落語「ブーム」考・五
落語という芸能は、何千万人ものファンを擁する野球やサッカーなどプロスポーツや音楽などのメジャーな芸術と比べると、本当にミニマムな世界で愛好されています。
例えば鈴本演芸場が立ち見になっても約300人。
○○スタジアムや◇◇ドームに詰めかける観客やサポーターが何万人というのとは訳が違います。
この狭小な場所に通い、空間を埋めているのは、ごく少数の常連たちです。
その上に、落語が新鮮に映って入って来るわずかな人たちが加わり、落語の”ブーム”は今日も地味に続いているのです。
小さな”井戸”の中の出来事ですが、本当に好きな人が、好きなように楽しめる限り、
他のスポーツや芸能・芸術などの賑やかさに右顧左眄しなければ、決して井戸の水は涸れることなく、今まで以上に立派に維持され発展して行くと思います。
(落語「ブーム」考〜「仙都に笑いを」50周年記念号)
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