« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月

2009年9月30日 (水)

長月の落語徘徊

とにかく今月は仕事が忙しく、平日夜の寄席落語会は全滅でした。
東京落語会にも行くことができませんでした。

Komainua 何と言っても、大阪への出張や、平日連夜の研修講師などで、真面目に仕事に追われた"おかげ"です。

中でも、突発的な仕事が入り、桂米朝一門会に行けなかったのが、痛恨の極みでした。

  ◇  13日  かまがや来福亭 桃月庵白酒独演会

  ◇  19日  学士会落語会 春風亭一朝独演会

  ◇  20日  国立演芸場9月中席

            えっ、これだけ

200909231754000 ということで、今月の"徘徊"では、徘徊3パターンのうち、「聴く」は全滅でしたが、「書く」と「演る」という面は、いくらか印象に残るものがありました。

まず「書く」。
何といっても落研OBのホームページを作ったことでしょう。
今までは、一部の先輩方がやっていたМLが、ある程度パブリックな情報交換・交流の場だったのですが、もう少しグラウンドを広げようということで、俄か作りのホームページを作ってみました。
・・・・でも、ある程度は予想していたものの、なかなか投稿の数も増えず・・・。
やや、"管理人"がでしゃばりすぎて、関係者の皆さんの御意に合わないかもしれないとの反省から、"管理人"は管理人に徹することにしました。
みんなで作るものですから、ケセラセラで・・・・。

次に「演る」。
懸案の「浜野矩随」の通しの稽古を師匠につけていただきました。
私の噺の欠点や課題がますます露出されて、その多さに、ある意味ではパニック状態にあります。
以前にも触れましたが、落語の"絶対音階"を持っていないので、噺全体が不安定なのと、台詞のスピードやリズムに"張り"がないのが問題です。
長講の稽古で、師匠の指導やコメントも合わせて約1時間正座していたので、さすがに足が痛くなりました。

このブログも年初から始めて9ヶ月経ちました。
支離滅裂、右左にぶれながらも、個人的な落語徘徊の記録として、引き続き楽しんで綴って行くことができればと思っています。

東京かわら版

Img_0001 私の定期購読期間が11月号までなので、振込用紙が同封されて送られて来ました。

10月号は、立川志らく師匠が登場しています。
このあたりは軽く斜め読みして進むと、柳家小満ん師匠の新刊の話題。本誌で連載していたものの単行本化ですから当然でしょう。
二つほどのコラムの後、ホリケンさんの相変わらずくだらない"調査"。
今回は、《「強情灸」で巨大灸を我慢している時間比較》です。

堀井憲一郎さんは、観客席ではノート片手に、確かに時間や時刻を記入しながら聴いていますから、こういう計測もしているのでしょう。

それにしても、落語のブームは、もはやブームという一瞬の盛り上がりではなく、人気も凋落することなく"高値安定"しつつある気がします。
高齢化社会のエンターテインメントのコンテンツとして、落語
は有力なものだと思います。
勿論、若い層のファン獲得も大切ですが、4人に1人が65歳以上だという時代、ある程度の年齢だからこそ理解できる世界でもありますから、驕らなければ大丈夫です。

プレッシャー

Mandara 落研の先輩で、人呼んで名人「喰亭寝蔵」師匠が、圓窓師匠からご指導いただいていることに
「すばらしいですね。圓窓師匠から直々にご指導いただけるとは、、、。想像しただけで、身の毛立つような緊張と興奮を感じます。」とコメントしてくださいました。

まったく仰るとおりで、実は、師匠の稽古の日が近づくと、だから何をするという訳でもないのに、ただただ緊張し始めるのです。
しっかり"予習"が出来ていれば、堂々と稽古場に行けるのですが・・・、いかんせん生来の怠け癖が抜けずに、師匠に申し訳なく思うこともあります。

先輩の寝蔵師匠は、私には雲の上のような人で、私が1年生の時に4年生「子別れ」と「つる」を聴かせていただきましたが、まさにお世辞抜きの"名人"でした。
雰囲気・表情・声・・・・。
そういえば「つる」は、金原亭馬生独演会の前座で演ったのですが、舞台の袖で当時の金原亭小駒さん(現馬生師匠)が、「上手いですねぇ」と褒めていたぐらいでした
・・・。

圓窓師匠に稽古をしていただくのは、プロの若手の噺家さんをはじめ、他の方々からは本当に垂涎の的だと思いますが、「圓窓師匠に稽古をつけてもらってもあんなものか?」と言われるプレッシャーを、実はひしひしと感じています。

私が身の毛立つような緊張と興奮を感じます。 (;´Д`A ```

2009年9月29日 (火)

昔の光・・

4683364 自民党総裁に谷垣さんが選出されました。

それなのに、自民党総裁に関するニュースは、新聞もテレビも、トップどころか「そう言えば総裁選があったみたいです」ぐらいのもの・・。
今の惨状は、自ら招いたようなものですから、仕方がないでしょう。
それにしても、長い自民党支配にたまった"垢"が暴かれ、凍結や見直しが叫ばれています。
本来自民党が解決すべきが出来ず、それ故に政権交代に至った訳ですから、自民党も安易な批判は出来ないし、国民も相当の我慢が必要でしょう。
それから、マスコミの"悲劇のヒロイン作り"も自重してバランスを考えないと、それこそ滑稽だし、ミスリードしてしまうでしょう

スローガンは「みんなでやろうぜ」だそうで。

昔の光いまいずこ・・

落語CD昭和の名人≪20≫

Img_0002 今回の配本は、八代目雷門助六師匠と四代目三遊亭圓遊師匠です。

私は、このお二人には間に合っていますが、残念ながら本物を拝見することはできませんでした。ラジオやテープなどで聴きました。

助六師匠といえば何と言っても「操り踊り」です。養子である現助六師匠も高座でおやりになりますが、実に見事な寄席芸だと思います。
噺は、「長短」と「虱茶屋」が好きです。
明るく軽快な芸風は、寄席を明るくする存在だったと
思います。
・・・そうそう、助六師匠との(私の勝手な
)ご縁があります。
「代わる代わる、色々な顔をご覧に入れまして、さぞお力落としでございましょうが・・」という、師匠の出だしを使わせていただいているのです。

圓遊師匠は、とても柔らかい声の師匠で、「替り目」や「かつぎ屋」などを聴きました。
晩年の頃でしたから、枯れた芸が好きでした。

    ◇ 高砂や    雷門助六
    ◇ 長短      雷門助六
         ◇  堀の内    三遊亭圓遊
    ◇ 古手買い   三遊亭圓遊

四代目江戸家猫八

M970497070619 動物の鳴き声ものまねの江戸家小猫さんが、四代目江戸家猫八を襲名します。

初代が祖父、三代目が父という、代々のものまね一族。確か妹さんも江戸家まねき猫さんでした。

「父は生前『88歳になったら、八十八(やそはち)を名乗るから、猫八になれ』と言っていました。今年は私も還暦で、父も生きていたら88歳だなと思った瞬間、襲名は今年しかないと決心しました」。10月20日に襲名披露パーティー、11月1日から20日まで上野鈴本演芸場、新宿末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場で襲名披露公演を行う。色物で異例のトリに口上も予定。

先代は、一竜斉貞鳳先生、三遊亭金馬師匠とNHKの「お笑い三人組」で人気者でした。幼な心に、かすかに記憶が残っています。

小猫さんも還暦になるのですね。高座は明るく、とても楽しいもので、これぞ寄席芸だと思います。ウグイスの鳴き声はじめ、その芸は本当に素晴らしいものです
四代目には、88歳まで頑張ってもらい、「江戸家八十八」を襲名して欲しいものですね。

2009年9月28日 (月)

♪ゾロゾロゾロリーン♪

w(゚o゚)w いやぁ、驚きました。

圓窓師匠が「【落語歌謡】ゾロゾロ音頭」を作詞、そのカラオケを聴くことができるのです。
  → http://www.youtube.com/watch?v=sdPDBT2GG7E
Ensou 小学4年生の国語の教科書に載っている師匠の落語「ぞろぞろ」が、何と音頭になっている

8番までの歌詞の中に、「ぞろぞろ」がしっかり展開されています。
勿論オチも・・・。
新しい発見です。
曲は典型的な音頭のリズムで、盆踊りも踊ることができますよ。

驚きは「『西へ行く』★鼓が滝の唄★」というのもあるんです。
→   http://www.youtube.com/watch?v=GcV0DQBa_O8&annotation_id=annotation_135648&feature=iv
これが凄いのは、歌の中に西行の歌が3題も入っていること。
「音に聞く 鼓が滝を 打ち見れば 川辺に咲きし たんぽぽの花」
「嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな」
「願わくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月の頃」・・・。
この曲は、音頭とは違い、ややアップテンポながら、郷愁も感じられ、これまた面白い。

いずれにしても、硬直的な型にとらわれない師匠の発想は、尽きることを知らないようです。

落語百選≪26≫

Img_0002 デアゴスティーニのこのシリーズ(全50巻)も後半に入る第26巻目。

本号では、寄席文字に焦点が当てられています。
江戸の様々なエンターテインメントには、それ独特の文字があり、似て非なる字体で今に伝えられています。
「江戸文字」「相撲文字」「勘亭流(芝居文字)」そして「寄席文字」。
「寄席文字」という言葉は、橘右近師匠という「寄席文字橘流」の総帥が使い始めたものだそうで、昔は「ビラ字」などと呼ばれていたようです。

噺家列伝は「五代目三升家小勝」師匠。
昭和前半に活躍された師匠ですから、全く知る由もありませんが、この小勝師匠と柳家三語楼師匠が大人気だったそうです。

  ◇ 天狗裁き    桂宋助

  ◇ 錦の袈裟    古今亭志ん五

三三時代

Img 柳家三三後援会「三三時代」の月例のDM。

相変わらず、チケットの売れ行きは抜群のようです。

そして、とうとうこの秋、大阪でも「大阪 三三独演」という企画がスタートするようです。
これも定期的な落語会にして行きたいとのことで、ますます多忙になりますね。

私は、最近落語会への徘徊が激減していますので、三三さんもその例にもれず、暫く聴いていません。

彼が、何故こんなに売れているのだろう・・・。まだよくわかりません。

生きてみよ、ツマラナイと・・

T02200314_0240034210251756547 三代目桂三木助師匠の娘、四代目桂三木助さんの姉、現二つ目の桂三木男さんの母でもある小林茂子さんの著書「生きてみよ、ツマラナイと思うけど(小学館・1260円)」。

こんな紹介がされています。

落語家一家に生まれた女性の半生記。
昭和の名落語家・三代目桂三木助の娘として、8年前に自死した四代目三木助の姉として……。
ふたりの三木助とともに歩んできた小林茂子氏の自叙伝。書名は、立川談志が著者に贈った言葉。
前書きも立川談志が執筆。

また、略歴は、ご本人が以下のように著しているようです。
1242803526782 昭和30年1月16日、三代目桂三木助の長女として誕生。
富士銀行、自民党選挙対策都連~結婚~離婚。
京王プラザホテル~結婚、実弟柳家小きん(後四代目桂 三木助)のマネージャー~離婚。
マネージャー業務に専念する傍ら病弱な三木助に代わりテレビ等代演を勤める。
三木助の死後結婚~離婚・・・。
なかなか活発な方のようです。

立川談志師匠との親交が深いようです。
そういえば、この夏に息子の三木男さんの独演会のゲストで出演していたのは、そういうことかと思います。
(申し訳ありませんが、三木男さんも気の毒な気がします。叔父さんの四代目三木助さんのようにならなければと・・・。

ご本人のブログのコメントに、この本と談志師匠との関わりなどが書いてありました。
Danshiタイトルとなっている『茂子よ 生きてみよ ツマラナイと思うけど』 は、昨年末愚息桂 三木男と談志師匠の隠れ家に伺った時、私の新年の手帳にいたずら書きのように書いてくれた一文である。
師匠と私は32年前からの付き合いであるが、断る必要もないが男女の仲ではない!
節目ごとに会う仲だったが最近愚息三木男が世話になっているので、折々に呼び出されたり訪ねたり…電話かけたり掛かってきたり…手紙出したり手紙来たりと、頻繁に会う仲に変わった。
私自身が見る師匠と世間が見る師匠はかなり違うと思う。
今師匠と私はある部分で同じ悩みを抱えているが、その点だけでいうなら私の方が勇ましいらしい。
『お前は勇気あるなぁ』と褒められた。
内容はたいしたことない事ではないのだが、とりあえず談志師匠に褒められた事実だけはある。
談志師匠も私も人生は面白くないと踏んでいる。
しかし今年一年そのツマラナイない人生を生きてみよ!との御達示みたいなメッセージなのだ。
これを書いてニヤリと笑った立川談志が私は好きだ。

登場人物やコメントの筆致などを見ると、あまり気は進みません。
落語界に関わりのある人の本だという事実だけ、受け止めておくことにします。

2009年9月27日 (日)

ミヤギテレビ杯女子オープン

本日が最終日の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」で、東北高校に在籍していた有村智恵プロが見事に優勝しました。

92e8741f14837a75fc2e6d397bb50891私には、この 「ミヤギテレビ杯女子オープンゴルフ」には、とりわけ深い思い出があります。
このゴルフトーナメントは、
1973年に、日本テレビ系のミヤギテレビの開局3周年を記念して、松島国際女子オープンが開催され、何度か大会名の変更がありながらも続けられている女子ゴルフのオフィシャルトーナメントです。
学生時代、落研で主催する落語会の資金稼ぎのために、先輩の「内気家てれ生」師匠がいるミヤギテレビで、様々なアルバイトをさせてもらいましたが、その中でも、このゴルフトーナメントは、楽しいアルバイトでした。
今でこそ、ビジュアルな女子プロが多くなりましたが、当時は・・・・、とにかく・・・でした。
樋口久子が全盛で、岡本綾子が若手の最右翼だった頃です。
チケットのもぎりや、会場の設営や案内、そしてVTRのない当時、35ミリフィルムで撮影するカメラマンと、選手のラウンドについて回ったり・・。
古い資料を見ながら思い出すと、私がアルバイトで行った4年間の優勝者は、大迫たつ子・樋口久子・岡田美智子・森口祐子でした。
懐かしい思い出のイベントです。

その後、この大会では・・・、1992年に福嶋晃子がこの大会でプロデビュー。2003年は、当時東北高校3年生だった宮里藍が優勝。この優勝を機に宮里はプロ宣言を行い、史上初の高校生プロゴルファーになります。2005年は、横峯さくらがプロ入りして2度目のツアー勝利。2006年は、宮里藍が本大会2度目、かつ、日本ツアー出場3試合連続優勝(福嶋晃子以来史上2人目)。

Mmt_photo ミヤギテレビのアルバイトで経験した(出会った)ことは、おいおい思い出して行こうと思います。
色々な場面に出くわしました。事故・災害・裁判・係争・芸能そしてスポーツ・・・。
この経験のみを語って、あの熾烈な就職戦線を勝ち抜いたと言っても過言ではありませんから。

「同窓っ子連」合同稽古会

圓窓師匠の誕生日(10月3日)、「同窓っ子連」で、師匠の誕生会兼合同稽古会をやろうという話になっています。

もともとは、Img_0001 千一亭のオーナーである本当さんの発案なのだとか。

ところが、師匠から直接案内メールが届いてしまい、大変恐縮してしまいました。
しかも、稽古会が強調されて、「圓窓師匠誕生会」は、小さく書かれているのみ・・・。
本当に師匠らしい・・。

