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2009年11月28日 (土)

頓平師匠の「吉原用語集」

31860237私がただいま読んでいる 「円朝の女」の作者である直木賞作家の松井今朝子著「吉原手引草」に感服された頓平師匠が、この本を読んでピックアップした「吉原用語集」を作っていて、それを送ってくださいました。
さすが、「研究第一主義」の某駅弁大学の卒業生だけのことはありますね。

難しい言葉や漢字もありますが、何かこう含みと言うか重厚な感じがするのは、見たこともないものへの畏敬や憧憬なのでしょうか・・・。

ちょいと盗み見してみることにします。いろいろありますよ。

◇太夫職

最上位の遊女。太夫の地位にある遊女。

◇呼出し

吉原で、太夫・格子の位がなくなって以後、散茶の中から

出た最上位の遊女の称。

見世をせず、仲の町で客に会ったのでいう。

細見(さいけん)では入山形に星をつけて示す。

深川の遊里では、子供屋に抱えらいて、呼び出されて茶

で客に接する遊女をいう。

◇細見【さいけん】

妓楼や遊女の名などを明細に記した吉原の案内書。

享保(1718-1736)間に初めて作られ、毎年刊行された。

◇張見世【はりみせ】                  

遊郭で娼妓が店先に居並んで客を待つこと。⇔陰見世       

格子女郎【こうしじょろう】

もと表通りに面した格子の中に控えていたからいう。

太夫につぎ、局(つぼね)女の上に位した女郎)の略。

◇局女郎【つぼねじょろう】

遊郭での下級の女郎。表に長押(なげし)を付け、内に

3尺小庭を設け、広さ9尺、奥行2間または6尺の局に

いたことからいう。橋女郎とも。

◇つるかめつるかめ

縁起を祝い、または縁起直しに言う言葉。

◇大籬【おおまがき】

吉原の遊郭で、格式の最も高い遊女屋。

総籬(そうまがき)とも。

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