落語ファン倶楽部 Vol.8
「落語ファン倶楽部」の第8巻目です。
本巻の特集は、「落語の国のオールスター」と称した、噺家さんたちが語る落語の登場人物評。
高田文夫・笑芸人編。税込2,500円。
好き嫌いもあると思いますが、編者の高田文夫さんは、「立川藤志楼」という立川流の素人メンバーで、有力な親談志師匠派の一人です。
従って、談志師匠やそれに繋がる若手・中堅の人気にあやかって、浮動票を獲得するためには有効ではありますが、この本をもって斯界の全てが網羅出来ている訳ではないということを、落語好きなら分かって読むべきでしょう。
本誌だけではありませんが、この手の本の悩みでもあるでしょうが、それほど深みも裾野も大きい訳ではありませんから、刊行を続けて行くネタ探しは至難の技だと思います。
それで、大名跡襲名を煽ったり、事件やスキャンダルを待つような姿勢になったら、こういう勘違いには、十分に気をつける必要があるのでしょう。
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