落語百選≪27≫
柳家三語楼といえば、確か五代目古今亭志ん生師匠が崇拝する師匠だったという記憶がありました。
大正から昭和初期にかけて活躍した噺家さんは、写真が残っていますので、「へぇぇ、こんな顔の人だったんだ。」ということになります。
◇ 風呂敷 三遊亭歌武蔵
◇ 船徳 桂ひな太郎
このDVDで、演目による噺家さんの選定は、どのように行われているのかは知りませんが、やや違和感がある場合があります。
「古典と新作」というテーマが採り上げられています。
例えば、私が「落語が趣味(落語を演っている)」なんていうと、ほとんどの人が「古典ですか?」と尋ねられます。
・・が、この場合はほとんど「古典落語」という言葉と、「古典」という、何とも響きの良い格上な雰囲気だけで、尋ねるだけです。
いつもうんざりしながら「・・えぇ、まぁ」ぐらいに答えているのです。
古典と新作は、鉄腕アトムとアトムの父親みたいな関係で、新作の方が先に使われ、古典は、やや違った観点から、後で作られた言葉です。
江戸を舞台にして語られていた頃は、新作といっても違和感なく受け入れられたのでしょうが、庶民の生活から江戸や明治が消え、生活基盤や文化が大きく変わって来ると、落語の舞台は「今」でなくなってしまい、必然的に時代に合わせた噺が出て来たのでしょう。
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