チラシも面白いし、やはり仲間が増える、大勢いるというのは、とても楽しいものです。

私は、第1回目だった前回(8月)に「子ほめ」で出演しましたので、今回は観客です。
「三方一両損」を演ってもいいと申し出たのですが、他のメンバーにもということになりました。

      ≪第2回 同窓っ子連合同稽古会≫
  日時   平成21年10月3日(土) 午後4時から
  場所   「千一亭」
          渋谷区千駄ヶ谷
1-7-14 m house 地下1階
  会費   2,000円

  番組   雷月日   三流亭びす太 【落語っ子連】
        時そば   N文亭良好    【笑いっ子連】
        釜泥     紅巣亭節々     【語りっ子連】
        枯木屋   千一亭本当   【落ちっ子連】
        真田小僧  有難亭龍宮   【噺っ子連】

        お楽しみ  三遊亭圓窓  ~指導出演
            
※師匠も一席演ってくださいます。

横浜開国博「Y150」閉幕

Image_main 横浜港開港150周年を記念するイベント「横浜開国博Y150」が今日で閉幕だそうです。

聞けば、イベントへの有料入場者数が、予定の2割程度にしか達しなかったとかで、またまた責任転嫁騒動が広がりそうです。

(女性スキャンダルなどで?)途中で市長を投げ出したN氏が、日本テレビで言い訳にもならない戯言を、臆面もなく言っていましたが。
N氏は、市長第1期目は、持前の「爺殺し」キャラも奏功し、また市民にもマスコミにもかなり高い人気で、今のM県のH知事のように、いつ首長の仕事をしているんだろうというぐらいに、マスコミに登場していました。
ところが最近では、化けの皮が剥がれたのか、驕り高ぶった結果か、どう見ても人相も変わって「悪人顔」になっていました。

総理大臣からして無責任なこの国のことですから、政治家というのは、綺麗事を言っても、結局は自分のことしか考えていないということです。

いずれにしても、私にとっては、横浜市はかつて仕事で勤務するなどの関わりがあったし、開国博での市民イベント「横濱落語会・圓窓の落語の授業」のお手伝いもしたので、色々気になる所です。

通夜・告別式

Welcome05 土日で通夜と告別式。
故人は松戸市内に住んでいたので、葬儀会場も近く、車で行くことにしました。

会社での立場上、お手伝い・捌きをしなければいけませんから、早めに出て葬儀式場へ・・。
奥さんも、郷里から出て来られたご両親も、(当たり前のことですが)慣れないことですから、色々目配せをしながら・・・。
休日にも拘わらず、会社や会社関係の方々やご友人などが大勢参列してくださいました。

仏式(浄土真宗)での葬儀で、例えば、半分に折って火をつけた線香は立てないとか、香典返しにはお清め塩をつけないとか・・・、作法を知りました。
宗派によって、お経だけでなく、色々違うものです。
・・・・「南無阿弥陀仏」・・・。

東京落語会チケット

Img_0001 東京落語会の下期の会員券(チケット)が郵送されて来ました。

今月の東京落語会に行けなかったので、会場で受け取れなかったため、郵送されたという訳です。

前上半期では、「第600回」をクリアし、年度末には609回を数えることになります。

東京落語会は、落語研究会や朝日名人会と同様、会員制になっていますが、前の2つの会に比べると、全方位外交のNHK主催らしく、満席などというのは稀なようですが、歴史のある会でもあり、席も確保しやすいので、続けて行こうと思います。

それに、公演後に、頓平師匠と行く串焼き屋さんが楽しみですから。

2009年9月26日 (土)

特異日

今日は「台風の"特異日"」なのだそうです。

Image 特異日(とくいび)とは、その前後の日と比べて偶然とは思われないほど大きな確率で、ある気象状態(天気、気温、日照時間など)が現れる日のことを言うそうですから、今日は台風が上陸する特異日ということらしいのです。

台風の特異日といえば、昔から「二百十日」「二百二十日」などというのが、「台風が来るぞぉ~!」の定版だった気が゜します。

Imagei 9月26日は、1950年代に、歴史的な大被害を被った、洞爺丸台風狩野川台風伊勢湾台風が上陸した日であることから、台風の特異日と言われているそうです。
私の郷里でも、狩野川台風や伊勢湾台風の被害を受けたそうで、小学校の講堂が床上浸水した写真を見た記憶があります。
特に狩野川台風が物凄かったようです。
また、富士川の堤防が決壊して、民家が流されたなどという話も聞いたことがあります。

今年は、伊勢湾台風からちょうど50年になるそうです。
昔と異なり、最近は天気予報も精緻になり、インフラも整いつつある・・・、とはいえ、最近は、異常気象もあって、土石流や鉄砲水など、予想外の雨量による被害が出たりもしていますから、自然の猛威には気をつけないといけません。

落語には、火事は出て来ますが、あまり大雨や暴風のネタはありません。例えば、熊さんの家が流されたなんていう・・。
江戸に台風が来なかったとは思えませんが・・・。

厄年・・?

Img_2 会社の中堅社員が急逝してしまいました。

享年42歳。今年が厄年です。

残されたのは奥さんと中学2年生の息子・・・。

田舎から駆け付けた両親も呆然。

どんな理由でも「逆縁」は悲しい・・・。

三枚起請

Cover09_17thumb170x235 サライの付録についていた、古今亭志ん朝師匠の「三枚起請」を聴きました。

志ん朝師匠が亡くなるちょうど1年前の、「朝日名人会」での録音なんだそうで。
きっと、志ん朝師匠の体調は、この時でも良くはなかったのかもしれません。

それを知っていると、「どこかに"その兆候"があるのでは・・」という料簡で聴いてしまうのですが、さすがは志ん朝師匠、そんなことは微塵も感じられません。

「朝日名人会」は何度も行っているので、会場の雰囲気はわかるのですが、録音で聞く限り、「老松」の出囃子に乗って高座に出て来た志ん朝師匠を迎える客席の雰囲気が、他の噺家さんを迎えるそれとは違う気がしました。
名人を迎える緊張感、名人が高座に向かって歩く姿やお辞儀をする姿を見る喜び、色々な気持ちが温かい拍手になり、なかなか止まない・・・。

「江戸三千両」。江戸の街で、一日千両のお金が落ちる場所があったそうで。それが《吉原》・《芝居》・《魚河岸》の3ヶ所なんだとか。
吉原と聞くだけで、男は目を輝かせ、女性や教育者などは顔を背けるのでしょうが、ここで繰り広げられる物語は、まさに人生の縮図で、大いなる教訓になることもあったでしょう。

廓噺というのは難しい。今や「起請(きしょう)」なんてなかなか読めませんよね。
これぐらいの"したたかさ"がないと、世間や吉原は生きて行けなかったのでしょう。
男の無邪気さとの比較が面白くも悲しい・・。
女王蜂に尽くす働き蜂のようで、もう生き物としての業なのでしょう。
なんだかんだ理屈を言っても、世の中が進んでも、男は女の周りに群れるものなのですね。「オス」なんだから。
だから、廓噺を聴くのも、そういうものだという前提で聴くのが、精神衛生上ベストなのでしょう。

「三枚起請」・・・、女のしたたかさには心穏やかではない部分もありますが、面白い噺です。
私も、朝寝がしたい・・・。

江戸東京落語散歩

01940 起点日本橋の『明烏』に始まり、北千住『わら人形』、神楽坂『船徳』、亀戸『初天神』と,落語ゆかりの江戸の名所旧跡,路地裏から掘割までご案内します。江戸は広くて落語は多彩!です。

柳家小満ん師匠が実際に歩いて見聞きしたものをまとめたもので、なかなか読み応えがありそうです。

河出書房新社・1680円です。

江戸ブームやウォーキングブームで、歴史から、あるいは地図からアプローチした本が多く刊行されています。
中には、歩くことよりも、食べたり買い物をしたりという趣旨のものもあります。

でも、落語好きとしては、やはり何か由来のある場所に行く・見るというのがいいですね。
「本郷も"かねやす"までが江戸のうち
」なんていうフレーズがありますが、実際に本郷三丁目の交差点で、今はビルになってはいますが、"かねやす"があるのを知り、とても嬉しかったりして・・・。

2009年9月25日 (金)

らくご☆まがじん

Img 「らくご☆まがじん」というフリーマガジンがあります。

全く落語や寄席を知らない女子大生たちが企画・取材・編集・発行を一手に行っている小冊子ですが、早くも《Vol.11》になります。

始めの頃は、正直なところ「何じゃいこりゃあ?」という面もありましたよ。
今でも、「イケメンらくご家グランプリ」などというミーハーな(若い人たちらしい)企画もありますが、寄席や噺家の協力もあって、徐々にではありますが、そこそこの読み物になりつつあります。

考えてみれば、江戸のことや落語に関する知識もなく、臨場感もない世代なのですから、ある程度の「?」は仕方がないでしょう。
彼女らたち、落語というのを世の中の数多くあるエンターテインメントのコンテンツの一つとして、ある意味では純粋に(無邪気に)落語を受け止めているのですから、長く本当のファンになってもらいたいものです。

この第11号では、浅草演芸ホールの一日スタッフ体験や、桂歌丸師匠の「江島屋怪談」を鑑賞したりで、なかなか本道を行っています。

オジさんにも大変有難かったのは、「着物のい・ろ・は」という特集です。桂竹丸さんが登場していました。

桂竹丸さん・・・。駒沢大学卒・・?
あの「全日本学生落語名人位決定戦」に出場していたよなぁ・・・。確か・・・。

ダイエット

300pxe383a9e382b8e382aae4bd93e6938d 子どものころ、夏休みに早起きして参加したラジオ体操が最近注目を集めているそうです。なんとダイエット効果があるというので・・・。

子どものころの記憶ではたいした運動量に思いませんでしたが、日ごろ運動不足のカラダにはこたえるそうです。ラジオ体操だとなめてはいけません。階段昇降運動やサイクリングや早歩き並みのカロリー消費量なのだそうです。

とはいえ、
誰にでもできる体操だけに、ダイエット効果があらわれるには“毎日、第1・第2体操を10分間、最低3カ月は続ける”必要があるのだとか。ダイエット成功には、やはり継続することが重要なようです。

2009年9月24日 (木)

傷ついた鶴?

かつて国営会社だった航空会社が存亡の危機にあるそうです。

Jal_02_360_270 従来は、様々な運行上のトラブルなどから"傷ついた鶴の翼"などと言われていましたが、最近では、親方日の丸、誤ったエリート意識から抜け出すことができずに、とうとう、自分の翼だけでは飛べなくなっている状態です。
怠惰な生活を省みもせず、ぶくぶくと肥満した体は、果たして生き延びることができるかどうかという瀬戸際にまで追い込まれています。

現役のみならずOBも、惰眠を貪っている場合ではありません。
既得権益だけを主張しているだけでは、広く大衆の支持を受けることはできませんよ。


諸行無常の響きあり、・・・
げに驕る者は久しからず・・・。

「平成の江島屋」とでも言いましょうか。

東京かわら版へ

200908262203000 11月のOB落語会の情報を「東京かわら版」に掲載してもらうべく、依頼状を作りました。

宣伝効果よりも、こういう演芸専門誌へ、我々の活動や落研の歴史が記録され、刻まれることに大きな意義を感じるのです。

掲載は無料ですが、地方のイベントを掲載してくれるでしょうか・・?

「ob.doc」をダウンロード

日本人が忘れちゃいけない・・

32245934 人生に必要なことはすべて落語で学べます!特別CD・幻の名演「替わり目」付。

三遊亭圓窓師匠著の「日本人が忘れちゃいけないこの落語」は、5月刊行された、師匠の最新刊です。

この本の108ページには、何と私(流三)が登場しています

このブログでも何度か触れましたが、「多かぁ(大岡)食わねえ」「たった一膳(越前)」というオチの再考。

白州でのお調べの後に膳部が運ばれて来るなどという、ありえないシーンをやめ、新しいオチを考えようというチャレンジに触れているのです。

「このオチは後世に残ると思うよ」と、師匠にコメントしていただいたのは、とても嬉しかったです。

国立演芸場中席の余禄

200909211959000 国立演芸場の9月中席に行った20日は、この芝居の楽日でした。

公演が終わって出口に向かっていると、エレベータの入口近くで、何かを配っていました。

見ると、今月の芝居の大型のポスターでした。
何でも欲しがり屋の私は、一枚貰いました。

そして、早速部屋に貼ってみました。

写真は、左から、扇橋・馬風・圓歌・金馬そして米丸の各師匠。
・・・・来年の今頃、同じメンバーで写真が撮れるでしょうか・・・

古今亭今輔師匠

Art_01_l 正直なところ、古今亭今輔師匠の「お婆さん三代記」と「もう半分」を初めてじっくり聴きました。 

部屋で聴くと、何か別のことをやりながらになってしまいますので、車の中で、圓生師匠の「火事息子」「百川」と一緒に、今輔師匠も聴いてみることにしました。

若い頃は上州訛りで苦労し、声もしゃがれ声で、お世辞にもスマートな噺家さんではなかったかもしれませんが、晩年を知り、おじいちゃんのようなイメージだった今輔師匠とは違う雰囲気でした。
しかも、「お婆さん・・」と「もう半分」では全く違う。
まず、「お婆さん・・」の内容、「歌笑の純情詩集」や「痴楽のつづり方教室」にも似て、テンポ・リズムの素晴らしさ。オチもとても素敵でした。
「もう半分」を聴くと、あの「一朝老人」から継承されたという本格的な古典落語が展開されていて、これまたいい。
昔、落研の部室にあった古いテープで、「塩原多助一代記~あおとの別れ」を聴いたことがありましたが、もう一度じっくり聴いてみたいものです。

ところで、新作を演る節々に、桂米丸師匠が似た口調をしているのに気づき、師弟の濃さを実感しました。

2009年9月23日 (水)

江戸川堤防散策

200909231514001 私が、稽古場以外で落語の稽古をする場所は・・・、
① 浴室  ② 車  ③ 歩きながら    ④ 自室 といったところでしょうか・・・。

それぞれ一長一短あるのですが、声を出せるのは①と②、全体のリズムを作れるのは①と③あたりでしょうか。
④は、一定時間正座に耐える稽古にのみ向いていると思います。

という訳で、江戸川の堤防を歩きながら稽古をしてみようという・・。
ところが、自転車やウォーキングをする人が予想外に多く、なかなか声が出せません。
結局、先日の稽古の時の録音を聴きながら、気がついたところをチェックすることにしました。意外に音も聴き易く、手応えがありました。

坂川という支流が江戸川に流れ込む「坂川放水路」のあたりまで、ふらふら歩いてみました。

落語の相席

200909221348000 松戸の駅前をブラブラ歩いていたら、ある店のガラスに、何やらチラシらしいものが貼ってあるのに気がつきました。

よぉく見ると、「落語の相席」とあります。
へえ~、落語会のチラシじゃありませんか。

   ≪第1回 落語の相席≫
~社会人上方落語&学生江戸落語~

■日時  10月3日(土)14時~

■場所  『席亭 宇』 松戸市民劇場向かい

■番組  ①伊丹はなしの会

      ②二松学舎大学落語研究会

色々なところで、色々な人たちが、色々な落語にチャレンジしているのですね。

円朝 牡丹燈籠

9784490206784 三遊亭円朝の代表作である「怪談 牡丹燈籠」はどのようにしてつくられたのか。素材となった江戸の説話、草双紙、歌舞伎や市井の殺人事件、巷説などを明らかにして、作品の構成・系譜・登場人物などを多角的に解説した読み物です。(石井明著・東京堂出版・2,940円)

