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2009年8月15日 (土)

夢は五臓の疲れ?

「ねずみ穴」という噺に「夢は五臓の疲れ」というのがあります。

夢というのは、"五臓"の調子が悪い時にみるものだという諺で、中国の古い医学書にあるものなのだとか。五臓とは、肝臓や肺、心臓、腎臓、脾臓。

転じて、何か気になっていることがあると、それが夢の中に出て来るということもあるのでしょう。

Syogi01 自宅の和室の障子が破れてしまいました。随分前に張ったきりですから、そろそろ限界なのかもしれません。

「今度の休みには障子を張り替えなくては・・」と、少しブルーな気持ちでいました。

Syogi03明け方に夢を見ました。夢見の常で、細かなストーリーは全く覚えていませんが、なぜか私が住宅街を歩いています。暫く歩いていると、何と、何と!圓窓師匠が、ご自宅の庭でおかみさんと二人で障子張りをしているではありませんか。それも、着物にたすき掛け、帯には高座扇をさして・・・。

「そうだ、私も障子を張りに帰らなけりゃぁ」と思った瞬間、ピピピヒ・・・と、目覚まし時計のアラームが鳴りました。                    あぁぁぁ、夢は五臓の疲れだ・・・。

師匠には、夢の中とはいえ、無駄な労働をさせてしまいました。ごめんなさい。

≪小学館「落語の蔵」の解説より・ねずみ穴~三遊亭鳳楽≫

Rakugodl00163s 竹次郎という男が江戸で大店を営んでいる兄のもとを訪ねる。父親から譲られた遺産を使い果たしてしまい、兄のところで働かせて欲しいとやってきたのだ。ところが兄は自分で商売をした方がいいと勧め、その資金を貸してくれた。竹次郎が店を後にし、もらった額を確かめてみると、何と三文しか入っていない。わずかな額で何が出来るんだという悔しさをバネに、寝る間を惜しむように働き、十年後には深川蛤町に三戸前の蔵を持つ店の主人となった。そして風の強い日、番頭に火事が起こったら、蔵のねずみ穴を塞ぐように命じ、借りた金を手に、久し振りに兄の店を訪れると…。
「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉があるように、江戸市中では火事は頻繁に起こった。人々が普段から火事が起こらないように注意を払っていたのは当然のことだが、大店になるとただ火事が恐いだけではなく、火事で信用を落としてしまうことを恐れた。財産や商いに必要な品物を保管している蔵を焼いたとなれば、店の管理能力が問われることになる。サゲに登場する「夢は五臓の疲れ」という表現は、まさにそうした店主としての心疲れによるものと言えるだろう。ちなみに、竹次郎が兄から借りた三文という銭は、当時の平均相場を金一両=銀六十匁=銭四千文(時期により六千文〜一万文)、一両を現在の8〜10万円として換算すると、一文は約20円。竹次郎が商売の元手として受け取った三文と言えば、わずか60円ということになる。
 

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