「落語百選」≪18≫
今回の"噺家列伝"は、春風亭柳昇師匠。本当に何を言っているか分からないところがある師匠でした。
ただいま人気者昇太さんの師匠ですが、「この師匠にこの弟子あり」ということを実感しますね。
今回の落語DVDは、以下の人気者噺家さん二人のものです。
◇ 道灌 柳家喬太郎
◇ 味噌蔵 瀧川鯉昇
「道灌」という噺は、柳家の噺家さんは必ず最初に稽古させられるネタだそうです。喬太郎さんもそうだったと思います。とてもよく出来た噺です。初めて聴いた時は笑いました。「味噌一樽と鍋と釜敷き」なんて・・・、どう考えても、こんな機知に富んだ登場人物が、「蓑一つだになきぞ悲しき」と言えないなんてぇことはないはずなのに・・・。この違和感が落語の醍醐味ですよ。
「角が(歌道に)暗いから提灯借りに来た。」楽しいオチだと思います。
そうそう、私はこの噺を知っていたおかげで、仕事で取引先のトップから感心・ 尊敬されたことがあります。埼玉の所沢に勤務していた頃、同県内の越生(おごせ)という場所が、この山吹伝説の場所だという説があるという話題となり、何げなく、「七重八重・・・なきぞ悲しき」と、澱みなく空んじたところ・・、私を見る目が変わりました。落語はためになるものですよ。
「味噌蔵」は、いつか落語っ子連の発表会にかけてみたい噺ですから、じっくり聴いておこうと思います。鯉昇さんのネタ(音)では難しいかなぁ・・・・。
« 落語ファン倶楽部・Vol.7 | トップページ | 落語と観客と演者 »
「書籍・CD・DVD」カテゴリの記事
- 新曲発売日(2020.07.22)
- 上方落語四天王の本(2020.06.15)
- 落語暦(2020.05.23)
- 「緊急事態宣言」の歌(2020.05.19)
- からぬけ落語用語事典(2020.05.15)