そして金願亭乱志
いつか「浜野矩随」を完成させようと思いつつ、当日・本番を迎えてしまいました。
ところが、なぜか心は落ち着いていた気がします。
思えば、高座にかけない時でも、前半の部分を口ずさんだりしていて、知らず知らずのうちに、口にはなじんでいたのでしょう。
出来の良し悪しはともかく、予想以上に台詞が澱みなく出て来たのは、やはり「歩き稽古」の成果と「観音様」の御利益だったかもしれません。
先輩のどなただったか、「随分語りこんでいるな」と言ってくださいました。
弁痴師匠から、 ”矩随が母親に旅へ出ると嘘をつくくだり”の演出が物足りなかったという批評を受けました。・・・う~ん難しい・・・。
この場面は、重く・思わせぶりにやるか、視線を合わせず慌ただしい演出にするのか・・・、悩んだところでしたから、ご指摘は鋭利な刃物に刺された気がしました。
浜野矩随に正面からチャレンジできて、圓窓師匠から直接色々ご指導いただいて、物凄く大きなものを掴むことが出来たことは確かなようです。
それが、聴いてくださったお客さまにも伝えられていたら良いのですが・・・。
それにしても、楽しい40分でした。予想通り長くなってごめんなさい。
~プログラム「演者よりひとこと」より
ある噺家の師匠から「アマチュア(プロにならない)なら、大きな噺にチャレンジしなさい」とアドバイスされた直後、偶然鈴本演芸場で出会い、身も心も釘付けになった名も知らぬ噺。あれから30年間、じっくり温めて来た人の情と親子の愛を是非聴いてください。
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