先日の「かまがや来福亭」で、桃月庵白酒さんが、これからチャレンジしてみたい圓朝もので、「牡丹燈籠」が最も傑作だと言っていました。

「真景累ヶ淵」などは、寄席で観客を繋ぎとめ、リピートしてもらうために、ストーリーなどに無理がありますが、「牡丹燈籠」は素晴らしい仕立てなのだそうで、その直後に目にした本ですから、ちょっとそそられています。

志ん生の昭和

9784048680455 金融恐慌に始まり、不況、日中戦争、太平洋戦争、戦災、敗戦、復興、神武景気・・・。激動の時代に翻弄されながら、どん底から名人に登りつめた放蕩無頼の志ん生の人生を名演目解説者が活写する。

保田武宏さんの志ん生もの。

なぜいまだに志ん生なのでしょう・・・・ね。

アスキー新書・税込780円です。

2009年9月22日 (火)

浅草D衣装店

200909221157000 浅草に出かけた理由は、浅草の観音様詣りや仲見世見物ではありません。

実は、思い切って着物を誂えに行ったのです。

おかげさまで、「落語っ子連」や「同窓っ子連合」での発表会や稽古会、「OB落語会in東京」構想や、「学士会落語会」会員公演など、高座に上がるチャンスが増えつつあるので、"それなり"の着物が欲しくて・・・。

伝法院通にある「D衣裳店」は、落語っ子連の無弦さんやびす太さんに教えてもらった店です。

恐る恐る店内に入ると、とても明るく親切に迎えてくれました。
「実は・・・、落語を演るんですが・・・・」と私。
すると、「はいはい、プロの噺家さんも大勢来ますよ。柳家のSさんやKさんなど、時々来てくれますよ。」
・・なんていう調子で、寸法を測ってもらい、紋付きの黒羽織とちょっと明るい色の着物を誂えました。

採寸してもらいながら、色々な噺家さんの話題になりました。
志ん朝師匠の逸話は面白かった・・・。内容は言えませんが。

浅草寺が・・?

200909221220000 久しぶりに浅草の観音様へ・・・。

あれっ?観音様が・・

いつものあの威容は見られず、 浅草寺の本堂は、改修工事のために、大きなカバーに覆われてしまっていました。
200909221218000何かご利益が少なくなってしまうのでは、と思ってしまいます。
改修工事を施工しているのは、大手ゼネコン「S建設」のようです。

暫く物足りない感じがしますが、仕方ありませんね。

200909221214000それにしても、シルバーウィークの後半、高速道路だけでなく、仲見世はじめ、江戸浅草も随分賑わっていました。

「浅草演芸ホール」は正午前には早くも満席で立ち見となり、空いていたら入ろうと思いましたが、早々に諦めました。
本当は昼夜通しで聴きたかったのに・・・。

ちょいと腹が減ったのでと思い伝法院通りの老舗「大黒家」の前を通ると、既に長蛇の列が店の周りをズラーッと囲んでいました。
ここの天丼は確かに美味いとは思いますが、そんなに並んでまで・・・? 私にはその気持ちが分かりません。
200909221157001ガイド本やグルメ本を小脇に抱えた人たちが並んでいるのでしょう。
はいはい、ご苦労さま。
君たちのような人がいるから、私たちがなかなか落ち着いて食べに行かれないんだよ・・・

200909221212000 六区のあたりには、先日、「B-1グランプリ」に輝いた「横手焼きそば」のワゴン車が出ていて、何人か並んでいました。

古本屋で、昭和4年刊行の「落語全集」の上・中・下巻を見つけました。
値段は書いてありませんでした。
聞いてみようかとも思いましたが・・・、聞いてしまうと買ってしまうかもしれないので、やめることにしました。

200909221216000 ぶらぶらと通りを歩いていると、店舗のシャッターに芝居の絵をペイントしている人がいました。
いやはや鮮やかなものです。

浅草を歩いていて、色々な景色を見ることが出来ました。

しんちゃんだ・・・

News4238646_6 残念ながら、荒船山で発見された遺体はクレヨンしんちゃんの作者でした。
誤って転落してしまったようで、本当に残念です。

クレヨンしんちゃんは、他の人気アニメなどと同様、子供(読者や視聴者)に絶大な人気と、一部PTAなどからの批判が同居していましたが、これは人気者の宿命でしょう。

それにしても驚くのは、これだけ著名なキャラクターの原作者なのに、その顔写真すら公開されていないことです。
聞けば、「しんちゃんのイメージを壊さないように」ということで、原作者は前には出ないのだとか。
首尾一貫した"哲学"のようなものが感じられます。キャラクターとは異なり、しんちゃんの生みの親は、とても謙虚でストイックな人だったようです。
結果的に、それが神秘的な雰囲気を醸し出しています。

さて、今後しんちゃんはどうなるのでしょう・・・・。

クレヨンしんちゃんの作者が"しんちゃんだ(死んじゃった)"・・・・。
・・・合掌。

国立演芸場の緞帳

200909201442000 開場30周年を迎えた国立演芸場(千代田区隼町4)が、30周年記念として新しい緞帳(どんちょう)を披露しています。
緞帳を寄与したのは三井住友カードみたいです。

 
緞帳の絵柄は、江戸時代に活躍した浮世絵師、葛飾北斎の版画「凱風News090810_01快晴(がいふうかいせい)」。「凱風快晴」は北斎の代表作で、浮世絵版画の最高傑作である「冨嶽三十六景」に登場する通称「赤富士」と呼ばれる名作。南から吹く穏やかな風「凱風」と、風にたなびく雲、朝焼けに染まった霊峰富士の姿を簡潔にかつ威風堂々と描いており、国内のみならず世界中の人々から高い人気を集めているそうです。(赤坂経済新聞)

今までの緞帳は箱根の急峻な様子が描かれていましたから、それに比べると絵柄はすっきりシンプルな感じになりました。やはり「山は富士」ですね。

3147628 富嶽三十六景には様々な富嶽の姿が描かれていますが、夕日に染まる富士山(赤富士)もいいですね。

私の出身高校は、まさに富士山の麓にあり、校名だけでなく、校歌の歌い出しは「霊峰富嶽」、学園祭の名前も「富嶽祭」でした。生徒は「嶽南健児」と言われたりして。

熊さんと八っつぁんが大狂乱?

きっと、自然環境が荒れている故の出来事だと思います。熊さんと八っつぁんが暴れています。
獣にも、虫にも、そして人間にも、とても住みづらい世の中になってしまっているようです。

■ツキノワグマが観光客を襲う!

20090920k0000m040125000p_size5 岐阜県高山市で19日、観光客がクマに襲われて重軽傷を負いました。
現場は、標高約2700メートルの観光地。クマは通常、標高800メートルから2000メートル程度までの範囲で生息するといわれ、標高2000メートル以上に現れるのは、通常では考えにくいと思います。
 ただし、地球温暖化など近年の環境の変化で、餌となるドングリなどを
20090920k0000m040068000p_size5 従来の生息地で見つけるのが困難となり、本来の生息地ではない場所に餌を求めて現れるケースが近年、目立ってきているそうです。
駆除されたクマの数も、04年には全国で2000頭強だったのに対し、06年には4500頭強と倍増。人間も熊もハッピーではありませんね。
それにしても、「猟友会」の人たちって、すぐに大勢出て来ますが、家に猟銃があるということですよね・・・。物騒だなぁという気も・・。

■登校途中の中高生がスズメバチに襲われる!
9e049d82dc0d85ba 先月、京都市の市道で、登校途中の中学・高校の生徒らがハチに襲われた。市消防局によると、刺されたのは同校の中高生41人、教師4人と通行人3人の計48人。攻撃性の強いキイロスズメバチとみられ、ほとんどが頭などを刺されていた。17人が病院に搬送されたが、いずれも軽症とだそうです。
Aa7d7dec54b255c2 秋の行楽シーズンは、スズメバチが最も活発化する時期。とにかくハチを刺激しないことが重要なのだそうです。
スズメバチはどう猛な性格で、ほかのハチと比べ毒液の量が圧倒的に多く、敵と見なした相手には警報フェロモンの入った毒液を吹き掛けて仲間に知らせ、集団攻撃態勢に入るといいます。
香水や整髪料などに含まれる果物や花の香りにも、警報フェロモンと同様の揮発物質が含まれている可能性があるかもしれません。

とにかく、落語と同様、熊さんと八(蜂)っつぁんが゛怒ると怖い
熊さぁ~ん、八っつぁ~ん、熊ん八っつぁ~ん
あんまり暴れないでくださいよぅ~

「○-1」グランプリ?

F-1(フォーミュラ・ワン)グランプリは、世界最高峰の自動車レースですが、M-1は「漫才・ナンバーワン」、R-1は「落語などのピン(一人)芸人・ナンバーワン」という、吉本がやっているお笑いコンテスト。・・・・そして、B-1グランプリは何と「B級ご当地グルメ・ナンバーワン」なのだとか。
280pxfujinomiyayakisoba 何年か前にスタートしていて、郷里の近くの「富士宮焼きそば」が連続でグランプリを獲得したのは知っていましたが。
今年は、開催地の「横手やきそば」がグランプリを獲得したとのこと。

どうでも良いことですが、私が高校生の頃は、「富士宮焼きそば」なんてなかったと思います。勿論、食堂に行けば、ソース焼きそばはありましたが。

Gyutan_s ついでに言うと、今から30年前頃には、仙台の名産に「牛たん」などありませんでした。
当時の仙台では、仙台味噌・笹かまぼこ・仙台駄菓子などが有名でした。
いずれも、その後に、街興しのために企画され、広められたものなのでしょうか・・・?
あるいは、昔からあったが、メジャーではなかった所に、スポットライトが当たったのかも・・。

太平洋戦争後、大量に牛肉を消費する駐留米軍が残したタンとテールを有効に活用するために、1948年(昭和23年)、仙台の焼き鳥店「太助」初代店主が、牛タン焼きの専門店を開業したことが 「仙台牛タン」 の始まりである。とされているそうです。

最近は、「名物に美味いものあり」なのですね。

2009年9月21日 (月)

CSへマジック11

Bsh0909212244007s1 我が第2の故郷ともいえる仙台をフランチャイズにしている、プロ野球「楽天ゴールデンイーグルズ」が頑張っています。
(パ・リーグ、楽天9-2オリックス、20回戦、楽天16勝3敗1分、21日、Kスタ宮城) 楽天が連日の逆転劇で4連勝を飾り、クライマックスシリーズ(CS)進出マジックを「11」に減らした。

チーム自体はもともと仙台との繋がりはなく、今のオーナーも会社も嫌いですが、地元仙台を名乗るチームだということで、何となく応援したくなります。
そういえば、楽天というチームは、数年前にプロ野球界で大騒ぎがあり、パリーグのチームが少なくなりそうな時に、当時のオリックスや近鉄をお払い箱になった選手が多く集まりスタートしたチームです。
だから、判官びいきにもなろうというものです。

私が仙台にいた頃は、ロッテ(当時はオリオンズ)が、仙台を準フランチャイズにしていて、あの金田正一さん(かねやん)が監督で、有藤選手や村田兆治投手が活躍していました。
それから、ほとんど記憶している人はいないと思いますが、深沢というアンダースローのピッチャーがいて、今の身延町の出身なので、地元出身の投手だということで、秘かに応援していました。彼(のいる高校)が甲子園に初出場した時、私も貸切バスに乗せてもらい、アルプススタンドで応援しました。

実は、宮城球場のスタンドで、売り子のアルバイトをしたことがあります。ビールやコーラや弁当なと゜を売って歩くのですが、とてもハードでした。
Bsh0909212108004s5 一度、最後に、手許の現金が500円合わないことがあって、「俺は絶対に銀行員には向かないな。」と確信したものでした。
当時、ロッテはそこそこ強く、パリーグのプレーオフを近鉄(阪急かな?)と戦ったことがありましたが、地元のテレビ局のアルバイトで、ずっとネット裏から観戦したこともありました。

そして、時は流れ、ロッテはマリーンズというチーム名になり、千葉に本拠を移しました。
偶然にも、数年前に優勝した年に、大学生になっていた娘が、「М☆スプラッシュ」という公式応援チームのメンバーになったり・・・。
だから、ロッテにも思い入れがあるのです。

そんな訳で、ONをリアルタイムで見ていて、もとは巨人ファンだったのですが、ロッテや楽天、所沢・横浜など勤務した街にもプロ野球チームがあり、役得でよく観戦に行ったことから、西武や横浜も気になるチームなのです。
高校生になって野球が好きになった娘と、西武ドームで遅くまでナイター観戦したこともありました。勿論、ロッテ対西武でしたよ。

セリーグは、強い巨人が3連覇にカウントダウンです。

敬老の日

総務省は20日、敬老の日に合わせて65歳以上の高齢者人口の推計値(15日現在)を発表した。65歳以上の女性は全女性人口の25.4%と初めて25%を超え、女性の4人に1人が高齢者となった。また、65歳以上の男性も全男性人口の19.9%となり、男性のほぼ5人に1人が高齢者となった。(毎日新聞)
だそうです。

女性の4人に1人、男性の5人に1人が65歳以上・・・・・。
それだけ長寿になったのだから、おめでたいことではありますが、若い人が少ないというのは問題ですね。
以前、知人のある高齢のお医者(女医)さんが、政府の「少子高齢化問題」という表現に、随分憤っていたことを思い出しました。
「少子化こそが問題で、高齢化(長生きできるようになったこと)は、問題ではなく医学の進歩の功績の一部だ。」という・・・。
要は、比率・バランスの問題なのでしょうが・・・。

180pxprince_shotoku 今日は「敬老の日」。長い間、「敬老の日=9月15日」でしたから、まだ落ち着きません。
9月の第3月曜日。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日。1966(昭和41)年「国民の祝日に関する法律」の改正により、建国記念の日、体育の日とともに追加制定された国民の祝日。
もとは聖徳太子が四天王寺に悲田院(ひでんいん)を設立したと伝えられる日にちなんで、1951年から「としよりの日」、64年から「老人の日」とよばれ、敬老行事が行われてきた。2001(平成13)年の改正により、9月15日であった敬老の日は2003年から9月の第3月曜日に変更された。また、老人福祉法の改正により、2002年から9月15日を老人の日、同日から21日までを老人週間と定められた。

・・・という訳で、「敬老の日」の由来は、聖徳太子にまで遡るんだそうで。

それにしても、今「年寄りの日」とか「老人の日」とかいう名前の休日にしたら、非難ごうごうになるでしょうね。「敬老の日」とはうまく名づけたものです。

・・・落語は、やはり根底には「親孝行」の精神があり、当然敬老の精神もあるのでしょうが、八つぁんや熊さん、若旦那などというのは自分勝手なようで、なかなか態度では示していませんねぇ。
落語国では、与太郎さんが、親が心配してくれている分、とりあえず一番の親孝行かもしれませんよ。

