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2009年11月27日 (金)

落語CD昭和の名人≪24≫

Img_0002十代目桂文治師匠は、リアルタイムで聴いた人気の師匠ですし、落語っ子連のまど音さんが、師匠の追っかけだったそうなので、色々話を聞く機会がありますが、柳橋師匠は晩年にラジオで、金語楼師匠は、"ジェスチャーのキャプテン"という幼い頃の記憶しかありません。

◇ 粗忽の釘   春風亭柳橋

◇ きゃいのう  柳家金語楼

◇ 源平盛衰記  桂文治

柳橋師匠の、「お笑いを一席申し上げますでな・・」という、何ともいえないゆったり感は、頭にこびりついています。明治の香りが漂って来ます。
マクラで、外国で生活している日本人の家に、氷屋さんが冷蔵庫に入れる氷を持って来て、ドアを何度も叩くので、「ウルサイ!」と言ったら、氷屋さんが、「相いすまん(アイスマン)」・・・。
楽しそうに話しているんです。嬉しくなってしまいました。

金語楼師匠は、”有崎勉”のペンネームで書かれた、古今亭今輔師匠の「ラーメン屋」や「アドバルーン」等に泣き笑いしたものです。
「きゃいのう」という噺も珍しいですが、物凄いと思うのは、一言一言に観客が笑っているのです。名前と顔で笑わせるというのは、兵隊落語で一世を風靡した爆笑王の知名度なのでしょう。
アロハシャツを着たおじいちゃんというイメージではありませんでした。
そう言えば”ジェスチャー”の女性チームキャプテンだったターキーこと水の江滝子さんも、先日天寿を全うされました・・・。

このシリーズの前半は、志ん朝・志ん生・小さん・円生・正蔵・馬生師匠など、人気の高い師匠たちが登場し、それはそれなりに楽しみましたが、最近の柳枝・助六・今輔・小南師匠と今回の3人の師匠は、他の落語CDにない、とても良い企画だと思います。

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