孝行糖
バカな夫を持った健気な妻・悲劇のヒロインから一転、一蓮托生のアホ夫婦・極悪人に堕ちた女優Sの失踪が報道された時、「親孝行」・「子孝行」の話題になりましたが、春風亭正朝師匠の「落語一日一話」では、今日8月8日の噺が「孝行糖」になっています。(ネタがないので他人様の本を参考にしようという・・・。)
この噺、落語国のヒーローである与太郎が活躍する噺で、落研同期の多趣味亭こり生くんの初ネタです。こり生くんは、稽古と慰問を兼ねて行った老人ホームで「孝行糖」でご機嫌を伺ったのですが、客席にいたお爺さんから「その噺知ってるぞ、孝行糖だろぅ!」と声をかけられて、「えぇ、そうなんです。、よくご存じで。」とヨイショして、満場の笑いを誘いました。
同期の演った噺というのは、稽古の時も含めると何度も聴くことになりますから、"門前の小僧"で、かなり覚えてしまうものです。
「孝行糖、孝行糖、孝行糖の本来は・・・、また売れた、嬉しいな。」・・なんて、こり生くんが演っている舞台の袖で口ずさんでいたものです。確か、先代の金馬師匠のネタでした。「こうこうとぅ~、こうこうとぉ~。」
8月8日は、ハハとパパの語呂合わせで、「親孝行の日」になったのだとか。パチパチで「ソロバンの日」、ハハで「笑いの日」。何でもありですよ。
与太郎さんが親孝行のご褒美にお上から貰った五貫文。要するに5,000文(もん)。今ならだいたい50,000円ぐらい・・・だという?
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