「火事息子」には、「身体髪膚之れを父母に受く。敢えて毀傷せざるは、孝の始めなり。」という、有名な中国の『孝経』の一部を引用する台詞があります。
身体(髪や皮膚を含む)は、父母から受けついだものであるから、身体を傷つけないことは親孝行の第一歩である。
・・色々な場合はあるのでしょうが、こういう気持ちというのは、「種を継続して行く」という生あるものの行動の原点なのでしょう。
大切にすべきものだと思います。

続きを読む "敬老の日" »

稽古での師匠との話題

200906252108000 今日の「落語っ子連」の稽古の前、11月のOB落語会のチラシを見ていただきました。
まず、チラシの寄席文字について「この寄席文字は誰が書いたのかな。なかなかしっかりした字だね。」というコメントでした。 チラシは、そのまま師匠にお渡しして来ました。
200909051840000 「師匠、いよいよチラシに『浜野矩随・乱志』とネタ出ししてしまったので、是非稽古をお願いします。」と、師匠に「浜野・・」の通し稽古を見ていただいたという訳。
勿論、快く稽古してくださいました。

それから、落研草創期の先輩で、現在タイ在住の「愛誌亭朝大」師匠のお母上が、9月16日の豊島区立区民ひろば主催の敬老会にわざわざ来てくださり、懐かしく話をさせてもらい、とても嬉しかったと・・・。

圓窓師匠は朝大師匠の結婚披露宴の司会を、圓窓師匠のご子息の窓耀さんが朝大師匠のお嬢さんの披露宴の司会と、親子二代にわたるご縁があるそうで、「仙都に笑いを」への寄稿の中でも、当時の親しいお付き合いに触れていました。

「早速(タイの朝大師匠に)御礼のメールを送信したんだけれど・・、読んでもらえたかなぁ。」と仰っていました。「タイは政情不安だからなぁ・・」。

来年9月の学士会落語会

250pxgakushikaikan_1 学士会落語会例会の会場で、落研の先輩で学士会落語会委員の「愉し家弁痴」師匠から、「来年の9月18日のスケジュール空けておいて」と。

何でも、学士会落語会5周年記念で、会員の落語実演を演ろうという企画が決まったそうで、それに出演を、ということでした。

0979c1044105000c212e1c972736593f 最大のメンバーを誇る東大落語会では、何人か「武闘派」がいらっしゃるようですが、他の大学も負けずに、という訳です。

"Yes"も"No"もなく、あの瞬間に、私はエントリーされたようです。勿論"No"なんて言うはずがありません。

さぁ、何を演ろうか・・。

2009年9月20日 (日)

国立9月中席

4942_1

国立演芸場の定席に来るのも久しぶりです。
今日は、落研時代の仲間の一人「小雪」さんと。

◆ 初天神    三遊亭歌る美

◆ 本膳     桂文ぶん

◆ 蛇含草    橘家蔵之助

Img

◆ 火焔太鼓  柳家権太楼

◆ 夏泥     柳家小袁治

◆ 鰍沢     入船亭扇橋

漫才の「ロケット団」の二人は、本当に良いですね。
テレビなどにはあまり出ず、寄席や舞台に力を入れていて、一生懸命さなどにも好感が持てます。ネタも、少しずつ変えたり、時事ネタも入れたりと・・・いいですよ。
色物さんは、松旭斉すみえ師匠も柳家紫文さんも、きっちり存在感があり、これも良かったです。

権太楼師匠の「火焔太鼓」も熱演でした。蔵之助さんと小袁治師匠がかっちり脇を締めて。
・・・扇橋師匠の「鰍沢」は、愛用のウォークマンの最初に入れてあり、頻繁に全盛期のを聴いているだけに・・・。でも、いつまでも元気に高座に上がってほしいものです。

落語っ子連「ん組」稽古

Ensoila 7月・8月と、「ん組」の稽古には出席できなかったので、久しぶりの稽古会です。
といっても、師匠はじめメンバーとは、別の機会で会ってはいるのですが・・・。

今日は、師匠にお願いして、「浜野矩随」の通しの稽古を見ていただきました。
なかなか思い通りにはできないのが歯がゆい部分ではありますが、何とか「OK」をいただいたものと勝手に思っています。
何とか、11月に予定している高座には間に合いそうです。
噺が長いこともありますが、結局1時間以上正座していたので、さすがに痺れてしまいました。

200902081617000 いつも師匠から指摘される、私の欠点は、もっと意識して治していく必要があるようです。
また、長講ゆえに、もっとメリハリを上手く出して行きたいものです。

稽古が来週の予定が今日に変わってしまったため、事前にチケットを買っていた国立演芸場に行かなければならず、途中で(自分の稽古だけしていただいて)失礼することにしました。
快適な疲れを感じながら、国立演芸場へ向かいました。

遠くへ行きたい

日本テレビの「遠くへ行きたい」に古今亭志ん輔さんが"旅人"で出演。

02 今回の旅先は福井県 福井市。福井までの道程は乗り継ぎ一つのおよそ3時間半。東京駅から米原に着くと、スタッフ一同機材を抱え階段を駆け上り、ホームで駅弁購入し、乗り継ぎ10分の列車にギリギリ飛び乗る。間に合うか!間に合わないか!この緊張感もまた旅の醍醐味です。。。
今回の旅人は落語家の古今亭志ん輔さん。遠い遠い昔を生きていた人々の、暮らしに思い耽りながら、越前の城下町・港町を巡ります。

03 最近は、旅グルメ番組が多くありますが、「遠くへ行きたい」は草分け的な番組でしょう。
何となく落ち着いた雰囲気の番組に仕上がっていました。
ナレーションもご本人のものなのですが、どうも高座の雰囲気とは違います。ちょっと気取った感じ・・?

福井と言えば、仕事で行ったことがありますが、日帰りだったから、路面電車と越前そばぐらいしか覚えていません。

生きていてくれよん?

人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の作者が、山へ行くと言って家を出たまま、行方不明になっているそうです。
Crm0909191848021n1 そんな中、この人が登山をしていた可能性のある群馬県の「荒船山」山中で、男性の遺体が発見されました。
登山コースの途中にある「艫岩(ともいわ)」の近くで発見されたと。

「人が行けるような所じゃない。多分、上から落ちたんだろう」(第1発見者)」というほどの場所。

遺体はがけの下の岩場でうつ伏せに倒れていて、全身の骨が折れ、死後、数日は経っているそうです。

0 テレビの映像で見ると、切り立った崖のある山で、上から下を覗きこむと・・・

あまり表には出ない方だということもあり、アニメはよく知っていても、作者は名前も顔も知りませんでした。
まだ、この人だと断定された訳ではありませんが、痛ましい話です。

「佃祭」のようだといいのですが・・・・。

一個人「落語入門」

32312619  「一個人」の落語特集が一冊の書籍にまとまりました! 9月15日発売!(A5判書籍/定価680円・税込)

一個人の落語関連特集の総集編のようなものです。

・・それにしても、喬太郎さん・談春さん・白鳥さん・・が名人・・・?
それぞれ実力を否定するつもりもなければ、彼らが嫌いという訳ではありませんが、何か偏重している気がします。

地味だけれども、彼ら以外にもっと素晴らしい実力のある噺家さんは、必ずいるはずです。

ミーハーな読者に訴えるには、こういうメンバーが映えたり受けたりするのでしょうね。

2009年9月19日 (土)

正蔵・彦六・柳朝・一朝・・

Art_17_l一代限りで、「林家正蔵」の名跡を海老名(七代目林家正蔵)家から借りた八代目は、先代の長男の三平師匠が正蔵を継ぐ時には、名跡を返上し、自分は若い頃に影響を受けた「三遊(亭)一朝」老人の名前を語るつもりでいたそうです。

現一朝師匠は、最初八代目林家正蔵師匠の門を叩いたものの、既に八代目には多くの弟子がいたため、総領弟子の五代目春風亭柳朝師匠のMain_200ところに入門。
二つ目に昇進の時、「春風亭小柳」という名前に決まっていたのだそうですが、八代目は「柳が下になるのは良くない」というので、いずれ自分が名乗るつもりだった「一朝」の名前をくれたのだそうです。

そんなことで、三平師匠が亡くなった時、律儀な八代目は、正蔵の名跡を返上した後、「彦六」を名乗ることになります。

03_pho_07_05 一朝師匠は、真打昇進の際(あるいはその後も)、周囲から六代目「春風亭柳朝」襲名をと勧められたこともありましたが、大師匠が大切にしていた名前である「一朝」を名乗ることにこだわり、あえて襲名はしなかったとのこと。

その後、六代目柳朝は、現正朝さんが襲名することになったようですが、色々な経緯から、一朝師匠の総領弟子だった朝之助さんが、真打昇進と同時に襲名することになったそうです。

・・なるほど。名前には、様々な出来事や思いが隠されているのですね。

学士会落語会

__14 学士会館での学士会落語会。今日の例会は「春風亭一朝独演会」。

 ◆ 片棒    春風亭一朝

 ◆ 淀五郎  春風亭一朝

歌舞伎の下座で笛を吹いていた経験があるという一朝師匠の噺2題は、「さすが!」と思わせられました。

66 学士会ということから、怪訝そうな、緊張した表情で高座に上がりましたが、後期高齢者の佃煮のような会場ながら、笑いの反応が良いことから、かなり気分よさそうに噺を進めました。マクラは、寄席でもよく聴く、大師匠の"彦六ネタ"で笑わせました。

「片棒」は、チャレンジしようと思っているネタですから、じっくり聴かせていただきましたが、「難しいなぁ・・・」と、改めて痛感。

200909191343000_2 「淀五郎」のような噺は、芝居の素養がないと、面白さも半減してしまいます。これも演るとなると難しい・・・・。

大喜利の質疑応答では、一朝襲名時のことなどの逸話を聞くことができました。
その内容は、次稿で述べることにします。

秋霖

200pxclimatesendaijapan_2 今年の秋口は、雨が少なくありませんか?

秋雨~9月上旬から10月なかばごろに降る雨。長雨になりやすく、秋霖(しゅうりん)ともよばれる。
残暑と秋の好天の間、季節の変わり目に現れる。夏の日本に卓越する小笠原(おがさわら)気団が衰え、大陸を発現地とする冷気との間に前線をつくって、秋雨をもたらす。
この前線を秋雨前線とよぶ。
梅雨前線に似て、しばしば東西に伸びるが、梅雨が西日本で顕著であるのに対し、秋雨は東日本で雨量が比較的多い。

グラフは、仙台市の月別の温度と雨量を示したものですが、6月の梅雨時よりも9月の方が雨量が多くなっています。

台風や大雨も困りますが、こんな程度で大丈夫でしょうか?

Today_forecast_zenkoku そんな心配とは裏腹に、今日からのシルバーウィークも秋晴れが続きそうだということ。
今日の予報図を見ると、各地にお日様マーク。雨マークは皆無です。

高速道路は未明から大渋滞だそうで、平和ぼけした国は今日も泰平です。

2009年9月18日 (金)

落語の手帖 寄席のおともに

32311308 神津友好さんの「落語の手帖 寄席のおともに」(自由国民社・税込1,575円)が刊行されています。

落語関連本の刊行は、相変わらず盛んですが、著者が神津さんということで、やはり注目です。

落語100席の内容の案内がメインですが、ところどころに落語の歴史や蘊蓄もちりばめられているようです。

着眼点は様々ですが、要は『落語事典』の簡易版という趣ですから、存在だけは認識しておくことにしましょう。

この国の大衆のレベル

Crm0909171707022s13 覚せい剤の所持と使用の疑いで逮捕・起訴されたタレントのSが保釈されました。

(予想どおり)相変わらず、常軌を逸した取材や報道が行われています。
(予想通り・相変わらずなら、常軌を逸しているとは言えないか・・?)

たかが、ちょっと人気があったタレントごときを、これほど大きく扱うことの意味は、甚だ疑問です。

それから、いつも思うのですが、保釈の時に、拘置所などの出口に立ち、カメラや野次馬たちに向かって「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」などと言わせていますが、これもおかしいと思います。
確か、あのホリエモンの時もそうでしたが、ああいう輩は、無視した方が良いのでしょう。
それで、態度が良いの悪いの・・・。
態度じゃなくて、そもそも素行も何も全て悪いのですよ。

Tnr0909010820003p2 この間のタレントOの時のように、保釈後の行方を知ろうと、カーチェイスが行われたり、ヘリコプターが飛んだり、本当にこの国の奴等は「馬鹿じゃなかろうか」と思います。

Crm0909171707022s31 一番驚いたのは、「おめでとう」という横断幕を持って迎えたファンや、報道のために現場にいる局アナやレポーター見たさに群れる野次馬がいるということを聞くに至っては、呆れてしまいます・・・・。

落語でも、火事見物に集まる「野次馬の助」という尻尾のない馬たちがいますが、彼らには、それなりの秩序があったはずです。

「オリコン」 ランクイン!

51ouxybrt2l__sl500_aa240_ 「落語研究会 六代目 三遊亭圓生全集 上」が大好評なのだそうです。
DVD12枚組で、定価47,880円。

この高価なセットが、14日付のオリコンDVDランキングで、総合73位にランクインしたそうで、価格が4万円台の商品がトップテンに入るのは初の快挙だとのこと。
発売元のソニーミュージックダイレクトでは、品切れ目前のために、「追加生産」の検討も始めているそうです。

勿論、様々な背景はあるものの、やはり「三遊亭圓生」という名人の物凄さだと思いますよ。
この「上」と、来年の春に発売が予定されている「下」を合わせると、約96,000円になりますが、十分価値があるものだと、私は思います。

2009年9月17日 (木)

出張戻り

Img_3942 250pxshinnoosaka_eki_1 一泊の大阪出張でした。

帰りは、少し早めの、新大阪駅始発ののぞみに乗ることができました。

200909171539000_2最近の新幹線車内は、なかなか快適にはなったものの、2時間30分以上座っているのも・・・。
2日間、ぶっ通しの会議でしたから、座り疲れました。

どうやら、東京始発新大阪行き・新大阪始発東京行きののぞみは、時刻や号数に法則があるようですから、今後ますます増えると思われる大阪行きの参考にしておこうと思います。

東海道新幹線に乗る時は、富士山が見える時と富士川鉄橋を渡る瞬間を楽しみにしています。

東京暮らし(実は千葉県民ですが)が長くなっても、故郷の山や川、生家に向かう道に郷愁を感じるものです。

尤も、寝ている間に過ぎることが多いようですが。

先輩の訃報

A130_t1 落研の先輩のNさんの訃報に接しました。

。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 現役時代は、凹亭しゃ鳥(おうていしゃとり・王手飛車取り/大手の社長?)という名前で活躍されたようです。
まだ60歳台の若さです。(享年62歳) (ノ_-。)
OB会でお会いした程度の接点でしたが、とても個性的な雰囲気の方でした。

心からご冥福を祈りたいと思います。

漫画で味わう古典落語の世界

001 「古典落語はこんなにも楽しく、奥深く、心地よい!
やさしく落語の真髄に触れられる!
古典落語の魅力を、漫画で分かりやすく誰でも楽しめるようにしました。
これだけは聴いておきたい、観ておきたいCD・DVDのリストを収録。
江戸の生活に関する薀蓄、お酒・肴に関するデータも充実しています。」
・・・だということで、桂才賀師匠の監修、すみだ京さん漫画という新刊本。
(インフォレスト社刊・税込1,180円)

