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2009年7月17日 (金)

東京落語会

200907171816000 第601回目の「東京落語会」。

会場に入ったのは6時ちょっと過ぎ、前座さんが終わったところでした。

 ◆ 強情灸      古今亭菊太楼

 ◆ 元犬        林家きく姫

 ◆ ふたなり     柳家蝠丸

200907171817000 ◆ 茶金       三遊亭圓丈

 ◆ 船徳       瀧川鯉昇

 ◆ 子なさせ地蔵  三遊亭金馬

正直なところ、観客の入りも含めて、全体的に盛り上がりのない会でした。

いつも思うのですが、会員制になっている会なのだから、もっと会場が埋まってもよいと思うのです。

会員は聴く権利があるのは当然ですが、聴きに来る義務だって、いくらかあるのではないか・・・。それが、主催者や芸人さんへの礼儀だと思うのです。

それから、噺の間の出入りの激しいこと・・・。

開演が午後6時と早く、(今回の私もそうでしたが)どうしても開演に間に合わないという人は多いでしょうから、(言い訳も含めて)仕方ない部分ですが、入ったからには、トリまでしっかり聴いて欲しい・・・。

数少なく聴き応えがあったのは、鯉昇さんの「船徳」。さすがの出来ですが、船宿のおかみさんの演出が、ストーリー上矛盾する(違和感のある)部分がありました。この噺は、仕草も多く、リズミカルな噺ですが、今回の鯉昇さんのは、個別の間は素晴らしかつたのですが、噺全体に流れるリズムは、あまりメリハリが感じられませんでした。

金馬師匠の「子なさせ地蔵」というのは、以前にも一度聴きましたが、それより何より、師匠の元気なところを見られるたのが良かった。

80歳。ちょうど私の父親と同い年です。言葉に澱みもなく、穏やかで明るい雰囲気の高座は、名人と言われた先代とは違った味、存在感があります。

先代が頑固で孤高の人なら、当代は調整型の人。落語界に果たした業績は、少なくありません。ますます元気で頑張って欲しいものです。

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