学士会寄席
神田神保町に学士会館というレトロな建物があります。 旧帝国大学(東大・京大・東北大など)の卒業生の同窓会組織である「学士会」が主催する「学士会寄席」という落語会が、この学士会館で開かれています。
平成15年の7月から隔月、柳家小はん師匠と桂藤兵衛師匠が交代で独演会をやっていたのですが、残念ながら来月の桂藤兵衛独演会をもって幕を下ろすことになったそうです。
私は、3年ぐらい前から時々覗いていたのですが、いぶし銀のような両師匠の話芸がじっくり聴くことができるので、地味ながら好きな落語会でした。とても残念です。
特に、小はん師匠は、二つ目から真打になりたての頃、私が在籍していた落語研究会と接点があり、学生時代に直接お話しすることができた数少ない噺家さんです。 数年前に、仕事関係の某会社の社長さんと話をしていたら、師匠と社長が高校の同級生だったことが分かり、ヤクルトホールの独演会の時に、約25年ぶりにご挨拶をしたことがありました。 それから、昨年の夏、夕方仕事を早めに終えて、同僚と神田の蕎麦屋さんにいると、浴衣姿の師匠が一人で入って来て、粋な雰囲気で蕎麦をたぐっていました。店のご主人に小声で「小はん師匠はよくいらっしゃるんですか」と訊くと、「お客さんは師匠をご存じですか?ちょくちょくいらっしゃいますよ。」 普段でも着物でいるという、今や珍しい江戸っ子気質の師匠です。
そういえば、桂藤兵衛師匠も、国分寺の方で開かれている師匠の落語会で「浜野矩随」をやるというので、それを聴きに出かけた記憶もあります。
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