以前から、落語の噺のアニメや漫画、場合によっては絵本は数多くありますが、子供向けのものを除くと、あまりイメージに合うものはありません。

落語は、聴いた人がそれぞれのスクリーンにイメージするものですから、そのイメージと絵や画がフィットしないと、何か気持ちがよくありませんよ。

ただし、落語を演じる立場から言うと、具体的な絵を見て、それぞれの場面を三次元的にイメージできますから、視線や仕草を作りやすくなるかもしれません。

それが親分大笑い

(*`ε´*)ノ 事実は小説よりも奇なり。ほんの貧の出来心なのでしょうか。

先日、交番に強盗に入った奴がいたんだそうです。
「やい、金を出せ!」ではなく、「おい、金を貸せ!」だと言って。

交番のお巡りさんだって、急に言われても、持ち合わせがないので、貨さなかったとか。
やはり、お金は銀行へ行かなくっちゃぁ・・・。

(*^ω^*)ノ彡 この強盗さん、親分に首尾を訊かれて「それが親分大笑い!」。
食べるものがなくて、強盗しようとしたようですが、逮捕されて、拘置所での3食付きの暮らしが始まったとさ・・・・。

Imageso 泥棒の世界でも、「盗賊」というのは半人前なんだそうで、「盗人」と言われて初めて一人前になるそうです。
というのも、いざこの家に盗みに入ろうという時になって、の外でゾクゾク震えているのが「トゥゾク」なんだそうで、一流の泥棒になるってぇと、「ヌッと入って、スッと盗って、トッと逃げちゃう」・・・。 
┐(´-`)┌

2009年9月16日 (水)

朝の東京駅雑景

200909160728000 出張の朝に東京駅で見つけた景色。

慌ただしい中に、ホッとする場面がありました。
一段高い場所にある新幹線乗り場で見つけたかわいいエスカレーター。
何段あるか数えませんでしたが、使う側は楽でも、出てくるステップは、さぞや忙しいことでしょう。
だって、引っ込んでもまたすぐに出ていかなければなりませんから。

200909160741000 東海道新幹線ホームから、隣の東北・上越新幹線ホームに、山形新幹線との連結部分が見えます。
東北新幹線が部分開通した時は、上野駅から「新幹線リレー号」で大宮駅まで行かなければなりませんでした。今は昔です・・。

8時ちょうどの"のぞみ213号"で、大阪に向かいます。

萩のかおるこのみやぎの

1afd2fa3f2024706 季節はもう秋。「くさかんむり」に「あき」と書けば『萩』。

萩は、仙台の市の花に指定されていて、母校の学生歌は、「青葉もゆるこのみちのく」に続く2番目フレーズは「萩のかおるこのみやぎの」です。

Toh_e_m_p

萩という花は、それほど派手で、美しい!というのでなく、落ち着いたイメージの花です。

母校のロゴマークも、萩が使われています。

春の「牡丹餅」に対して、秋の「お萩」ですから、日本を代表する花なのでしょう。

因みに、3番目のフレーズは「朝鳥啼くひろせの川」です。
そう、「ねずみ」にも出て来る「広瀬川」です。

名人・・・

200907182029000 昔から「名人」だとか「上手」という言葉を使いますが、この二つの言葉には大変な違いがあるそうです。
要するに「名人」という言葉の重さということです。

200908022251000 最近は、名人・匠・カリスマなど、古来稀にしか出ないはずのものを、軽々しく名づけたり名乗らせたりしています。

カリスマ美容師、リフォームの匠などと聞くと、また言われて平然としている本人を見て、本当に辟易としてしまいます。

世に落語の名人も数多くいることはいるのでしょうが、また、ある人や集団の評価が正しいともしれませんが、落語界の名人というのは、ほんの一握りなんだなと思います。

200908161830000 現代は、レコードやCD・書籍などの量や頻度、その中での評価から見ると、昭和の名人というのは、恐らく10指に満たないほどに限られるのではないかと思います。
一歩譲っても、小学館の「落語CD昭和の名人」に取り上げられている人数程度で、ほぼ語ることが出来る気がします。

200909052145001 尤も、それは戦後以降であり、昭和初期から俯瞰することができれば、もっと景色は変わるのでしょうが、音源や映像あるいは速記本など、残っていない師匠も多いですから、時代を超えて(跨いで)名人を並べることは、少なくとも今までは意味がなかったのかもしれません。

200909052242000 そういう意味では、志ん朝師匠が、落語は消える芸だと仰っていたことは、けだし名言だということでしょう。

2009年9月15日 (火)

落語CD昭和の名人≪19≫

Img_0001 このシリーズでは初めての上方の師匠。

今回の笑福亭松鶴師匠、私はその晩年を覚えている程度です。

それよりも、当時大人気だった仁鶴師匠が弟子(仁鶴さんの師匠)だというイメージでした。

松鶴師匠は、上方落語界が存亡の危機にあった時、まさにその復興の中核的存在だった訳ですね。

上方落語は、言葉と地理が不如意なこともあり、ほとんど知りませんが、最近の東西交流の活発化は、時代の必然性もあり、上方演芸のパワーもあり、大変結構なことだと思います。

コテコテなところは、やや苦手ですが。

それにしても、「猫の災難」にしても、「三十石」にしても、東西ではかなり違う感じがするのは、風土や歴史の違いなのでしょうか。

   ◇ 猫の災難      笑福亭松鶴

   ◇ 三十石         笑福亭松鶴

   ◇ 天王寺詣り     笑福亭松鶴

上方落語中興の四天王も、松鶴師匠と文枝師匠は、鬼籍に入りましたが、米朝師匠と春團治師匠は健在ですから、ますますお元気でいていただきたいと思います。
お二人は、ちょうと私の親世代ですから、イコール親に元気でいてもらいたいということなのです。

シルバーウィーク

Moneyzine_163594_s 今月の5連休を「シルバーウィーク」と呼ぶそうです。

「ゴールデンウィーク」と対としてか、あるいは連休中に「敬老の日」があるからか知りませんが、もっと他の呼称は考えられなかったのでしょうか?

そんなことはどうでもよいのですが、どうやって過ごしましょうか・・・。
19日は「学士会落語会」がありますが、それ以外はまだ固めていないので、20日国立中席の中日のチケットを確保しました。

あと、21~23日をどうしましょうか・・・。落語の稽古でもしましょうか・・・・。

調べてみると、かつて「ゴールド」と「シルバー」のペアで、映画会社の集客のためのフレーズとして使われ始めたのだそうです。
「シルバーウィーク」は、もともとは「ゴールデンウィーク」とともに、昭和26年(1951年)、映画会社の大映が、興行成績が良かった期間として、4月29日〜5月5日の期間を「ゴールデンウィーク」、11月3日の文化の日を中心とした期間を「シルバーウィーク」と名付けたものが、当時は「ゴールデンウィーク」という呼び方しか普及しなかったようです。
・・・だそうです。
「シルバー」は、もとは11月をイメージしていたのですね。

「シルバー」はその後、シルバーシートなどのお年寄り用語のイメージが定着してしまいましたから、「シルバーウィーク」でなく、「プラチナ」あたりでどうでしょうか・・・?
それとも、最近注目されているレアメタルを意識して、「レアメタ」とか「リチウム」とか「○○ウム」なんていうのも面白いのではと・・・。

2009年9月14日 (月)

新記録

180pxichiro3 単に、センスや努力や精神力や運だなどというレベルでは語れないと思います。

「名人」と「上手」の区別は、例えばイチローと松井とでイメージ出来る気がします。

前人未到の9年連続200本安打。
日本人大リーガーが全滅状態と言っても過言ではない中で、唯一人異次元にいる感じです。

「内野安打がどうだ」とか言う外野もいるようですが、「文句があるなら半分でもやってみやがれ!」ってなもんですよ。

ところで、イチローの本名は「鈴木一朗」ですが、落語の世界ならば「八五郎」というところでしょうか?
ヒーローというならば、「与太郎」かもしれません。

落語百選≪25≫

Img_0004_new 柳家つば女師匠は、昭和49年に45歳で亡くなったそうですから、私が落語に触れるちょうど半年前あたりです。

「つばめ」なんていう、昔の特急(急行?)列車の名前のような噺家さんで、しかも宮城県の石巻の出身。しかも、初の大卒で、教員上がりの噺家なんて・・・。
先代の小さん師匠が片腕のように信頼していた人だとのこと。
名著と言われる「創作落語論」は、このブログでも触れたことがありました。

Daimoku0 この「つば女」師匠の後の「つばめ」師匠というのは、確か、「圓窓」師匠と一緒の頃、あの「笑点」に出ていた「小きん」さんだったと思うのですが・・。今の小きんさんは、この人のご子息だったのでは・・・。

山梨県出身で、明るい芸風だったと思いますが、やはり早く亡くなってしまいました。

  ◇ 厩火事       橘家圓太郎

  ◇ 堀の内       春風亭柳橋

同じ山梨県の身延山の近くで生まれた私は、「南無妙法蓮華経」というお題目も、自然に耳にしていましたから、お題目がよく落語に出て来るのが嬉しくて。
「甲府ぃ」「鰍沢」「おせつ徳三郎」等々・・・。

東京にも、日蓮宗の名刹があります。池上本門寺、そして堀之内の妙法寺、確か柴又の帝釈天で有名な題経寺も・・・。

東へ西へ

Img_0001 古今亭志ん輔師匠の会の案内。

去年も、桂春團治師匠との二人会として聴きました。

随分先の落語会ですから、暫く様子を見て、一般販売で買うことにしましょう。

笑福亭鶴瓶さんは・・・、人気はありますが。ね。

2009年9月13日 (日)

みれんがましく

200909138467841n 昨日、急な仕事で行くことができなかった「桂米朝一門会」。

今日の読売新聞に、昨日の落語会に米朝師匠が無事出演されたことが、以下のように報道されています。
軽い脳幹梗塞で7月下旬から入院中の落語家で人間国宝の桂米朝さん(83)が12日、東京・大手町の日経ホールで開かれた「桂米朝一門会」に出演し、約1か月半ぶりに舞台で元気な姿を見せた。

 トークコーナーに登場した米朝さんは、体調を気遣う桂南光さんらの問いかけに「今は調子がよろし」「(病院の)飯はおいしくない」などとしっかりした口調で答え、「昔は(東京では)関西の噺家は言葉でハンデがあった」などと、思い出話も披露した。

 所属する米朝事務所によると、特別に外出許可を得ての出演で、今後も入院したままリハビリを続け、退院や本格的な復帰の時期は未定という。

本格的な復帰を祈り、次のチャンスは必ず万難を排して行きたいと思います。

かまがや来福亭

200909131239000 落語禁断症状を癒すため、落研の先輩の蕪生師匠、頓平師匠、〆太師匠らがお馴染みの「かまがや来福亭」に、「桃月庵白酒」さんを聴きに出かけました。

「かまがや来福亭」は2度目です。やっと裏が返せました。
200909131447000 鎌ヶ谷市の南初富コミュニティセンターという市の施設で、もう1年以上も続いています。

蕪生師匠もお手伝いされているそうです。

 ◇ 花筏                     桃月庵白酒

 ◇ お化け長屋           桃月庵白酒

白酒さん、昨日は、盛岡に落語会があって行って来たそうで、それ故か、今日は少し元気がないかなぁ、と感じました。

また、元々体格のいい噺家さんですが、以前よりいくらかスリムになったような・・?

200909131445000 「花筏」は、乱志の持ちネタにもあったので、何かの機会にチャレンジしてみたいと思います。
「お化け長屋」は久しぶりに聴きました。

思えば、落語と出会った頃、そう落研に入ったばかりの頃、当時の真打昇進したばかりの「古今亭志ん駒」師匠の「お化け長屋」のテープを、何度も何度も聴いていた記憶があります。
そういう意味では、私の落語の原点になった噺ではあります。
「店賃」「差配」など、今まで知らなかった言葉にも出会いました。

ところで、残念なことに、「かまがや来福亭」は、今回が最終回だったそうで、大変驚きました。
私は、とうとう"馴染み"になることができないうちに、落語会の方が先にお開きになってしまいました。

地域寄席の運営というのは、色々難しいのでしょうね。

禁断症状?

026_photo3 今月に入って、寄席落語会に行っていません。
8月29日の池袋演芸場「三遊亭窓輝の会」以来、生の落語を聴いていません。
こんなに長い間?落語会に行かないなんて、この数年ありません。

0127souki00 覚醒剤で捕まった、女優の誰かさんじゃありませんが、禁断症状が出て来そうです。

「落語依存性」ですね。

は・・早く、な・・生の落語を聴かないと・・・。
それほどひどくはありませんが。

今日はどこかを覗いてみようと思っています。

ホームページ

Img_0003 ホームページを立ち上げて数日経ちました。

200909121308000 この間、コメントの投稿が上手くいかなかったり、デザインや文言の変更をしたりと、なかなか面倒臭い部分もありますが、創り上げて行くという楽しみもあるものですね。

このブログとのバランスも考えながら、それぞれ充実できればと思います。

 → http://homepage3.nifty.com/tohoku-rakugo/

2009年9月12日 (土)

白河の関?

200909121607000_4 「春立てる霞の空に白川の関越えんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず。」・・と俳聖芭蕉が著した白河。
仕事(日帰り出張)ですから、心踊ると言う訳にはいきません。

昔、東北本線の特急「ひばり」の車窓から、「これよりみちのく」と表示されていたのを見た気がします。
仙台(宮城)の地方新聞に「河北新報」というのがありますが、白河の北といういわれなのでしょうか?
それとも、もっと仙台に近い大きな川、阿武隈川あたりを指しているのでしょうか?
あるいは、"湘南"のように、中国あたりの地名から来たものなのでしょうか?

Travelurabe42b 白河の街は、季節はずれの冷たい雨が降ったりやんだりしていました。

白河の関は、蝦夷南下の防御や通行人・交易物品の検問などを主な目的として、現在の福島県白河市に置かれた関で、太平洋側の勿来関(菊田関。福島-茨城)や日本海側の念珠関(山形-新潟)とともに奥羽三関といわれた。

それから、やはり「河北」は白河から北と意味らしいことが分かりました。明治維新の際に薩長から「白一山百文」(白河の関(現・福島県白河市)より北は、山ひとつ100文の価値しか持たないの意)と蔑まれたようです。

長生きも芸のうち?

