落語CD昭和の名人≪26≫
最終回の配本は、三代目桂三木助師匠。
長い下積み生活を経て、安藤鶴夫さんに評価され、NHKラジオ「とんち教室」で人気を得、華やかだったのは、10年足らずだったのではないでしょうか・・・。
「芝浜」・「ねずみ」・「ざこ八」・「三井の大黒」・「へっつい幽霊」・・・・・。
文学的な表現や演出をする、粋を超えて気障な感じもまた魅力だった気がします。
それにしても、三木助師匠とおかみさんとは、25歳ぐらいの年の差があったはずで、写真で見ると、綺麗な人です。
表紙をめくってすぐのページの夫婦でくつろぐ写真はいいですね。
それから、師匠がなくなる直前の地方興行に、体を心配してしてついて行き、錦帯橋で撮った写真も良かったですね。
看取った五代目小さん師匠たちに、「○○を頼む」と言いました。
この○○、家族じゃなかったんだとか。
弟子の名前を言ったそうです。そのお弟子さんこそ、後の(今の)入船亭扇橋師匠だそうです。
あくまでも、自身の立場を通した、江戸っ子の意地・粋というものなのでしょうか。
格好いいというか、見栄っ張りというか、江戸っ子は疲れますね。
一方、没後50年。長女の茂子さんが、本を出版しましたが、「桂三木助」という名跡に殉じたといっても過言ではない家族の様子が痛々しいものでした。
ここでも、噺家の名跡は誰のものかを考えさせられたものでした。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/09/post-e434.html
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/10/post-e434.html
長男の四代目三木助さんが自ら命を絶ち、そして今、孫の三木男さんが二つ目で頑張っています。
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