頓平師匠の「吉原用語集」
私がただいま読んでいる 「円朝の女」の作者である直木賞作家の松井今朝子著「吉原手引草」に感服された頓平師匠が、この本を読んでピックアップした「吉原用語集」を作っていて、それを送ってくださいました。
さすが、「研究第一主義」の某駅弁大学の卒業生だけのことはありますね。
難しい言葉や漢字もありますが、何かこう含みと言うか重厚な感じがするのは、見たこともないものへの畏敬や憧憬なのでしょうか・・・。
ちょいと盗み見してみることにします。いろいろありますよ。
◇太夫職
最上位の遊女。太夫の地位にある遊女。
◇呼出し
吉原で、太夫・格子の位がなくなって以後、散茶の中から
出た最上位の遊女の称。
張見世をせず、仲の町で客に会ったのでいう。
細見(さいけん)では入山形に星をつけて示す。
深川の遊里では、子供屋に抱えらていて、呼び出されて茶
屋で客に接する遊女をいう。
◇細見【さいけん】
妓楼や遊女の名などを明細に記した吉原の案内書。
享保(1718-1736)年間に初めて作られ、毎年刊行された。
◇張見世【はりみせ】
遊郭で娼妓が店先に居並んで客を待つこと。⇔陰見世
◇格子女郎【こうしじょろう】
もと表通りに面した格子の中に控えていたからいう。
太夫につぎ、局(つぼね)女郎の上に位した女郎)の略。
◇局女郎【つぼねじょろう】
遊郭での下級の女郎。表に長押(なげし)を付け、内に
3尺の小庭を設け、広さ9尺、奥行2間または6尺の局に
いたことからいう。橋女郎とも。
◇つるかめつるかめ
縁起を祝い、または縁起直しに言う言葉。
◇大籬【おおまがき】
吉原の遊郭で、格式の最も高い遊女屋。
総籬(そうまがき)とも。
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