08031724_4a769ecd48924 今月は敬老の日があります。
日本が世界一の長寿国となったことが納得できる統計が発表されました。

とうとう、100歳以上の人が4万人を超えたのだそうです。
そして、そのうち男性は約5千人、女性は3万5千人という、とんでもないアンバランスな数字。げに女は強し。

もっと驚くのが、20年前の100歳以上人口は、約3千人しかいなかったそうですから、約20年間で14倍

えらいこっちゃです。

厚生労働省は9月11日、国内の100歳以上の高齢者が初めて4万人を超え、統計を開始した1963年以降、過去最多となったことを明らかにした。10年前の1999年の3.6倍に上っており、高齢化が進んでいることを反映する結果ともなった。
 同省によると、15日時点で100歳以上の高齢者は4万399人。前年からの増加数は4123人で、増加数も過去最多となった。
 男女別に見ると、男性は5447人、女性は3万4952人で、いずれも過去最多。女性が占める割合は86.5%に上り、1963年の86.9%に次いで過去2番目に高かった。

"長生きも芸のうち"と言われますが、90歳ぐらいでは、それすら言われなくなるかもしれません・・・。

これから、お年寄りのことを「先生」と呼ぶべきでしょう。
先に生まれて、先ず生きてますから・・・。先生ですよ。

親子で楽しむ落語の時間

4415304265 春風亭正朝さんの新著「親子で楽しむ落語の時間」。

親子で落語にチャレンジしようという趣旨の本で、色々参考になる記事も載っているようです。
仕草の写真や、着物の着方など・・・。

それにしても、最近の正朝師匠の書籍出版への熱の入れ方は凄いですね。

落語協会のHP

(ρ_;)落語協会のホームページを見ていたら、柳亭痴楽さんの訃報がアップされていました。
痴楽さんは落語芸術協会所属の噺家さんですが。
おんなじ芸人さん・噺家さんですからね。
ご冥福を祈る気持ちは、協会など関係ありませんよ。
 (*´ェ`*)

2009年9月11日 (金)

米朝師匠復帰

Hmv_982832 軽い脳幹梗塞で7月末ぐらいから入院していた桂米朝師匠が、医者から外出許可がでたので、明日の大手町の日経ホール「桂米朝一門会」には出演されるそうです。 ヽ(´▽`)/

良かった、よかった。

・・でも、元々買っていたチケットは、仕事の都合で行かれなくなりましたから、喜びも半ばです。
チケットを譲った友人ご夫婦は、きっと楽しんでくれるでしょう・・・。    
゚゚(´O`)°゚

同時多発テロ

300pxnational_park_service_911_stat 2001年9月11日、米国国内線の飛行機4機が同時にハイジャックされ、そのうち3機がニューヨークの世界貿易センタービル、ワシントンのペンタゴンなどに突入するという、史上まれに見る大掛かりな同時多発テロ事件が発生し、多くの死傷者を出しました。

Center03 仕事から帰り、その日楽しみにしていた「プロジェクトX」というNHKの人気番組が終わって、ニュースの時間になると、真っ先に画面に映されたのが、ニューヨークのワールドトレードセンターの建物の中ほどから煙が上がっている様子でした。

皮肉なことに、その前に見ていた「プロジェクトX」のテーマは、「倒壊寸前、傷だらけの名城・国宝姫路城」でした。

275pxhimeji_castle_the_keep_towers 世界でも有数の巨大木造建築、国宝・姫路城。終戦後、倒壊寸前にまで荒廃していたこの城を救ったのは、昭和31年から8年間にわたって行われた解体修理である。高さ50メートルの天守閣をいったんバラバラに解体して、一から組み直す前代未聞の難工事となった。
 リーダーに指名されたのは、まじめ一途な文部技官・加藤得二。奈良で寺院の修復を手がけていた加藤にとって、姫路城は経験したこともない巨大建築物だった。ふるさとの城を救えと、地元の大工など100人が参加し、「播州一の宮大工」と謳われた和田通夫が、棟梁を務めた。
 最大の問題は、城の要となる長さ25メートルの心柱(しんばしら)。大きく傾き、内部が腐っていた。代わりとなる、巨大なヒノキを求めて、加藤は日本中を歩き回る。巨木探しのさなかを襲った、思いがけない事故。プロジェクト最大の危機に、和田が発した起死回生の一言とは……。
 誇りと技をかけて、天下の名城をよみがえらせるために闘った男達の壮絶なドラマを描く

古い建物を倒壊から守ったエピソードの後、近代的な建物が脆くも倒壊してしまうコントラストが、大変不謹慎ながら、とても刺激的でした。

落語が教えてくれる・・・

41acpyku1al__sl500_aa240__3 「落語が教えてくれる生活の知恵30(稲田和浩著・明治書院)」という本があります。

以下のような紹介がされています。

落語が何でおもしろいかって?そりゃ八っつぁんや熊さんに常識がないからですよ。笑い転げて、それやっちゃ失敗するってことが何となくわかっちゃう。落語の落としどころを読みながら、自然に世の中を学ぶ。挨拶・お世辞、夫婦仲・喧嘩、口説き方など、学校では教えない、生活の機微を、たっぷり伝授いたします。
書店が楽しい教室になるおとなの教科書「学びやぶっく」シリーズの<せいかつ>科で、[自分を振り返る]。

「へえ~、そうだったのか。」とか「そうしなくっちゃ。」というものも多いですね。

かつての日本人の工夫や生活態度などが、落語にも数多く反映されているという訳ですね。

桂文楽・・

P1000509 落語研究会のDVDを視聴していて、文楽師匠(黒門町)のこれだけ貴重な映像が残っているのは特筆ものだと思います。
同時期に名人と並び称された古今亭志ん生師匠は、持ちネタも多いので音源は数多くありますが、映像は数えるほどしかないそうですから。

ただ、ほとんどがモノクロなのと、晩年の映像なので、全盛期の艶っぽい・リズミカルな噺ではなさそうなのが残念ではあります。
お辞儀の仕草、白湯を飲むシーン、語りながら扇子をパチンと鳴らす癖、手拭いではなくハンカチ使っているところなど、いいですよ。

ところで、文楽師匠は、持ちネタ自体あまり多くないのですが、その中で、盲人が出て来る噺が多い気がします。
「心眼」「景清」「大仏餅」「按摩の炬燵」・・。何か理由があるのでしょうか・・・?

2009年9月10日 (木)

「サライ」10月号

200909102043000_2 今日発売の雑誌「サライ・10月号」のメインの大特集は『俳句入門』ですが、もうひとつの特集が『古今亭志ん朝』です。

そう言えば、志ん朝師匠のご命日は、2001年10月1日ですから。
今年で没後8年になるのですね。

付録は、亡くなるちょうど1年前の「朝日名人会」での「三枚起請」です。

懐かしい駅弁

久しぶりに大阪に出張しましたが、昔、頻繁に行っていた頃、東京駅で「チキン弁当」を買って、車内で食べたものでした。
マッシュルームが少しだけ入ったピラフ?に、チキンの唐揚げが数ピースで、750円ぐらいだったと記憶しています。
最近のグルメブームや民営化によるものなのでしょうか、駅弁の豪華さ・高価さに驚かされます。
あれもこれも、これでもかと、惣菜が入っていて、やや重たさを感じ、食欲がわいて来ません。
200909091728000 大阪からの帰り、新大阪駅内のずらり並んだ駅弁を見ながらドンヨリした気持ちでいると、「チキン弁当」を見つけました。
デザインは変わりましたが、パッケージは昔のあれと同じようでしたから、思わず買ってしまいました。
ペットボトルのお茶と〆て1000円。
中身も少しだけ変わった部分もありましたが、昔の雰囲気を味わうことが出来ました。

びす太さんからの情報

落語っ子連のびす太さんからの情報。

師匠の群馬県前橋市での公演の記事が上毛新聞ニュースに載っているとのこと。
記事の内容は・・・。 http://www.raijin.com/news/a/08/news10.htm
News10  三遊亭円窓さんを迎えた第14回ふれあい寄席が6日、前橋市の芳賀公民館で開かれ、落語とピアノ演奏のコラボレーションという趣向を凝らした高座を大勢の住民が楽しんだ。
 寄席は地区住民の企画運営で毎年開催。今回は円窓さんによる「権兵衛狸」に続き、前橋在住のピアニスト、竹葉子さんが動物にちなんだピアノ曲を演奏した。
 円窓さんと竹さんのコラボ企画では「君の名は」などで知られる劇作家の菊田一夫さんによる新作落語「水神」を披露。妻に逃げられた男と水神に仕える雌ガラスが化けた女のやりとりをピアノ曲が盛り上げた。

ピアニストの竹葉子さんとのコラボレーションによる落語「水神」です。
写真を見ると、背景が赤くなっていますから、以前NHKで放映されたのと同じような演出ができたのでしょう。

公務員の犯罪

私は千葉県民です。
今、千葉県でとんでもない不祥事が明るみになっています。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090909-00000003-maip-soci


2009090900000050jijpsocithum000ssma 森田健作知事がお詫びの会見をしましたが、本当に腐り切っている気がします。
報道では、
千葉県の森田健作知事は8日、記者団に対し、2003年度からの5年間で約30億円に上る不正経理が県で見つかった問題について、「こんな数字が出てくるとは、県民の皆様に本当に申し訳ありません」と述べ、陳謝した。
 このうち約1億1000万円が私的流用が疑われる「使途不明金」だったことには、「何を考えているのか。残念でならない」と怒りをあらわにした。不正経理に関与した職員の処分に関しては「県民の皆さまが納得していただけるようにやりたい」と述べ、厳しく行う考えを強調した。 
・・・だそうで。

2009090900000130maisocithum000ssmal 組織的に行われていたようですから、情状の余地などないと思います。県民はもっと怒るべきでしょう。今までの損害はしっかり賠償してもらわないといけないと思います。
そして腐った部分は、全て容赦なく切除すべきでしょう。
やはり、自分たちの立場やミッションの勘違いの歴史なのでしょうか・・・。

私は会社で人事を担当していて、大阪の出張の目的のひとつは、「コンプライアンス研修」でした。
「コンプライアンスというのは、ただ法令を守るというだけではない。企業倫理そのものの問題です。」などと言って来ました。
民間ならば、こんな不正の当事者たちは、一刻たりとも組織にいることはできません。

南町奉行大岡越前守ならば、どんなお裁きをするでしょうか・・・。
「帯久」のような痛快な裁きをしてもらえたら。

2009年9月 9日 (水)

柳亭痴楽さんの訃報

619_2 病気療養中だった、柳亭痴楽さんが亡くなったそうです。

新聞では以下のように報道されています。
柳亭痴楽氏(りゅうてい・ちらく、本名・澤辺幸三=さわべ・こうぞう)7日、腎不全のため死去、57歳。自宅は東京都北区西ケ原4の38の8。通夜と葬儀・告別式の日程は未定。喪主は妻、澤辺佳子(けいこ)さん。
 「柳亭痴楽はいい男」で一世を風靡(ふうび)した四代目の弟子で平成8年に五代目を襲名。落語芸術協会常任理事を務めたが、17年に脳幹出血で倒れ、闘病生活を送っていた。
Image1_121  妻の佳子さんによると、次男の柳亭ち太郎が11月に柳亭小痴楽の名を継ぎ、二ツ目に昇進するのを楽しみにしていたという。

痴楽といえば、先代があまりにも有名ですが、二代続けて病気倒れて闘病生活を送っていて・・・・。
息子が「
ち太郎」なのだそうですが、お父さんの無念も踏まえて、大きくなって欲しいものです。

おっと・・そうだった

Img_3942 久しぶりに大阪に出張しました。

新大阪駅で地下鉄に乗り換える時、何気なくエスカレーターに立つと、あれっ?・・そうだ、ここは大阪だった・・。
立つなら右側に立たなくてはいけません。危ない、あぶない・・。

不思議なもので、ある場所を境に左右が逆転するなら分かるのですが、大阪(周辺)だけが、右側に立っているようです。
確かに、福岡は東京と同様に左立ちだった記憶がありますから。
なんでだろー、なんでだろー? なんでだなんでだろー? (古い)

ちょいと調べてみたら、こんな記述を見つけました。
≪片側空け≫
ロンドン・ワシントン市・香港・ソウル・モスクワなどの地下鉄では右に立ち左を歩行者に空けており、シンガポール・オーストラリア・ニュージーランドなどでは左側に立ち右側を歩行者に空けている。必ずしも各国の道路通行の左右とは一致しない。
日本では関東、福岡及び北海道、長野、岡山、京都、滋賀、東海では乗り込む際に左側に立ち右側を空け、京都・滋賀を除く近畿及び仙台では右側に立ち左空けとなっている。 ただ、単に前に居る人に合わせる等、左右のどちらかを空けるという習慣そのものがない地方も多い。

えっ? 仙台は大阪と同じ右側立ちの左側空け?
・・・そうか、私が仙台にいた頃は、地下鉄や新幹線はなかったから、あまりエスカレーターの立ち位置なんて気になりませんでした。

桂米朝一門会チケット

E7acace291a0e59b9ee4b889e4babae4b8a 桂米朝一門会に行けなくなって、誰かに行ってもらおうと思っていたところ、前の会社で同期だった、今は近くの会社で人事部長をやっている友人Tさんご夫婦が行ってくれることになり、プレゼントしました。

やはり、せっかくですから、楽しんで来て欲しいものです。

良かった良かった・・。

ホームページの反応

200906061303000 昨夜の突然の思いつきで作ったホームページ「仙都に笑いを」。
早速、先輩の皆さんがコメントを入れてくださいました。

とりあえず、情報の交換の場になれぱ十分だと思います。

願わくは、第三者からの、心ない、趣旨の分からない、ネガティブなコメントが来ないように・・。
本当に気分が悪いものですから。
このブログも、コメントは受け付けていません。
そもそも、独りよがりなものですし、議論のため、ストレスを貯めるために作っている訳ではありませんから・・。
それなら、公開しなければ良いのでしょうが・・・。

http://homepage3.nifty.com/tohoku-rakugo/

超初心者のための落語入門

00003977_d これまた、初心者をターゲットにした落語紹介本です。

古典を中心に、イラストやマンガで落語を楽しくわかりやすく解説。時代背景から名人までひと目でわかる入門書 ・・だって。

この間の、横浜赤レンガ倉庫での、圓窓師匠の「落語の授業」の時感じたのですが、最近の子どもたちも捨てたものではないというぐらい、落語にすんなり入って来ていました。
尤も、師匠の誘導が巧みだから、子供たちも引き込まれてしまうのでしょうが。

やはり、将来のご贔屓は大切にしないといけませんね。

2009年9月 8日 (火)

ラジオ深夜便

Shinya 「ラジオ深夜便」というNHKラジオの人気番組があります。

深夜に仕事をしている人や寝られない人に、ゆったりとした口調で語りかけます。日本各地や海外からの情報あり、朗読あり、音楽あり、そして人生を語るインタビューあり。どこから聞いていただいてもけっこうです。途中で寝てしまっても、目が覚めた時、同じリズムで続いています。

という宣伝文句ですが、お言葉に甘えて、毎日子守唄がわりに聴きながら寝ています。

時々落語をやることもあるようですが、その時間には意識不明になっています。

老いたアナウンサーの皆さんの、枯れた声やゆったりした話しっぷりが、ちょうど眠気をさそってくれます。

落研OB会のホームページ

200906061306000 落研OB会のホームページを作ってみました。

今まではMLで情報交換をしていましたが、ホームページをやってみようという訳です。

とりあえず、私の個人のレベルで、勝手に名乗らせてもらい、試行としてみようということで、MLに宣言してしまいました。

http://homepage3.nifty.com/tohoku-rakugo/

黄昏の日比谷公園

200909031811000 先日、薄暮の日比谷公園を歩いてみました。

「花色木綿」のドジな泥棒が、大きなお屋敷だと思って忍び込んだのが日比谷公園。
後で気がついて大笑い。星を見てから気がついた。
「そら(空)見たことか。」って・・・。 
(^-^;

噴水もきれいですね。200909031808001

ゆったりとした時間を過ごしてみたい・・・。

はたらく落語

7andy_32297865落語関連の書籍の出版は、相変わらず続いています。

基本的には、今までも似た物はあった気がしますが、初心者をターゲットに、ビジュアルを意識しているものが多くなりました。

ただ、内容が1冊の本にするに値する量と質を保っているのか・・・、中には甚だ疑問に思うものもあるようです。

この本は、ちょっと立ち読みしただけですから、果たしてどうなのでしょうか・・・。

◇花魁から水売りまで落語でわかる江戸の暮らし。

家主-『小言幸兵衛』『たらちね』『不動坊』『長屋の花見』
浪人-『井戸の茶碗』『柳田格之進』
番頭さん-『百年目』
尼僧-『七度狐』
幇間-『愛宕山』『たいこ腹』
鼈甲問屋-『文七元結』
道具屋-『道具屋』『家見舞』『茶金』『金明竹』
町内の札付き-『明烏』
料理人-『棒鱈』『素人鰻』
盗人-『出来心』『もぐら泥』『芋俵』『ねずみ小僧』『お血脈』
〔ほか〕

2009年9月 7日 (月)

車の永久抹消登録

200907191125000200907191045000 ディーラーの営業マンから、先日手放した車の「永久抹消登録」の手続きが完了したとの連絡がありました。
税金もいくらか戻って来るようです。

200907191034000永久抹消登録が完了したということは、あの車は、廃車され解体されてしまったんですね。

承知の上ではありますが、長年にわたってお世話になった車だったので、悲しい思いもします。

これも"世代交代"です。

落語たんけん

1247468086980lrd 初心者向けの落語紹介本も出ています。

以前なら、つい買ってしまいましたが、この類の本や雑誌の特集は腐るほどあるので、まぁ存在だけ承知しておこうと思います。

この本の紹介文もありました。

◆いいあい『落語たんけん』 09/07/17発売
様々な女性誌で活躍中の大人気イラストレーター・いいあいさん待望の初著書本。寄席、落語会に通いつめ、観て聴いた落語の魅力や楽しみ方をイラストと独特の視点で綴ります。各地の寄席情報、落語家さんの実態に迫る、紙切りさん&太神楽曲芸師さんに突撃インタビュー、学校寄席、落研、落語会開催などなど基本情報からユニークなエピソードまで盛りだくさん。初心者も落語通も必見のオール書き下ろしイラストエッセイ!

