大先輩との約束・壱
「らんしのしんら(乱志の森羅)」・・。右から読んでも左から読んでも「らんしのしんら」。
「森羅」とは、「数多く並びつらなること。また、そのもの。」・・・。
乱志が、もっと落語のいろいろなことを語ってみよう、森羅万象・神社仏閣。
・・・という訳で、乱志と落語との接点を回顧してみることにしましょう。
手始めに、落研創始者の「麻雀亭駄楽」師匠とのご縁から、語り始めることにしましょう。名づけて「大先輩との約束」です。
34年前、落語の「ら」の字も知らない私は、その落研の門を叩きました。
落研の部室にはOB・部員のプロフィールを書いたファイルが置いてありました。
最初が「麻雀亭駄楽」でした。
私は、遠い昔に落研を創った「歴史上の人物」に思いを馳せ、どんな人だったのだろうと想像したものでした。
それから30余年経ちました。
草創期の先輩方が「仙都に笑いを」を上梓したことをきっかけに、私は、やっと駄楽さんに巡り逢うことができ、落語と落研を通じた駄楽さんとのお付き合いが始まりました。
この時駄楽さんは、私にとって「歴史上の人物」から「物凄い大先輩」に変わりました。
3年前、北大の落研創部40周年を記念するOB落語会の会場に駄楽さんの姿がありました。
二人とも胸に期するものは同じでした。
「落語が演りたい!」
「落語を演ろう。『駄楽・乱志二人会』をやろう。」
「僕は早速『親子酒』の稽古を始めるよ。」と語る姿は、とうに還暦を過ぎた人ではありませんでした。
この時「物凄い大先輩」は「心強い同志」に変わりました。
・・そして10日後、駄楽さんは突然還らぬ人になってしまいました・・・。
「心強い同志」は、再び私の「手の届かない遠くの人」になってしまいました。
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