落語百選≪34≫
「素人鰻」に2パターンあり。
まずは、"士族の商法"を軸に、"神田川"の金という鰻職人が出て来る噺。
もうひとつは、二人が連れ立って鰻屋へ行き、ただで酒を飲もうとする噺。
前者は、桂文楽師匠の十八番の「素人鰻」で、後者は通称「うなぎ屋」と呼ばれる滑稽噺。
文楽師匠が、あの張りのある声で、金が酔っ払って行く過程を描き出すところは、ここまで一人でなりきれるものかと、初めて聴いた時に驚いたものでした。
個人的には、この金のような輩、酒癖の悪い人は最も嫌悪していますから、あまり聴きたい噺ではありません。
いい歳をして、酔っ払って、人にからんでいる酒乱を、人格すら否定しますから。
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