目黒のさんま祭り大盛況

別に行った訳ではありませんし、義理がある訳でもないのですが、何気なくこのブログで話題にした「目黒のさんま祭り」が、大盛況だったそうです。

なんでも、一昨夜のテレビ東京の「アド街ック天国」の特集が目黒で、このお祭りを中心に紹介されたそうなので、この影響も多分にあったのでしょう。ミーハーも多いから・・。

ニュースによると・・・。
Tky0909041631006p2  昨年の来場者は約1万2000人。さんまを求める行列は目黒通りから五反田駅へと続く上大崎3丁目の交差点付近まで伸びた。しかし、今年の予測来場者数は昨年を上回る約1万6000人に増え、午前11時の時点で上大崎3丁目の交差点からJR山手線沿いを目黒駅方面へ戻る形で、アトレ目黒2(JR東急目黒ビル)まで最大1.5キロメートルの行列ができた。
 3時間並んで無料さんまを手に入れたという浅川さん一家(江戸川区在住)は「元々、気になってはいたが、昨夜放送されていた『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)を観て行くことを決めた。朝の8時から並んで食べたさんまの味は格別。身が大きく、脂ものっていて焼き加減もちょうど良い。並んだだけの価値があったので、来年もぜひ来たい」と笑顔を見せる。
 目黒のさんま祭り実行委員スタッフの清水一利さんは、今年のイベントの様子について「我々が現場に到着する前、朝4時から並んでいる人がいて驚いた。他のスタッフとも話したが、やはり前日にオンエアされた『出没!アド街ック天国』で目黒のさんま祭りが取り上げられた影響が大きいのでは。私は5年前からこのイベントを手伝っているが、年々規模が大きくなる印象だ」と話す。


180pxshin_sanma_shioyaki_by_ayustet 因みに、昨夜の我が家の夕食は、何と秋刀魚でしたよ。
脂が乗っていて美味かったです。

2009年9月 6日 (日)

圓生まみれ

休日の今日は、ひねもす噺を"浴び"ました。
・・と言っても、時には横になりながらですから、部分的には意識がなくなったこともあります。

200909032109000  ◇ 火事息子  三遊亭圓生
 ◇ 鼠穴     三遊亭圓生
 ◇ 百年目    三遊亭圓生

「火事息子」と「鼠穴」は、いずれも火事がテーマになっている噺。
それから、「百年目」も入れると全て"お店噺"ということになります。
ということは、これらの噺は「ついて」しまうので、寄席や落語会では同時に演ることはないということですね。

「火事息子」は、圓窓師匠と新しいオチを考えたりしました噺ですが、圓窓師匠の火事息子では、"臥煙"になった息子と会えた母親が、寂しさを紛らすために可愛がっている猫を膝から放り出すシーンで、圓生師匠とは違い、猫にも優しい気を遣いながら、膝からおろしています。

以前このブログでもコメントしましたが、学生時代にNHKラジオで、「東京落語会」の録音を放送していたのですが、圓生師匠の「鼠穴」を放送している最中に、山形県酒田市で大火が発生し、放送を中断して速報が入ったことがありました。

私が「百年目」を演るなら、あの長講の中で一番言いたい台詞は、「あたしは昨夜は一睡もできなかった・・。」です。
この台詞に、大旦那の心が凝縮されていて、どっと涙が出て来ます。

最近読んだ評論で、圓生師匠の噺は「無駄な部分が多い」というのがありました。
「圓生百席」などはその極致で、色々な物を残すという趣旨から、あえて関係のないマクラや、噺の途中でも脱線をしてい
ます。
「火事息子」では、当時の消防制度や刺青のことなどを、こと細かに説明していますし、一昨日聴いた「鰍沢」のマクラでも、日蓮宗の祖師である日蓮上人のことを延々と説明しています。
こういうところは、エンターテインメントとして受け取る方々には、無駄だし面白くないということなのでしょう。
個人的には、圓生師匠の話芸は、"おしゃべり"でなく"語り"として、その無駄と思える部分も、リズムや流れを形成する貴重なパーツになっていると思うのですが・・・。

片棒・・・・

次回の落語っ子連の発表会のネタを「片棒」にしたのではありますが・・・、色々なことにかまけて、まだネタ帳すら出来ていません。

200909061048000 理由(言い訳)はふたつ。
①11月8日の落研創部記念OB落語会で別ネタの「浜野矩随」をやる。
②難しい噺なので怖気づいている。
・・・・ほとんど理由になりませんね。

200909061047000 今日も、さん喬師匠のDVDを視聴したのですが・・・、視れば視るほど、聴けば聴くほど、戦意が喪失して行くような・・・。
考えてみると、お祭りやお囃子、木遣りなどとは全く縁のない田舎育ちですから・・。

ネタ変えようかな・・・、でもそれは・・・・。

映像の良さと怖さ

落語のDVD映像を視聴してみて、素晴らしさと怖さを感じます。

41841rj4epl__sl500_aa240_ 志ん生・文楽・圓生などの名人といわれる師匠方は、既に亡くなってから時間も経ち、また私自身も実物を見たことがなかったり(少なかったり)なので、良くも悪くもイメージが固定化しています。例えば、とにかく上手い・面白い・様子がいい・・なんていう。
ところが、これら昭和の名人のDVDを視聴してみると、「若いねぇ」「普通だね」「あれっ?」という部分を強く・多く感じるのです。
これは、決して名人のイメージが壊れた、幻滅したということではありません。
自分の中で極端に神秘化されたイメージを、実在の(実在した)人間として見ることができるということです。
51ouxybrt2l__sl500_aa240_ DVDの全集も、全て一時の同じ時期の映像ではなく、時間にいくらか幅がありますから、名人の師匠方も変化しているのが分かります。生きているのです。
仕草や表情などを見ると、人間臭さ(=完全・完璧でない部分)がふんだんに出ています。
私の各師匠のイメージは、音とわずか写真のみから作られていますので、恐らく晩年で固まっていたと思います。
よく、「録音(音のみ)で聴くCD・テープなどは、場面や景色を想像できるから、落語に向いている。一方映像は、高座(落語)は動きも少ないので、映像栄えせず、臨場感に乏しい。」と言われます。
しかし、自分が落語を演るので特に感じるのかもしれませんが、今まで音でしか聴かなかった噺を、同じ高座の映像とともに聴いてみると・・、新しい発見、自分の(勝手な)想像とは違う景色を見ることが出来ます。

目黒のさんま祭り

Omote 「目黒のさんま祭り」というイベントが、今日行われるそうです。
まさに落語の「目黒のさんま」に因んだ町興しのお祭りのようです。

こんな紹介記事がありました。
 目黒駅前商店街振興組合青年部(品川区上大崎2)は9月6日、第14回「目黒のさんま祭り」を開催する。場所は、JR目黒駅東口前にある誕生八幡神社(品川区上大崎2)かいわいから目黒通りにかけての周辺一帯。(品川経済新聞)
 同イベントで準備されるのは、岩手県宮古漁港直送の新鮮なサンマ6千匹。その場で炭火焼きにされ、来場者に無料で振る舞う。さらに、徳島県神山町産の豊潤すだち1万個と、栃木県黒磯市高林直送の大根を使った大根おろしも用意するほか、今年は深層海洋水の天然塩を使用する。
Ura  昨年は午前11時時点で、五反田駅まで続く上大崎3丁目の交差点まで行列が伸び、約1万2,000人がイベントを楽しんだ。
 さんま祭りの本陣となる誕生八幡神社では、入場無料の落語会「目黒のさんま寄席」を開催。名人・三遊亭吉窓師さん率いるレギュラー落語家陣が出演する。開演時間は10時、11時30分、13時、14時30分(各部定員120人)で入れ替え制。大入りが予想されるため、各回開演1時間前から入場整理券を配布予定。当日は、「目黒のさんま放送局」(FMラジオ)で実況中継も行う。周波数は88~89メガヘルツ。生中継の時間帯以外は録音音声を放送する。

圓窓師匠のお弟子さんの吉窓さんがご活躍のようです。

「目黒のさんま」も、本当に平和なストーリーで、落語らしい噺です。好きな落語です。
"天下泰平"を謳歌している江戸時代ならではのものだと思います。
でも、本当に秋刀魚は美味かったことでしょうね。

250pxe79baee9bb92e381aee38195e38293 ある江戸の殿様が目黒まで遠乗り(あるいは鷹狩)に出た際に、供が弁当を忘れてしまった。殿様(大抵の場合、赤井御門守)一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。殿様が何の匂いかを聞くと、供は「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚、さんまというものを焼く匂いです。決して殿のお口に合う物ではございません」と言う。殿様は、「たわけ! こんなときにそんなことを言っていられるか! さんまを持ってこい!」と言い、供にさんまを持ってこさせた。食べてみると非常に美味しく、殿様はさんまが大好きになった。
それからというもの、殿様はさんまを食べたいと思うようになる。ある日、殿様の親族の集会で好きなものが食べられるというので、殿様は「余はさんまを所望する」と言う。殿様がさんまなど庶民が食べるような魚を食べるわけがないから、さんまなど置いていない。急いでさんまを買ってくる。
しかし、さんまを焼くと脂が多く出るので体に悪いということで脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、さんまはグズグズになってしまう。こんな形では出せないので、椀の中に入れて出す。殿様はそのさんまがまずいので、
「いずれで求めたさんまだ?」と聞く。
「はい、日本橋魚河岸で求めてまいりました」
「ううむ。それはいかん。さんまは目黒に限る!

とっておき寄席!たっぷり・・

4582194842018_200 面白そうなDVDを見つけました。「とっておき寄席!たっぷり玉手箱」という。

以下のように紹介されています。買いたいなぁ・・・・。

大御所から新作で人気の実力派、初パッケージ化の個性派まで、見逃せない真打25名が大集合。これまでにない顔合わせのバラエティ豊かなラインナップで送るとっておき落語DVDシリーズが登場。寄席のライブ感を楽しめる人気の寄席演芸=色物5組(奇術、曲独楽、紙切り、漫才、粋曲)なども収録。さらにまくらもノーカット完全収録するほか、落語家同士だから話せる裏話やあの名人の思い出話が聞ける特典映像も収めた、もっと落語が好きになる、お茶の間の寄席体験DVDシリーズである。
この「たっぷり玉手箱」は、同シリーズの単品商品5巻をセットにしたDVD-BOX。特典DISCも付いてさらに充実の内容となっている。

■収録内容
    『古今亭たっぷり二時間半』
    『三遊亭たっぷり二時間半』
    『春風亭たっぷり二時間半』
    『林家たっぷり二時間半』
    『柳家たっぷり二時間半』

■出演
    古今亭菊之丞、古今亭志ん弥、古今亭志ん輔、三遊亭白鳥
    三遊亭吉窓、三遊亭圓馬、、春風亭百栄、春風亭柳好、
    春風亭正朝、林家彦いち、橘家文左衛門、林家しん平、
    柳家喬太郎、柳家花緑、柳亭市馬、他

今や○○亭・△△家など、流派というものも曖昧になっています。
例えば、柳派の噺家さんも人情噺にチャレンジしたり・・・。

2009年9月 5日 (土)

今夜の落語鑑賞は・・・

夕方、鈴本演芸場に行こうと思いましたが、今夜は、自分の部屋で名人を偲ぶ落語鑑賞をすることにしました。

200909052145000 落語研究会のそれぞれの全集から、今夜のプログラムは、こんなのでどうでしょうか?
 ◇ 馬のす・大仏餅   桂 文楽
 ◇ 三方一両損      古今亭志ん朝
 ◇ 妾馬          三遊亭圓生

200909052145001文楽師匠の映像(高座)は昭和45年、奇しくも翌年、同じ落語研究会で、台詞が出ずに絶句し、「勉強しなおしでまいります」と言って高座を下りた、二度と高座へ戻ることのなかった時と同じ組み合わせです。
それだけに、「どおりで目から鼻へ抜けた」というオチを言い、ニコッと笑ってお辞儀をする姿が印象的です。

200909052156000 圓生師匠の「妾馬」は、スタジオ録画のようです。
映像は、昭和41年、66歳の時のものです。若いッ!
圓生師匠の噺を聴いていると、"語り"という雰囲気がして、語りは大河の流れのように思います。
200909052158000 最近のセカセカした"おしゃべり"とは違います。

志ん朝師匠の映像は、昭和63年で50歳。二人の大師匠に比べるとさすがに若い。

録画の都合なのかもしれませんが、当時(昭和40年代前半)の落語研究会では、"出囃子"は使わなかったのでしょうか・・?
200909052242000 あるいは、座布団に座ってお辞儀をするところからの映像ですから、お囃子の部分はカットされているのかもしれません。

50周年記念の打ち合わせ

 200909051840000 11月8日(日)に開催予定の、落研の創部50周年記念イベントの打ち合わせのために、主要なOBが、学士会館に集まりました。
いよいよ、あと2ヶ月後に迫って来ました。
地元仙台にお住まいの駄馬師匠に、おんぶにだっこで、大変申し訳なく思いますが、落研に熱い思いを抱いてくださっているのが、とても嬉しく、そして心から感謝しています。
そして、立派なチラシも出来ています。

200909051906000  駅弁大学とはいえ、わが母校の地元での知名度と、恐らく大学の落研として屈指の50年という長い歴史は、我々が想像している以上の重みがあるようで、改めて地元新聞の夕刊に載った50周年記念誌刊行の記事を見て痛感しました。
何と言っても、夕刊とはいえ「第1面のトップ」ですから。
 
現役時代は20周年のイベントを、そして今度はOBの一員として50周年を祝えるというのは、本当に光栄に思います。

僭越にもネタ出しをしてチャレンジする「浜野矩随」を、何とかものにしたいです。

そういえば、当日は各年代選りすぐりのOBが、得意ネタでご機嫌を伺うので、時間が足りなくなるという懸念から、駄馬師匠から、「各自マクラは出来るだけカットすること」という指示が出されています。
そのかわり、プログラムに出演者の100字コメントを載せるそうです。
まだ、コメントを出していませんが、以下のようなコメントにしようと思います。

ある師匠から「アマチュアなのだからこそ、大きな噺にチャレンジしてごらん」とアドバイス。帰省途中の上野鈴本演芸場で偶然出会った名前も知らない人情噺。
「怠らで行かば千里の果ても見ん 牛の歩みのよし遅くとも」・・。卒業後30年間温めていた人の心を是非聴いてください。

こんなものでよいでしょうか・・・?

