« 真打になる日 | トップページ | 挙げ足とりと言い訳 »

2009年7月26日 (日)

道灌

「なんだいそりゃ。新しい都々逸か?」 「都々逸? これを知らないなんて、おめえは歌道に暗ぇな。」 「おう、角が暗ぇから、提灯借りに来た。」

200pxouta_doukan 先日紹介した、春風亭正朝師匠の著書「落語一日一話」によれば、7月26日の噺は「道灌」です。1486年の今日、太田道灌が殺害されたんだそうです。

大変ポピュラーな前座噺ですが、屈指の名作噺だと思います。

笑いだけでなく、蘊蓄もたっぷり含まれている。昔、学校というものがなくても、横丁のご隠居さんが話してくれたことが、一般教養として蓄えられ、人格も形成されて行ったのでしょう。これが教育の原点だと思います。

Yamabuki_ezu_s太田道灌という人は、江戸城を築いた人ということで有名で、この城を徳川家康が安く手に入れたそうです。("家が安い→いえやす→家康"という・・)

そして、この「道灌」に出て来る「山吹の里」伝説。某百科事典によれば・・・、

250pxe4b985e981a0e381aee5838f 道灌が父を尋ねて越生の地に来た。突然のにわか雨に遭い農家でを借りようと立ち寄った。その時、娘が出てきて一輪の山吹の花を差し出した。道灌は、蓑を借りようとしたのに花を出され内心腹立たしかった。後Yamabuki_bでこの話を家臣にしたこところ、それは後拾遺和歌集の「七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき」の兼明親王の歌に掛けて、 山間(やまあい)の茅葺きの家であり貧しく蓑(実の)ひとつ持ち合わせがないことを奥ゆかしく答えたのだと教わった。古歌を知らなかった事を恥じて、それ以後道灌は歌道に励んだという。豊島区高田の神田川に架かる面影橋の近くにも山吹の里の碑があり、1kmほど東へ行った新宿区内には山吹町の地名があり、伝説の地に比定されている。また、落語にこの 故事をもとにした『道灌』という演目がある。

他の例にもれず、山吹伝説は各地にあり「山吹の里」も多くありそうです。 

« 真打になる日 | トップページ | 挙げ足とりと言い訳 »

落語・噺・ネタ」カテゴリの記事