし、親戚・知人へ配ると言う「リモート寝床」も可能です。
但し見てくれるかどうかは、相手次第ですが…。

なんだそうで・・・。「さいでっかぁ」ってなもんです。
そういえば、頓平師匠も、自動的に録画してくれて、なかなか視るのが追いつかないって仰っていました。

仕事で神戸に出張した時に、若手の落語会のポスターを見たと、写真も添付してくれました。
落語好きな人がいる。嬉しいじゃないですか。

立川談志と落語の想像力

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田中優子さん(法政大学教授・江戸研究家)が解説執筆!「私は平岡正明を通して、落語とは聞く者の想像力の極みであることを知った」。単行本未収録の落語論集成です。一周忌の7月まで続々と新刊が刊行されます。無限に広がる平岡ワールドをお楽しみください。

という解説がついています。
平岡正明さんの本は難しい・・。
立川談志師匠も難しい・・・。

みんな違って

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師匠の最新刊「金子みすゞ最後の一日[みんな違って]」の刊行を記念して、池袋のジュンク堂書店で、切り絵の戸村節子さんという方とトークセッションを開くそうです。

若くして亡くなった詩人金子みすゞの最後の日の様子を綴った「みんな違って」。夜7時からだから、ちょいと覗いてみましょうか。

それにしても、師匠の活動の幅広さには、いつものことながら驚いてしまいますよ。

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文学落語絵本 CD(落語とピアノのコラボ)付き(高陵社)
B5判 40頁 2100円 
創作:三遊亭圓窓 / 切り絵:戸村節子 / ピアノ:竹葉子

落語百選≪37≫

Img_0003 鈴々舎馬風師匠の特集。
私などは、当代の馬風会長のイメージが強いのですが、何ともユニークな師匠だったそうです。
「よく来たな。・・よく遊んでいられるな。帰れよ。・・・ごめんよ。」なんていうパターンが、観客にはたまらなかったでしょうね。
経歴を見ると、金原亭なんですね。

今さらながらの「三遊亭圓朝の世界」というなんでも落語講座は、まぁこんなものでしょう。

  ◇ 一人酒盛り     桂文生
  ◇ 井戸の茶碗     春風亭正朝
・・・そうそう、正朝さんは謹慎が緩れたんでしたっけ?

2010年3月 1日 (月)

流三の誕生日

実は、今日はわたくし「三流亭流三」の満2歳の誕生日です。

2年前の今日、落研の創設者の麻雀亭駄楽師匠を偲ぶ会で、初めて師匠の前で「子ほめ」を演った日なのです。
"お稽古をせぬかと師匠が言ったから 弥生1日は落語記念日"

駄楽師匠と「二人で落語をやろう」という約束をしたのですが、約束から1ヶ月も経たないうちにうちに、急逝してしまいました。

Image00111 その駄楽師匠が偶然圓窓師匠と高校の同窓であったこともあり、師匠と落研のご縁も続いていて、師匠のお声かけの「偲ぶ会」で、落研のOBも1席やってくれという依頼があり、そこで不肖私に白羽の矢が立ったという訳。
お恥ずかしい"奉納落語"でした。

その時に師匠から「落語をやってみないか」とお誘いを受け、その場で"入門"をお願いしたのです。
それが3月1日。 流三の誕生の瞬間という訳です。

読売GINZA落語会

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ル・テアトル銀座も久しぶり。
読売主催のこの落語会も、今回が30回の記念だそうで、出演者は9年前の第1回目と同じメンバーだとのこと。

◆ 転宅             林家木久蔵

◆ 野ざらし         柳家花緑

◆ 試し酒          春風亭小朝

◆ 四段目          林家正蔵

◆ 景清             桂米團治

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小朝さん以外は皆、噺家さんの二世・三世。
最近、なぜか少し遠ざかっていましたが、やはり「Aチーム」の米團治さんが良かった。

隣の席の女性二人のうちの一人は、今日が落語会デビューだったようです。
始まる前に、「(くすぐりが)分かるかなぁ。」なんて言っていました。
やはり、古典落語なんて言われると、敷居が高いのでしょうか?
尤も、彼女にとって、初めて生で聴いたのが、「Bチーム」の木久蔵さんだったというのは、果たしてラッキーだった・・、ですよね。多分、恐らく、お願いだから・・。

落語の授業のための授業

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師匠の落語「ぞろぞろ」が、小学校4年生の教科書に採用されてから、多くの小学校に「落語の授業」で訪問されていますが、師匠が痛感されるのは、教える立場の教師が落語を知らなさすぎることなんだそうです。
そこで、6月から毎週火曜日に8週間にわたり、先生方を主なターゲットとして、レクチャーをする計画があるそうです。
1回1000円。通しで8000円。場所は師匠のご自宅の近所。
「師匠、面白そうですね。先生たちの様子を覗いてみたいですね。」
「流三さんもお入りよ。先生だけが対象じゃないから。」
定員10名程度で考えているようですから、稽古とも違った濃い内容になることでしょう。

都鳥

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「名にし負はば いざ言問はむ都鳥 わが思ふ人は ありやなきやと」という名歌に出て来る「都鳥」というのは、「ゆりかもめ(百合鴎)」のことなのだそうですね。

それではということで、「都鳥」でなく「ゆりかもめ」という言葉で作りなおしてみました。

「名にし負はば いざ言問はむ ゆりかもめ わが思ふ人の ゆりやもめかと」
(ゆりかもめという)名前ならば、教えておくれよゆりかもめ、私の好きなゆりはまだ独身でいるのかと・・・。ゆりはやもめか?
(登場する人物名・団体名は全て架空です。)

江戸料理平らげて一席

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柳家喬太郎さんの本。

江戸の食がキーになっている古典落語35席を、季節ごと5つのシーズンに分けて、軽い噺から仲入り、クイツキのネタ、トリに大ネタといった構成で紹介。
柳家喬太郎落語の名品「寿司屋水滸伝」ここだけの噺も一席。

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