生きてみよ、ツマラナイと・・
三代目桂三木助師匠の娘、四代目桂三木助さんの姉、現二つ目の桂三木男さんの母でもある小林茂子さんの著書「生きてみよ、ツマラナイと思うけど(小学館・1260円)」。
こんな紹介がされています。
落語家一家に生まれた女性の半生記。
昭和の名落語家・三代目桂三木助の娘として、8年前に自死した四代目三木助の姉として……。
ふたりの三木助とともに歩んできた小林茂子氏の自叙伝。書名は、立川談志が著者に贈った言葉。
前書きも立川談志が執筆。
また、略歴は、ご本人が以下のように著しているようです。 昭和30年1月16日、三代目桂三木助の長女として誕生。
富士銀行、自民党選挙対策都連~結婚~離婚。
京王プラザホテル~結婚、実弟柳家小きん(後四代目桂 三木助)のマネージャー~離婚。
マネージャー業務に専念する傍ら病弱な三木助に代わりテレビ等代演を勤める。
三木助の死後結婚~離婚・・・。
なかなか活発な方のようです。
立川談志師匠との親交が深いようです。
そういえば、この夏に息子の三木男さんの独演会のゲストで出演していたのは、そういうことかと思います。
(申し訳ありませんが、三木男さんも気の毒な気がします。叔父さんの四代目三木助さんのようにならなければと・・・。)
ご本人のブログのコメントに、この本と談志師匠との関わりなどが書いてありました。タイトルとなっている『茂子よ 生きてみよ ツマラナイと思うけど』 は、昨年末愚息桂 三木男と談志師匠の隠れ家に伺った時、私の新年の手帳にいたずら書きのように書いてくれた一文である。
師匠と私は32年前からの付き合いであるが、断る必要もないが男女の仲ではない!
節目ごとに会う仲だったが最近愚息三木男が世話になっているので、折々に呼び出されたり訪ねたり…電話かけたり掛かってきたり…手紙出したり手紙来たりと、頻繁に会う仲に変わった。
私自身が見る師匠と世間が見る師匠はかなり違うと思う。
今師匠と私はある部分で同じ悩みを抱えているが、その点だけでいうなら私の方が勇ましいらしい。
『お前は勇気あるなぁ』と褒められた。
内容はたいしたことない事ではないのだが、とりあえず談志師匠に褒められた事実だけはある。
談志師匠も私も人生は面白くないと踏んでいる。
しかし今年一年そのツマラナイない人生を生きてみよ!との御達示みたいなメッセージなのだ。
これを書いてニヤリと笑った立川談志が私は好きだ。
登場人物やコメントの筆致などを見ると、あまり気は進みません。
落語界に関わりのある人の本だという事実だけ、受け止めておくことにします。
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