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2009年11月26日 (木)

師匠が・・

この間、兄弟子の圓楽師匠のお別れの会に参列した後、圓窓師匠がしみじみと仰っていました。

M541 献花をした時、バックに圓楽さんの高座のテープが流れていた。
圓楽さんの噺を聴いて、「あれぇ圓楽さんの声はこんなにいい声だったんだ。」と思った。
一見野太い感じがするが、とても優しい声なんだだと初めて知った。
圓楽さんも、"あれ(分裂騒動)"さえなければ、こんなに神経をすり減らし、満身創痍になることもなかったはずだ。
"あれ"がなければ、圓楽さんは文字通り「名人」と呼ばれるようになったと思う。


厳しい圓生師匠のもとで、お互いに切磋琢磨されたであろうお二人だからこそ、その後袂を分かつことにはなりましたが、我々のような門外漢が知る由もない、何か感じるものがあるのだと思います。

師匠のブログに、ご逝去直後にご自宅へ弔問して亡骸を拝んだ時に、あの大きな体格の圓楽師匠が、信じられないくらい小さくなって横たわっていた、とありました

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