« 現役のHPへ落語会告知 | トップページ | OB会の準備 »

2009年10月25日 (日)

落語「ブーム」考・壱

「らんしのしんら(乱志の森羅)」・・。右から読んでも左から読んでも「らんしのしんら」。

「森羅」とは、「数多く並びつらなること。また、そのもの。」・・・。
乱志が、もっと落語のいろいろなことを語ってみよう、森羅万象・神社仏閣。
・・・という訳で、乱志と落語との接点を回顧してみることにしましょう。

二番目のシリーズは、名づけて「落語『ブーム』考」。
落研創部50周年記念「仙都に笑いを」に出稿した内容です。

Ooiri 落語がブームだと言われ始めてから数年が経ちます。
幸いにも、瞬間湯沸器のように一過性で終わることなく、現在もそれなりの“熱さ”が続いているのは、落語好きには何よりのことです。
 それではなぜ今、落語が見直されブームと言われるまでになったのでしょうか?
私は、以下の数々の要因が、実にタイミングよく交錯したからだと考えています。
簡単にコメントして行くことにします。

その1◆テレビドラマ 
 落語好きは忸怩たる面を禁じえないかもしれませんが、テレビドラマの影響を語らない訳にはいかないでしょう。
 あの時、落語を舞台にしたドラマがなぜ放映されたのかは定かではありませんが、予想外にも大ヒットしました。
しかし、あの時の多くの視聴者は、落語の魅力を熟知していた訳ではなく、移ろいやすく多様化する嗜好の中、とにかく珍しいものを求める大衆の目の前に、偶然落語が出て来て、着物を着て・座布団に座って・面白いことを喋る芸が、特に若者たちの琴線に触れたのだと思います。
 彼らにとっては、噺家も、後から後から出ては消えていくお笑い芸人でしかなく、裏返せば、予断や偏見や屈託など全くないままに、落語を受け入れたのでしょう。
 エンターテインメントの多様化が、落語にとって、とりあえずはフォローウインドになってくれたという訳です。

« 現役のHPへ落語会告知 | トップページ | OB会の準備 »

らんしのしんら」カテゴリの記事