夕刊の記事も再度ご紹介しておきましょう。ありがたいことです。
笑い求めて活動半世紀 東北大落研OB会が記念誌≫
 
「仙都に笑いを」を合言葉に活動を続ける東北大落語研究部が創部50年を迎え、OB会が半世紀の活動記録を収めた記念誌を発行した。六代目三遊亭円生や古今亭志ん朝ら本職の落語家との交流にも紙幅を割いた。編集に携わったOBは「記念誌を現役部員との世代を超えた交流のきっかけにしたい」と話している。
 記念誌「仙都に笑いを 東北大学落語研究部創部50周年号」はA4判180ページ。2005年に、落研草創期の部員らが還暦記念で発行した「仙都に笑いを 草創記」の続編と位置付け、特に1966年から81年までの15年間を詳述した。現役部員とOBが開いてきた発表会の演目やOBらの寄稿も載せた。
 円生や若き日の志ん朝、三遊亭円楽、立川談志らが落研の招きで来仙した際の高座の様子や部員の思い出なども収録。仙台に9回も訪れた三遊亭円窓は寄稿で、部員の下宿に泊まってパンツをもらったエピソードなどを披露している。
 編集の中心になったのはOB会事務局長の松山建作さん(58)=仙台市若林区=と幹事長の大友健弘さん(66)=泉区=。50周年事業の一環で資料を集め、約1年半かけて完成させた。
 東北大落研は最近の落語人気もあって、今年は6人の新入部員を迎え、総勢16人。部長の梅津新さん(20)=理学部3年=は「落語家と交流があるOBには、驚きとうらやましさを感じる」と話し、「養護施設への出張落語などを続け、新たな伝統をつくっていきたい」と大いに触発された様子だ。
 在学中に八代目桂文楽に名前弟子を許され、桂友楽を襲名した大友さんは「数あるお笑いのジャンルの中でも、落語にこだわった活動を続けてほしい」と後輩にエールを送る。
 200部作製した50周年号は非売品で、OBを中心に配る。11月8日には仙台市宮城野区の仙台ガーデンパレスで、50周年記念のOB落語会を開く。午後2時開演、入場無料。連絡先は松山さん022(238)0011。

20090703020jd 50周年号に収録された、1964年の三遊亭円生一門による落語鑑賞会の打ち上げの写真。円生(前列右)、子どもを抱く円楽、円窓(前列左)がリラックスした表情で写る。

平成21年7月3日 河北新報 夕刊 より

三遊亭圓生「鰍沢」

落語研究会のDVDは、やはり「鰍沢」から視聴しました。

200909032108001 圓生師匠に間に合ったとはいえ、そんなに頻繁に聴いた訳ではないし、本物に会っているといっても映像はほとんど視ていませんから、本当に貴重な映像です。

「鰍沢」は、1970年のモノクロ映像で、この時圓生師匠はちょうど70歳です。
が、とても古稀を迎えようという人とは思えないほどの若々しさ。声にも艶があります。

ちょっとした仕草や、扇子と手拭いの使い方、湯呑の白湯を飲む姿・・、「へぇ~、こんなふうに演っていたんだ。」というものばかり・・・。

200909032108000 驚いたのは、後半から最後の場面に至る、激しい仕草の演じ方です。
熊の膏薬売りのお熊の亭主が毒を飲んで苦しむところ、鉄砲を持ったお熊に追われる場面等々・・・。

今、こういう雰囲気を持った噺家さんはいませんね。

明日は・・・、そうだ「火事息子」を視聴しよう。

落語会案内葉書

いつもの落語会の案内葉書が、揃って届きました。

200909012033000 9月 9日   志ら乃大作戦

9月13日      三遊亭竜楽独演会

9月24日   三遊亭鳳楽独演会

こうやって、毎月毎回、ご丁寧な案内をもらい、心苦しくなることもあります。

鳳楽師匠の会には比較的頻繁に行くことが出来るのですが・・・。
m(_ _)m

2009年9月 4日 (金)

イイノホールここにありき

200909031808000 会社から歩いてすぐのところに、かつてイイノホール(イイノビル)がありました。

今は新しいビルを建設していて、どうやら地上27階建ての新ビルの中にホールもあるようです。

ビルの完成は平成26年とありましたから、それまでにはまだ暫く時間がかかりそうです。

新イイノホールで、「東京落語会」や「にっかん飛切落語会」など、往年の落語会も戻って来るのでしょうか・・・?

米朝一門会のチケット

Hmv_982832 9月12日(土)の午後2時より、大手町の日経ホールで「桂米朝一門会」が開かれます。

チケット2枚は随分前に入手できていたのですが、都合が悪くなり、行くことができなくなってしまいました。

心当たりの友人に当たってみたものの、なかなか譲れる人がいません。

このブログをご覧の方で、もしご希望でしたらお譲りしても構わないのですが・・・。2枚で10,000円です。

漫画落語傑作選

317311 落語関連本のひとつと言えるでしょう。風間やんわり著「漫画落語傑作選」。

こんな紹介文を見つけました。

噺家も唸るやんわり流ギャグの冴え! 古典を知っていても知らなくても大爆笑!!

「若手落語家がやらなければならない仕事をしてくれた!」(by 立川志の輔)。絶好調のギャグ漫画家が、古典落語を現代に大胆リニューアル! 『寿限無』『あたま山』といったお馴染みの噺から『千両みかん』『芝浜』の名作まで選りすぐりの十席を収録。マクラ、対談、用語解説も充実し、初心者からマニアまで必携の一冊!

個人的には、あまりそそられません。
ガチャガチャで気味の悪い絵も好きではないし、古典落語を現代を舞台にしていて、イメージが合いません。
方向が違いますね。

2009年9月 3日 (木)

たがいちがい・・?

w(゚o゚)w 仕事中の11時頃、家内から携帯にメールで。「ごめん。スーツの上下が違っています。」と・・。
えっ よぉく見ると、確かにスーツの上着とズボンの模様が違っていました。
家内もそそっかしいですが、全く気がつかないなんて、何とも情けない・・・。 ヾ(´ε`*)ゝ

午後は、社内研修で講師をすることになっていたので、さすがに上着を着ないでやりました。 (;;;´Д`)

圓生忌

Photo 昭和54年の今日(9月3日)、三遊亭圓生師匠が急逝されました。
前年に落研主催の独演会に来てくださった直後、落語協会を脱退し、寄席というバックボーンを手放してから、精力的に各地の落語会に奔走していた最中の時期でした。
この落語界の一大事件を、落語に疎遠になりつつあった社会人1年生の私は、思いの外、冷静に受け止めていた気がします。

ちょうど30年前になります。

Photo_2 芸に対する厳格さや孤高な人柄あたりが、後の評論家や噺家さんたちからは、必ずしも良く言われない部分もあって、やや損な存在だった気がしますが、話芸に加えて、数々の著作や音源や映像も残した功績は、もっと評価されるべきでしょう。

落語研究会のDVDの全集の付録の、現在の「第5次落語研究会」がスタートした昭和43年の初回時の口上のCDで、当時68歳の元気な声を聴きました。
Ensho 圓朝には間に合わなかったものの、明治41年の大晦日に、若き四代目柳家小さんや圓朝門下の圓右や師匠圓朝
を凌ぐと言われた名人橘家圓喬のことなど、興味深く聴きました。
圓喬が、師匠圓朝作の「福禄寿」を45
分ぐらいかけて演り、客席が"しーんと"静まりかえっていた様子など・・。

柳家三三独演会の案内

200908300005000 "夢空間"から、11月21日(土)の「柳家三三独演会・秋二夜」の案内葉書。

演目は「双蝶々」ほか、だそうで。
以前にも三三さんの「双蝶々」を聴いたことがありました。
先日もコメントしたとおり、柳家の噺を演って欲しいと思います。

"Ensho-6" comes ・・

200909022236000 三遊亭圓生師匠が我が家にやって来ました。

"amazon"に予約注文していた「落語研究会 六代目 三遊亭圓生全集・上」が届きました。

考えてみると、三遊亭圓生師匠が千葉県習志野市での落語会の会場で急逝されたのが、1979(昭和54)年9月3日でした。
奇しくもちょうど30周忌になります。

この全集の中の「鰍沢」でも聴きながら、改めてご冥福を祈ることにします。

2009年9月 2日 (水)

夢・・・

Art_01_l 何が何だかわかりませんが、夢を見ていた気がします。
少し怖いストーリーだったと思うのですが、思い出せません。

・・・どこか寂しい所を歩いていたようです。・・・そして、寂しくて・怖くて、恐る恐る後ろを振り向くと・・・、恐ろしい形相の老人が、私に襲いかかろうとしています。
・・背筋がぞぉーーっと寒くなり、金縛りに遭ったように体が硬直した瞬間に、目が覚めました。

Imasuke2 そういえば、前の晩に、落語のCDをかけっ放しで寝たことを思い出しました。
あっ、あの怖い顔は・・・、古今亭今輔師匠だったような気がする・・・。
聴きながら寝た噺は、今輔師匠の「もう半分」でした・・。

落語CD昭和の名人≪18≫

200908302046000 二代目三遊亭円歌師匠は、私は間に合っていません。
写真や音源でしか、触れることができません。
十八番の新作落語を持つところは、現三代目圓歌師匠も同様ですが、タイプは随分違っていると思います。

一方、五代目古今亭今輔師匠の晩年は、よくラジオなどで聴くことができました。
ごつい顔・だみ声というイメージですが、改めて写真を見ると、必ずしもそうではない気もします。
有崎勉(柳家金語楼師匠のペンネーム)作の「ラーメン屋」なんていう人情噺もお演りになっていましたっけ・・。
上州訛りで苦労したとか、新作落語にチャレンジしたことなどを聞いていますが、存在感のある噺家さんだったと思います。

学生時代、よくNHKのラジオには、春風亭柳橋・春風亭柳昇・古今亭今輔・三遊亭圓右・三遊亭圓遊・桂枝太郎・・・などの芸術協会の重鎮の師匠たちが出演していた気がするのですが、気のせいでしょうか?
いかにもおじいちゃんという風情で、そんなに大きくない噺を、いかにも老人らしいリズムで演っていましたよ、確か・・・。
だから、上手い・凄いというより、「おじいちゃんたち、老いても頑張ってるなぁ。」という感じだった訳で、今思うと、師匠方には大変失礼なことでしたね。

天角地眼一黒鹿頭耳小歯違

何のこっちゃいう感じの漢字の羅列?
"てんかくちがんいちこくろくとうじしょうはちごう
"と読みます。
全く予備知識もなく、この言葉を聴いても、本当にチンプンカンプン。

Mgyu_img28 「牛ほめ」の与太郎さんに、これを言わせようというのですから、与太さんのお父っつぁんも凄い・・・・。

落語には、普段知らない言葉や、当時の価値観など、今でも一般教養として役立つものも、どっさり出て来ます。

「天角・・・・」は、良い和牛の条件だということです。へぇ、そう言うことですか・・・。トリビアですね。

「牛ほめ」という噺は、落語を知る初期の頃に初めて聴き、面白いなぁ、でも何か知識の押し付けがましい気もするなぁ、と思った気がします。
ただ、オチの「穴が隠れて"へ"の用心だ。」は、いまだに納得できるものではありません。

続きを読む "天角地眼一黒鹿頭耳小歯違" »

2009年9月 1日 (火)

橘連二写真集噺家

412m0qedtkl__sl160_ あの橘連二さんが新しい写真集シリーズを刊行しています。

前代未聞の落語家個人写真集刊行開始! 第一弾は誰もが認める天才落語家・立川談志。緊迫した高座、楽屋での素顔など、橘氏にしか撮れない貴重写真が満載。落語ファン必携の一冊。

噺家の写真集が商売になるのですかね。

以前、圓生師匠の写真集などはありましたが、現役のバリバリの多くを被写体にしているのも、新しい試みでしょう。
談志師匠の後は、柳家小三治・立川志の輔・春風亭昇太・立川談春の人気者が続くようです。

特別欲しいとは思いませんが・・・。

橘さんは、2年ほど前に、「高座」という豪華な写真集を出版しています。あの時は衝動買いしてしまいましたが・・・。

乱視・近視・遠視・・・

突然ですが、素人が芸名(高座名)を考える時のポイントは、以下の3つぐらいでしょう。
200708110921000  ①本当のプロの名前に似ている
  ②漢字の並びに複数の意味がある
  ③寄席文字にした時の字面

学生時代の「金願亭乱志」というのは、先輩が考えて名乗っていたのを継がせていただいたのですが、上記3つのポイントを全てカバーしていますので、大変気に入っています。
「近眼で乱視」という学生の持病のようなものをベースにして、「金原亭⇒金願亭」・「談志⇒乱志」と、プロにもありそうな名前にして行きます。
そして、「金を願って志を乱す」なんていう意味も・・・。

乱視があるなら、"近視"と"遠視"があっても良いでしょう。
私に弟子が出来たら・・・(そんなことはありませんが)、「きんし」「えんし」を付けたいものです。
・・・が、「きんし」も「えんし」も、プロにある(あった)名前(読み名)ですから、ちょっと難しいかなぁ・・・?(桂きん枝・談洲楼燕枝

それから、どんな字を充てるのかも難しいでしょう。
「金願亭金志」・「金願亭円志」・・・。やっぱり「金願亭乱志」がいいですね。

落語百選≪24≫の特集で、「談洲楼燕枝」を読んで、こんなことを考えました。

続きを読む "乱視・近視・遠視・・・" »

落語百選 ≪24≫

200908300020000 このシリーズも、全50巻ということでしたから、ちょうど真ん中あたりに差し掛かったというところでしょう。

DVDの演者が現役の若手中心ということで、ある人は、やや物足りなさを感じているようで、「かなり視聴しないままのDVDがある」と言っていました。

私も、全ての噺を聴いている訳ではありません。
今回の「胴乱の幸助」のような上方噺は、すぐには聴かないと思います。

DVDの良いところは、落語を演る上で、色々参考になるということです。

今回配本の"噺家列伝"は、「談洲楼燕枝」です。何となく神秘的な気がします。

もうひとつの特集、"なんでも落語講座"の「明治期の上方落語界」を読むと、いかに上方落語の知識がないかを痛感します。

  ◇ 牛ほめ       柳亭左龍

  ◇ 胴乱の幸助    桂文我

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »