落語百選≪36≫
「一体、この裏(長屋)をなんだと思うんだ!」
「へぃ、大家さん、この裏も"花色木綿"でございます。」
・・って、一所懸命やりましたよ。
「全日本学生落語名人位決定戦」で、審査員のお一人だった五代目小さん師匠の前でも・・。
◇ 花色木綿 笑福亭三喬
◇ 茶の湯 瀧川鯉昇
学生時代は、「花色木綿」がどんなものか、黒羽二重なんて良く知りもしないくせに、偉そうな顔をして・・・。
「金明竹」の口上に出て来る、高価な骨董品の数々を見るのも面白い。ひとひとつ当たってみると、物凄い名器・名品のオンパレードなのに、"のんこのしゃぁ"なんて言って・・・。
「風羅坊」が松尾芭蕉の雅号だというのを知らないと、なぜ「古池や・・・」の掛軸が出て来るのか分からないでしょう。
横谷宗珉が名だたる金工で、それこそ浜野矩安・矩随親子のコンペティターだったり・・。
「宗珉の滝」という噺も、甚五郎物と同じような背景の噺です。
「根岸の里のわび住まい」。黒板塀に見越しの松、なんていうのは、JR鶯谷駅を降りた景色を見て、到底想像のつかないですよ。
身を立て、名を上げ、一財をなし、老いては根岸あたりで優雅な隠居生活・・・。これが庶民の理想的な人生だったのでしょうね。
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