東京かわら版
もう7月(文月・ふづき)ですよ。もう今年も後半に突入することになります。
七夕・梅雨明け・四万六千日・・・・。夏ですよ。日本の夏。お暑い盛りでございます。
「東京かわら版」には、三遊亭圓丈師匠が登場。先日刊行された著書「ろんだいえん」も紹介しながら、落語(界)や新作落語に対する情熱を語っておられます。
古典落語を憂えながらも、古典落語をこよなく愛する姿。
落語に対する考え方は、柳家つばめ師匠にも近いかもしれません。
それにしても、圓丈師匠のことは、真打昇進前の「めう生」と名乗っていた頃から知っていたので、羽織なのかちゃんちゃんこなのか分からない、袖の付いていない羽織のようなものを着た表紙の写真を見ると、随分年を取られたなぁと思います。自分のことは棚に上げて・・・。
今は亡き、落研主催の落語会で、師匠の三遊亭圓生師匠に真打昇進披露口上をやっていただいたのも、つい昨日のような気がするのですが・・。あの時、まさに「落語協会分裂騒動」の夜明け直前だったっけ・・・。
「仙都に笑いを」で、私は次のように触れています。(一部省略)
昭和53年5月24日、三遊亭圓生は、大量真打昇進に反対して、落語協会を脱退し、新しい団体の旗揚げを発表する。
後年三遊亭圓丈師匠が上梓した「御乱心」に詳細が著されているが、5月9日の落語協会の理事会で真打問題が顕在化し、圓生は12日には落語協会脱退の意思を固めていたようである。そして2日後の14日の真打昇進披露をしてくれた大学落語研究会の落語会の後、宿泊しているホテルで、圓丈は師匠から初めて落語協会脱退の話を聞くことになる。
まさにあの独演会の時には、圓生の心は穏やかどころか千々に乱れていたはずで、打ち上げの時のご機嫌な表情とのギャップが、かえって生々しい神経戦を感じてしまう。あの時、そんなドラマが華やかな落語会の裏で動いていたのである。
ところで、裏表紙の広告がますます賑やかになって来ました。7月号には空欄がほとんどなくなってしまいました。"常連"の広告主も多いですが、落語会や飲食店や、地方の広告主が多いのも驚きです。
わが落研の「祝:創部50周年」というのも、掲載してもらったらどうでしょうか・・・。10500円也。ちょいと提案してみようかと・・・。
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