コンビニで見つけた落語本
落語関連の本の刊行が続いています。 刊行数やバラエティという点では本当に賑やかですが、何か重厚なものが少ない気がします。
神田神保町の古本街を歩いていて、昔の本の内容の濃さや様々な評論を目にすると、最近のものの軽さが浮き出て来る感じがします。 こういう時代ですから、昔の本そのものの装丁の立派さなどを比較するのは意味がないと思いますが、とにかく酷いものが多いと思います。 ゴーストライターによる大きな字の噺家や関係者の自伝やエッセイのようなもの、一部の噺家に偏った(ヨイショした)評論もの、変わり映えのしない落語入門もの、著者の自己満足や思い込みだけの内容の勘違いもの・・・・・・。 「落語」や「落語界」などの定期刊行雑誌は、ブームといえどもミクロなマーケットでは存続が難しいでしょうし、今時芸談や芸論などは受けないのでしょう。 そういうことを考えると、昨今の落語ブームというのも、予想以上に底が浅いのかもしれません。
何かもっと大切なものや情報が議論されたり、伝えられたりすることが全く抜けている気がします。 そうそう、ちょうど今の政財官界の混乱や体たらくのように。
コンビニに「落語でわかる 江戸っ子の暮らしと人情(歴史の謎を探る会編・KAWADE夢文庫)」というのが置いてありました。ワンコインなので、通勤電車で斜め読みが出来そうなので、ペットボトルのウーロン茶と一緒に買いました。取り立てて新しい内容のものでもないのに、思わず買っていく私のような「馬鹿」がいるからなのでししょう。
ことさら格調を意識はしないものの、ここでの落語は、「古典芸能」というより「サブカルチャー」の一分野という感覚なのでしょう。
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