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2009年7月26日 (日)

真打になる日

200907222229000 何年か前に、落研主催の会に出演してもらった縁で、立川志ら乃さんから、一門会や独演会の案内葉書が届きます。

立川流らしく、ちょっとクセのある人ですが、なかなかの好青年だと思っています。

もう2年前になると思いますが、立川流独特の「真打トライアル」と称した落語会が開かれ、確か師匠の志らくさんから、"条件付き"で認められたと思っていたのですが・・・。

Sirano2志ら乃さんが真打昇進したという公式な情報は、その後絶えてありません。否、あの後も、趣向を変えながら「真打へのチャレンジ」を続けているようです。

何か、人の人生を弄んでいるような気がしてなりません。2年も3年も昇進させずにいるなら、始めから思わせぶりなことをするべきではないと思います。

芸は精進するものとはいえ、これでは疲弊してしまわないかと心配になります。有望な芽が摘まれてしまうのではと・・・。

「それを乗り越えてこそ」というのも分からないではありませんが、師匠方が二つ目の時、今の彼と比べてどちらが上手かったか・・・。地位が人を作るということもあります。

若さのなくなった若手の真打なんて見たくありません。まだまだ荒削りだけれども、元気と可能性を秘めた若手の登場を期待しているのです。個性を出せと言いつつ、これではかえって型にはめてしまっていると思うのです。師匠や家元の人生ではありません。

圓楽一門会の真打とは対局で、この2グループのスタンスは、それぞれの台所事情があるとはいえ、後でボディブローのように弊害が顕在化する気がしています。

だからといって、落語協会や落語芸術協会で良いと言うものでもありませんが・・。

※当時(2007年11月)の真打トライアルの記事がありました。この会は私も聴きに行きました。内容は不満だったことを覚えています。

Tnr0711150848004n1 立川流の若手落語家、立川志ら乃(33)がこのほど、東京・新宿で真打ち昇進をかけた落語会「真打ちトライアル」を開き、「1年間、毎月落語会を開き、毎回4席ずつネタおろし(初演する)」との条件付きで真打ち昇進を決めた。

 真打ちトライアルは、立川談志一門独特の真打ち昇進制度で、昇進を目指す落語家が師匠を招いて落語会を開き、その場で可否を判断してもらう。志ら乃は平成10年立川志らくに入門、15年二ツ目に昇進、17年にNHK新人演芸大賞を取った実力派。

 志ら乃はプログラムに書かれた50の落語演目から観客が選んだ「たらちね」「笠碁」「うなぎ屋」「湯屋番」の4席を演じた。最後に高座に登場した師匠の志らくは、「今ここで(昇進を)決めるより、もっと何かやってからのほうがいい」と、毎月の独演会とネタおろしの条件を出した。即時の昇進とはならなかったが、志らくが「真打ちの手形はつかんだ」と認めると、会場から大きな拍手がおくられた。

 志ら乃は来年1月にも独演会を始める。「昇進への条件が明確になったので気持ちは楽。吹っ切れました。やるしかない」と決意を語った。

・・・彼はまだ真打に昇進していません。

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