« 落語CD「昭和の名人」 | トップページ | 新二つ目 »

2009年5月12日 (火)

108ページ

圓窓師匠の新刊「日本人が忘れちゃいけないこの落語」の108ページに、不肖流三が登場します。

「あたしのところに落語を習いに来ている流三さんという・・・」で始まっています。

P1000513「テーマに響くオチ」という観点から、「三方一両損」のオチの考察と創作へのアプローチの部分です。

落語っ子連の発表会のために「三方一両損」を選んで稽古をしていた私ですが、学生時代にも演ったことがあるものの、この噺の脈絡がない唐突な地口オチに、少なからず違和感を感じていました。

そうです。お白州で御膳を頂くというくだりです。師匠も同じ思いをされていたそうです。

(尤も、実は流三には、御膳を食べる仕草が難しいので、なんとかカットできないかなぁという、後ろ向きな思いがあったことも、カミングアウトしておきます。・・・それじゃ駄目じゃんですが。)

200706161542001 師匠は、私が昨年演った「子ほめ」のオチも、数え年が分からない(使われない)時代に「(生まれて7日目の赤ん坊に)一つとは若い。どう見てもただ(半分)みたいだ。」と言ってもオチにならないということで、別のオチを考えるように指導されましたから、今回も新しく考えなければいけないなと思っていました。このオチについても、やや自信があるので、いずれご紹介したいと思います。

閑話休題。「三方一両損」の話題に戻ります。

そこで、噺の中で「江戸っ子は一日に一度は喧嘩をしなくっちゃあいけない」という言葉を強調して"一日一度"というフレーズを仕込んでおき、「両名とも一日一度は喧嘩ばかりでなく、これからも正直を続け、善(善行)を積み上げろよ」⇒「いやぁ、お奉行様、あっしら江戸っ子の職人でね、(そんな立派なことは)多かぁ(大岡)できねぇ。一日一善(越前)。」とした訳です。

この2題だけでなく、師匠とは今年に入ってから、「十徳」と「火事息子」のオチの再考にチャレンジしています。師匠は、昨年秋の紀伊國屋寄席のトリで、親子の愛情が詰まった「火事息子」の新オチをご披露済です。

オチというのは"オチを語る"落語の肝ですから、本当に奥深いものがありますね。

「あっ!」「なるほど・・」「えっ?」・・と、思わず膝を叩いてしまうようなオチに出会えると楽しいでしょうねえ・・・。

« 落語CD「昭和の名人」 | トップページ | 新二つ目 »

徒然」カテゴリの記事